2001・7・21
第83回選手権兵庫大会2回戦
(姫路球場)
姫路工X高砂南
一振りで決める男 真田裕貴
「松井選手の5打席連続敬遠」――――。
野球ファンの方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「敬遠」行為は賛否両論分かれるところですが
プロアマ問わず野球の作戦として存在しています。
今回は敬遠にまつわる真田君のエピソードを紹介します。 **********************************
| TEAM |
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14 |
R |
| 姫路工 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
4 |
1 |
6 |
x |
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12 |
| 高砂南 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
1 |
0 |
3 |
x |
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5 |
夏の大会前からスラッガーとしても注目されていた真田。
注目の第一打席は初回一死一塁の場面で回ってくる。
ここで相手校バッテリーがとった作戦はなんと敬遠!!
勝負に徹する高校野球とはいえ初回の第一打席から勝負を避けるのは非常に珍しい。
狙いは真田の打撃を封じることで姫路工打線の軸を封じること。
この作戦は見事にはまり塁をにぎわすものの5回終了時点で
姫路工は1点どまり(この1点も犠牲フライによるもの)。
この間真田は「3打席連続敬遠」。
チームにも焦りの雰囲気がうかがえた。
一発勝負の高校野球では一番怖い展開だった・・・。
6回表、姫路工は犠牲フライで1点を挙げ2:1と勝ち越した。
しかし犠牲フライではなかなか勢いはつかないもの。
勝ち越したのに何故かそういう雰囲気ではない。
なおも一死一、ニ塁で真田の4打席目。
「また敬遠なのかな・・・」が、相手校サイドが選んだ作戦は「勝負」。
回も終盤にさしかかり敬遠策に限界がみえはじめていたのかもしれない。
それにここで真田を打ち取るとペースを自軍に持ち込める。
ボールカウントは1−2。そして投じられた4球目、インコース低めの変化球。
―――――この試合はじめて真田がバットを振りぬいた。
決して会心の当たりではないすくいあげられた打球。
滞空時間が長く左翼手もフェンス際にまで達した。
そしてジャンプ!・・・を試み転倒。「入ったのか?!!」 その瞬間、球場が歓声で揺れた。 線審がグルグルと腕を回し真田が悠々と塁間を駆けていく。 3打席連続敬遠の直後の打席は試合を決めるホームランとなった。
その後チームは息を吹き返しコールド勝ちを収めたのだった。
*********************************** 試合後真田君は次のようなコメントを残しています。 「敬遠されている間も常に勝負しているつもりでイメージトレーニングをしていた。」 と。
中盤までチームが劣勢にありながら彼は冷静さと集中力を失わなかったようです。
彼が常々口にする「平常心」を思わせます。 あとこの本塁打、正直当たり自体は甲子園などでは外野フライだったでしょう。^^
ただ、敬遠策の重圧をかいくぐって打ったこと、
そしてその一撃で球場全体の雰囲気をガラリと変えてしまったあたり
インパクトの強い一撃でした。
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