GunParadeMarch雑感 その1
「これって元ネタ?」


僕が思いつく限りの、ガンパレの元ネタ(と思われるモノ)をまとめてみました。
他にもご存じでしたら、ぜひご指摘下さい。

書名: レンズマンシリーズ(E.E."DOC"スミス 創元推理SF)
元ネタ: A・スター/レンズ/メンター/鷲の目つき
GPMでは: A/多目的結晶/メンター瀬戸口/芝村の目つき

レンズ
慣性中和による超光速航法が開発された結果、警察力の著しい低下や言語を持たない異種族との接触等、様々な問題が生じたが、地球外知的生命体であるアリシア人によってもたらされた「レンズ」が、その問題を解決した。
多彩な光を放射する結晶体…疑似生命を持ち、着用者の潜在能力を拡張し精神感応力を与え、知性と結びつくあらゆる情報を正確に翻訳する機能を持つ、哲学的実体。

スター・A・スター
ボスコニアを第1銀河系から撤退せしめた主導力。
総てのレンズマンの頂点に立ち、味方の間ですら一種の象徴…「A・スター」としてしか認識されていない、正体不明のレンズマン…と、ボスコニア側に流された偽情報上の存在。
実際の所、「A・スター」の所行とされているモノは、多数のレンズマンによる共同工作の結果であり、キムボール・キニスンが主導的な役割を果たしたのは確かだが、「A・スター」=「キニスン」…ではなかった。

鷲の目つき
人類系のレンズマンに共通する特徴であり、独特の雰囲気を放っている。

メンター
「賢明で誠実な相談役」を名乗る、アリシア人の長老。四重知性体。


書名: 宇宙の戦士(R.A.ハインライン ハヤカワ)
元ネタ: パワードスーツ/勝利条件不明の敵/大敗後の時間稼ぎ
GPMでは: ウォードレス/幻獣/成体クローン育成の時間稼ぎ

強化装甲に身を包んだ歩兵が陸戦の主力となった時代、蟻のような社会構造を持つ異星生命体と戦争状態に突入した人類は、総力を結集した作戦で大敗を喫する。
軍備再建までの時間稼ぎを余儀なくされた人類は、残存勢力を分散し、各地で遊撃戦を行うこととなる。
同時に、蜘蛛に似た敵が戦争を止める条件を探る試みもなされるが…
「労働蜘蛛」と「兵隊蜘蛛」は思考能力を持たず、彼等を操る「頭脳蜘蛛」階級が目撃されたことは…未だかつて、無い。

その他にも「戦術優位」等、概念的に通ずるモノがある。
「危険な武器など無い、在るのは危険な人間だけ」
「連携の取れていない徒党は、熟練した一人に劣る」
「考えるのは兵士の仕事じゃない」
…等々。


書名: ウロボロス・サークル(R.A.ハインライン ハヤカワ)
元ネタ: 時間軍団、タイム・ローズ、シーンチェンジャーズ、等(世界移動・歴史改変組織)
GPMでは: 世界調査局、セプテントリオン、神聖同盟、等

互いに直行する3つの空間軸と、互いに直行する3つの時間軸…という概念のもとに構成された6次元時空は、6の6乗の6乗…という、膨大な世界を内包していた。
想像と創造が等価なソコには…世界を移動し、歴史に介入する勢力が複数存在した。


書名: マージナル・マスターズ(はままさのり アニメージュ文庫)
元ネタ: 記号(マークスとも呼ばれる、体内に存在する生体チップ)
GPMでは: 第6世代の力翼

その仕組まれた惑星「テラロッサ」に住む人間は総て「記号」を持っており、微弱な信号を発するソレに影響を受けている。
人の上に立つべき「記号」を持つ者の周囲には、「記号」同士の感応による好感度操作及び人物配置が行われ、本人が自然に「そういう願望を持つ」ように誘導されるのだ。
歴史の節目には特殊な「記号」を持つ人間が現れ、「外側から支配する者」のシナリオから逸脱しないよう、世界の流れを決める。
しかし「外側から支配する者」内部にも、ソレに反発する一派が存在していた。
彼等は決められた未来を拒否し、「記号」の存在しない人間、およびソレを守るための「記号」を用意し…


書名: 青の騎士&追撃の閃光(はままさのり 朝日ソノラマ)
元ネタ: レグジオネータ(ヴァン・ヴィール)
GPMでは: 士翼号

人工筋肉とポリマーリンゲル液によって駆動する人型戦車、AT(Armored Trooper)。
そのオリジナルとされながら、まったく動作原理の異なる機体が在った。
ATから見れば、インターフェースは旧式。
しかし、間違いなく、最強。
星系外世界で建造されたソレは…かつて最凶(Most Calamity)の名を欲しいままにし…遂に別銀河に追放されてしまった。
ソレの目的は唯一つ…自分を駆るに相応しいオーナーを得ること…


書名: リングワールド(ラリィ・ニーブン ハヤカワ)
元ネタ: 幸運遺伝子(対象:自己)
GPMでは: 幸運遺伝子(対象:周辺)

人口過剰の地球で子孫を残す方法は2つ。
優秀であるか、凄まじい競争率の出産権籤に当たるか。
すなわち…この時代の人類にかけられた淘汰圧は幸運
数代に渡って出産権籤によって子孫を残してきた血統は「遺伝的に幸運」と言える。
彼等は…「幸運遺伝子」を持っているのだ。
幸運遺伝子の影響は個体レベルでも現れる。
彼等は…危機感・絶望・苦痛…と言った、負の感情に対する共感が希薄…あるいは皆無である。
何故なら、ソレを経験したことがないからだ。
各種動作の最適化もされておらず、ぎこちなく、危なげに見える。
何故なら、ソレが必要なかったからだ。彼等は決して転んだりぶつけたりしない。


書名: サイバーナイト(山本弘 角川)
元ネタ: 軍事用成体クローン、バトル・モジュール(歩兵用強化装甲)
GPMでは: 軍事用成体クローン、ウォードレス(歩兵用強化装甲)

高速培養&浮動遺伝子置換技術と、ミューオンスキャナによる記憶のバックアップが可能となったこの時代、新兵の訓練費用or新規の傭兵契約よりは安上がりという理由から、クローニングによる兵士再生が行われるようになった。

この時代の戦争の主役は…マスタースレイブシステムによって搭乗者の動作を正確にトレースし、その能力を何倍にも強化する歩兵用強化装甲、バトル・モジュールだった。
被弾率は戦車よりも低く、火力は小型戦車と同等。
3m弱という大きさは通常の歩兵とほぼ同等の戦術を取ることができ、機動力は歩兵を遙かに超える。
この、極限まで小型化された一人乗り戦車の優位性は、最初の恒星間独立運動におけるカナーン動乱で立証され、以後の兵器開発の主流となった。


(以下、次号に続く)
愛に時間を:赤毛の長寿者
星界の紋章:…。(汗)
影との戦い:影−半実体
ブギーポップ:自動的な(決戦)存在
ジーザス:黒板の裏のブツ・こだわりの名前

トップ