奥穂高岳南稜


リーダー:松野、大山



9月28日(土) 晴れ

7月の岳沢敗退のときとは打って変わって秋晴れの上高地。岳沢から雪渓の消えた沢を登って
行くとトリコニーが顕著に姿を現す。


残った雪渓の部分を歩くのにアイゼンを着ける。雪渓から斜面に移り、、前回の偵察のとき
より容易に取付まで行くことができた。正面の凹角を登って行く。


急な傾斜でぐんぐん高度を稼ぐ。ずっと前方に先行者が2名見える。やがて岸壁に突き当たり、
右手の踏み跡を辿って上って行く。


しばらく登ると踏み跡は自然に消えて行き詰まり、ロープを出して岩を登る。2ピッチ登った
ところでトリコニーに出る。下から登ってくる2人組があり、どうやら先行者を追い越してし
まったらしい。

トリコニーの岩場は、リーダーがちゃんと予習してくれてあったので迷うことなく先に進む。


追い越した2人組は速いペースで追いついてきたので先を譲り、2人組がロープなしで越えた
ところもロープを出して越え、核心のトリコニー終了。その後は、懸垂下降を1回した以外は
岩稜帯をひたすら登り南稜の頭に出て登山道と合流する。


奥穂を経て穂高岳山荘へ。今回は装備を軽くして小屋泊。営業小屋に泊まるのは10年ぶり
くらい。混雑していて、2人で布団1つだった。

(タイム)
6:50 上高地BT〜8:48 岳沢小屋〜10:00 南稜取付〜12:50 トリコニーU峰〜14:22 南稜の頭〜
15:13 穂高岳山荘



9月29日(日) 晴れ

今日は長い下山路。いったん奥穂に登り返す。奥穂山頂でちょうど日の出を迎える。リーダーに
とっての長年の懸案のジャンダルムへと向かう。


登山者が多く、蟻の行列状態でナイフリッジを下り、ジャンダルムにはちょっとした岩登りで
奥穂側から登り、山頂へ。そこから天狗のコルまで一気に下りて行くわけだが、かなり不安
定な岩の積み重なったところを下りて行くため、後ろから来ていないか気になった。案の定、
そこを下りきって次の登りに取り付いていると、「ラークッ!」のコールが聞こえ、振り向くと
人頭大の岩が落ちていっていた。幸い、下にいた人には当たらなかったけど…。

山岳雑誌で最近呼びかけているせいか、自分たちも含め、ヘルメットの着用率は高かった。

西穂に至ると登山者が急に増える。


独標からはさらに人が増えた中を西穂山荘へ下り、再び静かな登山道を通って上高地へ下り、
河童橋まで行って山を眺めてから帰路についた。

(タイム)
4:59 穂高岳山荘〜5:31 奥穂〜6:36 ジャンダルム〜7:30 天狗のコル〜9:43 西穂〜
11:36 西穂山荘〜14:35 上高地BT