今月は「マインドボディーメディスン」について話をしてみましょう。これは近年特に健康にとって大変重要な考え方になってきていますが、これを一言で表現するにはちょっと難しいものです。
簡単にいうと、心、エネルギー、精神、そしている「他の」というのは医者等も含めた総合的な意味です。色や音、マッサージ、アロマ等の各種セラピー、エネルギーバランス、呼吸法等も取り入れ、レイキ、気功、ヨガ、瞑想、想像力を働かせたりするもの、ビジュアライゼーション、様々ないわゆる精神療法も含まれています。前向きな考え方や建設的な感情等は体の健康にとって大変重要になります。
あなたの健康になろうとする意識が何よりも重要です。 その「意識」意外に重要なのは「愛する事」「愛される事」です。Dr. Dean Ornishは彼の著書「Reversing Heart Disease」(心の病気を覆す)の中で食事やストレスコントロールに加え、「孤立した感覚」を取り除く事が大変重要と述べています。
私達は誰でも「属す」感覚を持っているはずです。この感覚は家族や友人、厚生娯楽施設等、多くの方法で満たされます。あなたの選ぶ宗教や職場環境さえあなたの体に大きく、プラス又はマイナスの作用を与え得ます。「heart」という言葉の表現を毎日どれだけ言ったり、聞いたりしているでしょうか。
He broke my heart=「あの人は私の気持ちを悲嘆にくれさせた」等多くの表現があります。
思考以上に、気持ちの問題が重要なのです。
心(心臓)は体に血液を送り込む筋肉細胞以上に、 ニューロサイエンス(神経科学)の専門家達は人間の心(心臓)について新しい発見を行っています。著名な科学者Joseph Chilton Piereceは雑誌社のインタビューにこう答えています。
“頭でなく心(心臓)で考えるという概念はもはや比喩ではなく、事実そのものだ”と。
分子生物学者達は心(心臓)には最も重要な内分泌腺がある事を発見しています。心はANFという物を作り出します。このANFとは手足の動作に深く関わる成分で、いわば「感情の脳」と言えます。これには記憶や学習が行われる「海馬」のあたりに関係し、また身体全体のホルモン系の中枢をコントロールします。
心神経学者は心臓細胞の60から65%は以前信じられていたような筋肉細胞ではなく“神経細胞である”事がわかっています。子供に至ってはさらに心の問題は大切で、ハーバードの長年の調査でも子供の豊かな知性と感情は必ず関係していて、体にも影響を及ぼし、仮に素晴らしい学習環境や、知能を持っていても、人を愛する・愛される気持ちがなければ、健康的にバランスの崩れた人間になってしまう事が分かっています。
科学雑誌によれば、妊娠中の母親の気持ちの持ち方が子供のDNAに影響を与える事さえ考えられるとの事。如何に心の問題が大切なことか。
環境によって遺伝子は変わっていくこともあり得ます。まとめると、環境が心に影響を与え、心が脳への感情的指示を与える為、健康全般にも非常に心の問題は重要である、ということになります。もし気持ちがマイナス思考になったら、自分でコントロール出来る事を認識して、体を動かし、意識を高め、適切な食事と、サプリメントを利用する事が重要です。
|