情けない猫

 

 出社途中、会社ビル付近の街路樹に登った黒猫が降りれなくなったらしくフミャ〜フミャ〜鳴いていた。ノラなら軽く降りられる高さだと思うのだが(?)飼い猫らしいのできっと怖くて出来ないのだろう。車の往来の激しいところなので下手に落ちたら車に轢かれてしまうかもしれない。
 会社に入った後も気になって仕方がない。会社の猫大好きTちゃん&Y君にそれを話すと即座に窓から状況を確認し、何ともいえない表情になった。そして3人で会社ビル内にある清掃会社さんに梯子を借りて救出しに行く事になった(←ちなみに勤務時間中)。

 背の高いY君が不安定ななか梯子に登る。木が細くグラグラ揺れるので彼が落ちないよう押さえる私たちも必死だ。「猫救出で青年が梯子から転落死!」なんて事になったら一生トラウマ抱えちゃうよなぁ・・・。行き交う車からは人々が珍しそうに「何やってんの?」「あらー猫がいるわ」って感じで見ていく。見せものじゃないって(--)
 Y君は猫を落ち着かせようと優しく撫でて身体を引き寄せようとするのだけれど、そうなると猫は身がすくむのか木にしっかり爪を立てて動こうとしない。お前は一体どうしたいのだ!あせる私達。

 ふと気付くとビル事務所の男性2人がビルから出てきてうちらの様子を“のほほ〜ん”と見物していた。Tちゃんが「助けて〜!助けて〜!」と大声で叫んだら道路を渡って来てくれた。事務所の方は不安定な梯子を物ともせずサクサクと頂上まで登りきり、猫をガシッとつかんで荷物のようにヨッコラセと肩にかついで戻ってきた。一瞬の事だった。私たちの苦労は一体‥‥(^-^;)

 で、主役のお猫様は地面に着地するやいなやお礼も言わずササッと逃げていった、それもいきなり往来の激しい車道に飛び出して!めちゃくちゃヒヤッとする私達。
 「せっかく助けたのに、いま目の前で車に轢かれたらどーするんじゃい!(怒)」
でも、無事に降りれて良かったです、ハイ。