将棊頭山〜権現づるねより〜









9月15日(日) 晴れ

夏の間、暑いを言い訳にうだうだしてしまったので、トレーニングに出かけた。

連休でもあるし、人出の多いエリアを避け、桂小場ルートも敬遠。過去に雪山
トレーニングで敗退してそのままになっている権現づるねを登ってみようと思
い立つ。

中央高速の小黒川PAで仮眠しようと思ったが眠くて辿り着けず、座光寺PA
で1時間ちょっと仮眠。眠くてなかなか起きれず、遅くなってしまったと伊那
スキーリゾートの駐車場へ急ぐ。

事前に調べて、駐車場からさらに登山口まで車で入れるとのことなので、迷い
なく建物脇の林道に入る。…が、しばらくして道幅は狭くなり、傾斜も強く、
路面も一部悪い。四駆モードにしても不安。でもUターンできる所もなく、こ
のまま行っても本当に大丈夫かと思っているところに路肩が広くなっている所
があったので、迷わずUターンして駐車場に戻った。

駐車場から歩きなおす。Uターンしたところに車を置いて行ってもよかったじゃ
ないか…とか思いながら傾斜のある林道を歩く。そして衝撃の事実。Uターン
したところからカーブを曲がった先は道がとても良くなっていて、車ならあと
1分も走れば登山口の駐車場だった。

まぁ、下山してからあの林道を運転しなくていいだけマシと思うことにする。
登山口まで歩いても30分弱だった。

登山口から10分も登ると沢があり、水を補給する。尾根状になっている所で
は風が冷たく、林道歩きでかいた汗が一気に冷える。権現山まで2ピッチ。運
動不足の身体には応える登りで、早くも撤退の文字が頭をよぎる。

それでもここで撤退というわけにもいかず、先へ。笹の刈り払いが、1851
ピークの辺りで突然終わる。登山道を覆う笹をかき分けながら進む。足元を確
認すれば登山道はあるし、藪から顔が出ていればテープも見える。もう少し小
柄な人だったら藪に顔まで埋もれてしまうかもしれないけど。

足元の登山道はしっかりしているので藪漕ぎの大変さはないが、笹に埋もれて
かき分けながら進むうち、モチベーションも笹に吸い取られていくような感じ。
五合目で素晴らしく開けた伊那谷と南アルプスの展望地に抜けたときには、も
うここでいいかな、と思った。

しかし、しばらく写真を撮ったりしているうちに気持ちを持ち直し、先へ進む。

5合目から先も藪があったが、2200m辺りから始まる急登の方が大変だっ
た。なかなか樹林帯が終わらず、高山帯ぽい雰囲気になったのは最後の半ピッ
チくらいだった。

西駒山荘で初めて他の登山者を見る。中学生くらいの集団もいて賑やかな雰囲
気だった。初めてくる山でもないし、下山時間を考え山頂はどうしようか迷っ
たが、せっかくなので行くことにする。ちょっと山荘付近をうろうろしたが、
木曽駒の方へ少し進んで右の踏み跡に分け入る。が、這い松の藪になってしま
い、あれーっと思って周りを見ると、先に登山道が見えた。右に入るのが少し
早すぎたようだ。

山頂ではガスが湧いてきてしまっていて展望はなかった。休憩して写真を撮っ
て下山にかかる。登りに6時間半かかっているので、下りは5時間として、下
山はざっくり19時くらいかなと計算し、下山連絡が遅くなる旨、残留のKさ
んにメールを入れておく。これで焦らず下山できる。

登りもそうだったが、だらだらとした尾根が中間部にあり、標高がなかなか下
がらない。そして笹薮は下りの方が足元が隠されて注意が必要。結局、尾根上
では誰にも会わなかった。登山口までのアプローチは悪くないのに、マイナー
なルートにはそれなりの理由があると実感した。


(タイム)
6:55 駐車場〜7:20 登山口〜8:59 権現山〜10:29 五合目〜13:06 西駒山荘〜13:19 将棋頭山
13:37 西駒山荘〜15:23 五合目〜16:12 権現山〜17:07 登山口〜17:25 駐車場