ALWAYS三丁目の夕日に思いをよせて

 

 

 


昭和33年の東京を見事に再現した「Always3丁目の夕日」が日本アカデミショーの14部門中12部門を受賞するという快挙をなしとげました。

監督は42歳の若き山崎貴監督です。

 私は昨年末、友人の勧めでぜひ、観たほうがいいよといわれ、一人で観ました。

3ヶ月たち、アカデミショー受賞後、3月15日、友人2人を誘い、2回目の「ALWAYS三丁目の夕日」を観に行きました。

 同じ映画を2度も劇場で観たのははじめてです。

 「携帯もパソコンもTVもなかったのは、どうしてあんなに楽しかったのだろう」というキャッチフレーズは昭和33年という時代のことを指しているのですが、確かにフラフープやテレビを近所の人たちが集まってみるプロレスも、楽しかったのです。

 私自身、東京北区生まれであり、この年には8歳でした。近所のガキ大将だった私は、「一平」くんと同じ、学校から帰るとランドセルを家に放り投げ、みんなと毎日、夜が更けるのも忘れて遊びました。

 勉強はほとんどしませんでしたが、今の自分があるのはガキ大将時代に培った「仲間の輪を大切にする心」「なんとなくみんなをまとめていく力」「困難に突き当たっても負けないでがんばる」などの人格が、今の自分をつくりあげたと今でも確信しています。ですから、この映画「3丁目の夕日」は私の「原点」ともいえる作品です。

 当時は貧しかったけれど、夢や希望がありました。

 今の日本はどうでしょう。アメリカの市場原理主義にもとづく競争社会、自己責任論の横行です。結果として貧しきものと富めるものの格差は広がる一方です。

 でも、この映画は日本人のもつ純真な心と勇気を与えてくれると思います。変えられるのです。私たち一人一人の力は弱く、小さいものです。でもみんなで連帯し、この日本を本当に豊かで人情味のある希望のもてる国にしようではありませんか。

 「東京の夕日(昭和33年)はきれいだけれど、50年後もきっときれいだよね」という「一平」くんの言葉が胸にしみいって、涙をとめることができませんでした。        

 なお、映画「Always3丁目の夕日」は雑誌「NEWSWORDS」で1980年以降日本の映画ベスト100のトップに選ばれていますが、みごとに庶民が選んだ映画です。あなたもぜひ、観て下さい。

    昨年、11月に封切られた「Always3丁目の夕日」は記録的なロングランで7ヶ月連続して劇場で上映されています。

 

  「Always3丁目の夕日」のオフィシャルサイト

   

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