大気汚染が子供のビタミンD不足に関与

ヘルスリサーチレビュー
「健康と栄養の最新知識とその重要な役割についての情報提供月刊誌」
3月号Volume4, No.3より翻訳


 第22回「骨とミネラルの研究に関する研究発表会」でのイギリスの研究者の情報によると大気汚染は子供のビタミンD不足に関連があるという事です。十分太陽光線の紫外線にあたると骨密度を維持したりその他の機能を正常にする為、ビタミンDが体内で作られる事は知られています。

 イギリスマンチェスター大学の小児科医Zulf Mughal博士は、ひどい大気汚染や、スモッグが紫外線をブロックしてしまう事に関して、インドのデリー大学の研究者達と共同で調べてみました。

 スモッグが多く太陽光線の当たらない地域と逆にスモッグが少なく太陽がいっぱいあたる地域で、56人の同じような食生活を送ってる(サプリメントは利用していない)9歳から2歳の子供を対象に、血栓のカルシウムレベルや骨の成長に関するデータをまとめてわかった事はやはり、スモッグの多く紫外線にあたりにくい地域の子供にはビタミンDのレベルが12.6ng/mlに対して、スモッグが少ない地域に住む太陽を多く浴びてる子供たちのは28.2ng/mlと判明。血清の上皮小体レベルに大きな違いがあり、大気汚染の進んだ子供の血栓値は42.9pg/mlで、スモッグの少ない地域の子供では14.7pg/mlだった。血栓のカルシウムレベルは同等であった。

 研究者達の結論は、大気汚染が進んでおりスモッグの量が多く紫外線にあたる量が少ない地域の子供はサプリメントを利用すべきだという事です。ビタミンD不足は、くる病や腸内での癌腫の危険がある。もちろん太陽光線に浴びる量も程々にする事皮膚癌の予防にも大切です。



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