テレビュー ナグラー(Naglar) 7mm

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見かけ視野が82度もあり、かつ周辺まで星像の大きな崩れないのも特筆に価する。しかし,歪曲収差だけは如何ともしがたく,糸巻き型の歪曲が盛大に確認でき,これで月を見る気がしない。ただ,ドブソニアンなどではこの広角はたいへん使いやすく,惑星を見る場合など高倍率でも対象物が視野から逃げる確率が少なくなり使い易い。とはいっても,対象惑星が中央付近から遠ざかると極端な糸巻き型歪曲収差のために形状が歪になり見苦しい。ディープスカイの他に惑星も見ることが出来る汎用アイピースとしてならこれでも我慢が出来るが,惑星を見るならやはり良質のオルソスコピック仕様のアイピースを使いたい。ナグラーシリーズの中では小型軽量で使いやすいが,設計が古く,7mmという短焦点ということもありアイレリーフが短くやや覗き難い。惑星でのシャープさとコントラストはULTIMA7.5mmにはやや及ばない。既に古典的な部類に入るアイピースかもしれない。

200mmF8ニュートン

惑星から比較的小さい星雲星団の観望には最適。ニュートン反射との相性は悪くなく,視野周辺まで星像の崩れが少ない。しかし,ナグラーシリーズの共通で,歪曲だけは盛大に認められる。

五藤光学80mmF15セミアポ

超広角で中高倍率。惑星から比較的小さい星雲星団の観望には最適。屈折らしいコントラストの良好な像が確認できる。視野周辺まで星像の崩れが少ない。歪曲は大きい。これらの対物レンズとの相性は良好。

SYNTA 15cm F8

アクロマート

Last Update: 2004/08

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