初めての面接

 

  私は今まで何度か転職をしているので面接は結構受けている。その中で一番印象深かった面 接といえばやはり就職活動で初めて受けた面接だろう。

 体力には自信がありジャズダンスやエアロビも好きだったので文系だったが某スポーツクラブに試しに応募してみた。応募者が多く集団面 接でみな当然体育会系。そしてリクルートスーツでバリッとしている。私は当時(今もだが)お金もなく白いシンプルなブラウスに黒いスカートというイケてない格好。昔の自分に「これで受けるのか?」と思わずツッコミたくなるくらいだ(汗)

 面接は長テーブルを2つ並べて10人の女性がずらりと並び順番に質問を受けていく方式だった。「こんなにいるとは!」と緊張していたら私の番になり「何故美大生なのにこの会社を受けたのか」と最初に聞かれたのを覚えている。

  そして演劇部に居たという履歴書のデータを見たもう一人の面 接官が笑いながら「何かやってみてー」といきなり言った。「こんな場所で!」と思ったがやるしかない。度胸を決めて私は子供の設定で台詞を適当に言った。面 接官には大受け、面接される女性達は声を潜めて笑っていた。面接質問はこれを含めて4つだけ、 自分としては「この場で何でこんな関係ないことをやらされるんだろう、からかわれたんだな」とガックリして帰宅した。

  しかし結果は何故か合格。 インストラクターではなく、来期に宣○部を立ち上げるところでその部署に配属される事になったのだ。たまたまタイミングがピタリと合ったのだった。
  運とは本当に恐ろしい、実力がなくともハマるときにはピタリとハマってしまう。
結局私はこの面接1回だけであっさりと社会人になった。ただ学生時代の就職活動はスムーズだったけれど、その分入社してからは苦労したかな(^-^;)

 それにしてもあれは「度胸試し」をされたのだろうか。それとも数多く面 接をこなしていた面接官の息抜きだったのだろうか。

 
………… きっと“両方”(笑)