3月18日(土)(日立沖堤防→)日立港



カレイ総決算で乗り込んだものの…

風景A ザブトン級カレイを求めて、モンガラさん、春日部パパさん、春日部パパさんの友人Tさんと共に釣行しました。
目指すはカレイ釣りの本場、日立沖堤防。
今シーズンのカレイ釣行総決算でもあり、相当気合いを入れ込んで現地着(AM1時半)。
前日の強い風もすっかり治まり、今回は好天に恵まれそうです。
AM5時半発の1番船まで車中にてしばし仮眠を取ります。
春日部パパさんは、早くも待ちきれないのか”チョット竿を出してくる”とコンパクトロッド1本持って船着き場へ。
しかし寒さがかなり厳しく数分で終了し戻ってきました。(AM2時〜AM4時仮眠タイム)


AM4時過ぎ渡船屋さんの営業開始後まもなく、受付を済まし車中にて待機。
朝の1番船は3連休のためか、ほぼ満員状態。
定刻通りカレイ師たちの期待と熱気に包まれた船は沖堤を目指して出発。
すぐに広大な沖堤防が目前に迫ってきます。
すでに別の渡船屋さんできた数名の人たちが渡り、北側に向かって歩いています。
ところが到着目前というところで、突然波が沖堤防を越えてくる瞬間を目の当たりに。
一抹の不安が頭をよぎります。
船頭さんも船を止め少々離れたところから、沖堤防の状態を監視します。


恐ろしい高波
しばらくして”今日は危ないからこの付近だけネ!”
しかし沖堤防内側の波でさえ、過去に渡った時と比較にならないほど強く、船から沖堤防に移る瞬間がかなり危険な感じ。
まずは1名が沖堤移って、荷物の受け渡しを始めます。
しかし船の上下動がかなり大きいため渡るタイミングが難しい。
”もし自分の番がまわってきたら自信ないな…”と思ったその時、海は隠していた牙を突然むき出しにしました。
”ゴッ!ゴ〜ン!”という響き渡る音の後、すぐ”ザ〜!”という不吉な音。
瞬間頭上からまさに滝のごとく落ちてくる波。
”ぅわッ!”
一瞬目瞬きした直後、みんなズブ濡れ状態。
間髪入れず”今日の渡しは中止します!!”と船頭さん。
堤防に残した1名を船に戻すため、船を横付けしようとしますが、波が強くなかなか船が着けられません。
船頭さんが苦戦しているうちに、再び強い”ゴッ!ゴ〜ン!”というごう音の後、また”ザ〜!”
”またきたっ!”と思った瞬間、沖堤に残された目の前の人の姿が滝に完全覆われ姿を消します。
”人が消えた!”と一瞬ドキッとしましたが、カベに張り付いていたため無事。
(もしタイミングが悪く身を乗り出して背中から波を受けていたらと思うと…恐ろしい…。)
不安ばかりが頭の中をクルグル駆けめぐります。
”あの人は無事戻れるのか?”
”船は大揺れだし海水もたまっている。沈没しないのか?”
”沖堤の反対側からやってくる見えない高波。今度はいつやってくるのか?”
船頭さんも今度は船を頭から押しつけて、残っていた1名を無事救出。
先に数名が渡った別の渡船もすぐに戻ってきています。
風景B ほとんどの人が波をかぶり、気温0度近くのなか顔は青ざめブルブル震えている人も。
早々に船着き場に戻ると何も知らない2番船を待つ大勢のアングラー。
”沖堤今日は中止〜!”と呼びかける船頭さんと”こんなに天気がいいのになぜなの?”と言いたそうに不思議そうな顔をするアングラー達。
上陸後すぐ暖かい車中に待避します。
濡れた手は寒さでかじかみ、靴の中も当然ずぶ濡れになっていました。
海の恐ろしさというものを身をもって感じました。


車中に戻ってから程なくして…
”さ〜てどこに行くか?”
”久慈港はどう?外海が荒れてるからカレイ逃げ込んできてるかも…”
”2年前に来たときにいった(第3埠頭のなぎさ)公園は?”
”あそこは浅くてダメだよ”
”いづれにしてもこの時間じゃ、どこに行っても好ポイントは空いてないな…。”
こんな恐怖の体験をしても、懲りずにすぐに次の釣り場の検討に入るモンガラさんと春日部パパさんとジュンタロウ。
(たまにルアーでブラックバス釣りをする程度で今回海釣り初参加のTさん、この人たちにはもうついていけないという顔をして無言状態…。)


風景C 時すでに遅し…
久慈港をのぞいたものの、先客がすでに入っているため、再び日立港に戻ります。
大荒れの沖堤防とはまるで別世界の静かな港内。
堤防中程のカレイ有望ポイントは、強者カレイ師たちの投げ竿が隙間なくズラリ。
”さすがカレイの本場日立だな…”と関心し一応先端まで向かうことに。
先端に向かうにつれ人の密度も徐々に下がり、先端手前に結構空いているスペースがあったので釣り座をキープ。
(空いているということは、この付近じゃ釣れないんだな…)
AM7時半、とりあえず投げ4本体制で実釣開始。


風景D 風景E AM1時半に日立に着いていたというのに、結局カレイ有望ポイントに入れず、どうも気合いが入りません。
朝食をとったり、ごろ寝したりしてしばらく時間も経過したところで、シャコをGETし一応ボーズは脱出?。
すぐにモンガラさんもギンポをGET。
”記念に1枚笑顔で撮りましょうか?”
”嫌だよ!前もダイナンウミヘビで撮られたから…”


風景F 風景g 一度切れてしまったテンションを取り戻すのは容易なことではありません。
前夜ほとんど寝ていないジュンタロウは、AM11時半からPM13時の間完璧に熟睡状態。
(大好きな釣りをしにきて、こんなに熟睡してしまったのは初めて…)
PM13時過ぎIさんからのTELで目を覚まし、本日の惨憺たる状況を報告。
2時間あまり放置していた投げ竿のラインは潮に流され、竿下付近にまで弛みきっています。
エサ交換のため、巻き上げるとグッドサイズのハゼの仲間が1匹釣れていました。
ほぼ同タイミングに春日部パパさん(同種のハゼ)、Tさん(シャコ)もGETし全員ボーズを脱出。
(しかしコレを時合と呼ぶにはあまりにも寂しい…)
その後はしばらくしてモンガラさんがウニを追釣?したのみ。


風景H カレイ師たちがズラリと並ぶ好ポイント付近も今日は全く釣れている様子がありません。
午前中ほとんど吹いていなかった風も、午後になると徐々に強くなってきて、カレイ釣師たちも徐々に帰り始めます。
PM15時頃、手前の好ポイント付近が空いたため、移動を決意。
あれだけ竿の放列で釣れなかったこの場所に移動したところでダメなことは、おおかた予想がついています。
ただ滅多に来れないカレイ釣りの本場日立であり、悔いの残らぬようわずかな可能性に賭けることにします。


風景I ところが、驚いたことに投入後少々して明確なアタリが!
”キタッ!”
十分待った後、巻き上げると明らかに魚の感触。
”頼むからカレイであってくれぃ!”の願いは無情にも裏切られ、60cm級の極太アナゴ。
(もはやコレマデ…)
その後シャコを追加したのみで、身の危険を感じるくらい風が強くなりPM16時半納竿。
(それにしても今回の”あの瞬間”は怖かった…)


fish釣行日時 2000年3月18日(土)AM7時半〜PM16時半
fish釣り場  茨城県日立港
fish潮回り  中潮 満潮 4:29/15:55 干潮 10:09/22:20
fish釣り方  投げ竿4本(4m前後)、万能竿1本(3m)、
市販投げ釣り仕掛け(13号/12号 3本針)
市販ブラクリ仕掛け
fishエサ   青イソメ、青コガネ
fish本日の釣果リリース:アナゴ×1、ハゼの仲間×1、シャコ×2


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