黒法師岳


L:大山、宮本、久保田J







2月6日(土) 晴れ

1月中旬の北部で雪が降った頃、通勤途中に北遠の山々を見たら真っ白であった。行かない訳
にはいかない気がして計画書を出したものの、その後の天気・気温などで、林道は大丈夫か?
雪は残っているか?など、次第に心配が増えていった。

船明ダム集合で登山口を目指す。戸中山林道は何度か通ったことがあり、あまり良くないことは
覚悟していたが、水窪湖を過ぎると次第に道が悪くなり、左岸の道路は落石が多く神経を使う。
数年前より悪いような気がする…。結局、土砂崩落で車はここまで。




ここまでの運転で精神的にかなり消耗していた自分はモチベーションが超ダウンしてしまい、
「アプローチ敗退?」などと半分本気で口にしてみたが、他の2人にはそんな様子は微塵も
見られず、少し手前の広いスペースに車を置きに戻る。

崩落した土石は、通過する足元は安定しており、上部への見張りを付けて慎重に通過する。
ゲートまで45分歩き、そこから登山口まで2ピッチちょい。




雪は無いが土が凍っていて微妙に滑る感じがある。急登を登り切ったヤレヤレ平(1500m
付近)から雪が出てくる。ヤレヤレ平を過ぎると急登が続き、途中で前方の斜面に熊を目撃
する。距離もあったし、自分たちの登る尾根から左方向に斜面を横切って向うに走り去って
行くところだったので驚くこともなかったが、念のため笛を吹き鳴らして自分たちの存在を強
調しておいた。自分は山で初めて熊を見た。

一応、水を背負ってきていたが、登るにつれて雪が増え、水の心配はなくなってきた。




ジャンクションのピーク直下は氷化しており、爪の丸いアイゼンでは滑ってしまい前爪に頼っ
て登る。雪がないと思って古いアイゼンでいいやと判断したが甘かった。他の2人はしっかり
とアイゼンを効かせて登っている。

西面の等高尾根は全体に風があったがピーク付近は特に強かった。しかしピークの東側に
入ると風がなく、整地してテント設営。黒法師岳が近くに見えた。




(タイム)

7:16 崩壊地〜7:55 ゲート〜10:36 登山口〜12:26 ヤレヤレ平〜15:41 ジャンクションピーク




2月7日(日) 晴れ

夜は3人それぞれ、自分に一番近い側から熊に襲撃される妄想に怯えながら眠り、朝を迎えた。

宮本さんから体調不良の申し出があったが、山頂まで行きたいという意志があったので3人で
出発する。テント場からひと登りすると富士山が見えた。快晴だが風が強い。




眼下の斜面の笹の海を見ながら、本日、黒沢山に「笹の海を見に行っている」古橋さんはこんな
所を登ってるのかねぇなどと話す。風景に馴染む感じがする。

雪は傾斜の落ちた深い所で膝下くらい。崩壊した斜面の縁を登ったり、凍ったガレの斜面をトラ
バースしたり、テント場で見たよりも山頂までは遠かった。




山頂では三角点を探して山頂標識の付近を掘ってみたが見つけられず下山。山頂は樹林に囲
まれた広場で展望はないが、山頂以外は展望がいい。




テント場に戻りテント撤収して下山。ピーク直下の「弁当転がし」の凍った急斜面を慎重にこな
し、2ピッチ半で登山口。長い林道を歩いて無事に車に戻る。深南部はあまり好きではないが、
不動岳とか積雪期にまた登りたい山はあり、しかし二度と車で来たくないとも思った。


(タイム)

7:20 テント場〜8:16-44 黒法師岳〜9:41-10:32 テント場〜12:50 ヤレヤレ平〜14:24 登山口
〜16:16 ゲート〜16:49 崩壊地〜16:58 駐車スペース