北足立「九条の会」が発足

 


 

6月28日、旧竹ノ塚保健所で北足立9条の会が産声をあげました。北足立9条の会は高橋昭|元区立小学校校長、早乙女勝元(作家)中山武敏(弁護士)井上真智子(医師)藤井八郎(浄光寺住職)干葉治(燭協大学講師)ら北足立地域の15名の著名人が呼びかけ人となって発足してものでず。

 この日は発足式を兼ねて記念講演会を行いました。講師は岩田行雄ざん。憲法情勢の緊迫化の中、自費で「検証・憲法第九条の誕生」を発行、日本国憲法の誕生が日本人の努カの賜物だったことを訴えるために全国を講演して回っておられる方です。

 

  

 

 岩田さんの講演は迫力とユーモアがあり、2時間を越える話に参加者が聞き入るすばらしい内容でした。

 まず、憲法9条の改正の世論調査に変化があり、昨年1月のNHKの調査では賛成(39%)反対(39%)と同数であったが、5月の朝日新聞では改正に賛成は36%、反対は51%と依然して9条を変えるべきでない世諭が圧倒的であるということは、国会で賛成が多数を占めても国民投票で9条を守る世論が過半数を占めれば、勝利の可能性があることに確信をもつことが大事であるとのべました。

憲法はアメリカから押しつけられたものではない

 つづいて、岩田さんは日本国憲法はアメリカから押し付けられたものではなく、日本人の総意であったと次のように述べました。「いろいろと調べて見ますと、当時の国会というのは、とても真剣な論議をやっていた。民主主義の息吹きを感じます。  当時、憲法改正の是非について政府が行った世論調査では、が改正した方がいいと。それから毎日新聞の世論調査でも、戦争放棄について75%が賛成していた。ですから、国民のかなりの部分の人たらにとっては、押しつけではなかった。

 憲法普及会が出した「新しい憲法明るい生活」っていう本、これは二000万部作られて、無料で全国の家庭に配らていたことを明らかにしました。

 さらに、当時、憲法改正案には3つの流れがあり、旧天皇制を残そうとする意見、共和制に移行するという意見、現行憲法に近い意見に分かれていたことを明らかにしました。そして、マッカーサー憲法草案というのは高野岩三郎氏が中心に活動していた「憲法研究会」が提案していた内容に良く似ていたことも明らかにしましだ。

 さらにいえば、現憲法の主権在民や女性参政権などは自由民権運動の時代に植木枝盛がすでに提案していたもので,占領軍が押し付けたものとはいえないことを解明しました。

 岩田行雄さんは政党としては日本共産党が「日本人民共和国憲法草案」で週40時間労働制などをすでに提案していたことも紹介しました。

 そして、当時、吉田茂首相が国会答弁で「戦争放棄に関する憲法草案の条項につきまして、国家正当防衛権に依る戦争は、正当なりとせらるるようであるが、私は、書くのごときことを認むることが有害であると思うのであります。(拍手)。

 近年の戦争は多くは国家防衛権の名において行われたることは顕著な事実であります。故に正当防衛権を認むることが、またまた戦争を誘発する所以てあると思うのであります。」と答弁していたことを紹介し、政府でさえ侵略戦争への反省にたっていたことを紹介、小泉内閣をはじめ、現自民党の閣僚がまったく逆の立場にたっていることを厳しく批判しました。

 岩田さんは最後に、憲法9条は今でも世界に広がっていることを具体的に示すとともに、国会議員に要請したとき、日本共産党の穀田けいじ議員から渋谷区立干駄ケ谷小学校の校歌は憲法9条を守る内容であると紹介しました。会場からは感動の拍手がありました。

 北足立9条の会には71名の参加で大きく産声をあげました。

 私、針谷みきおは会場発言を行い、9月1日の防災訓練には自衛隊だけでなく、横田基地から米軍が防災訓練に名を借りた訓練に参加しようとしていること、とりわけ、舎人公園など足立区で行われようとしているに危機感を持っていると発言しました。

 区民のみなさんのご意見をお寄せ下さい。