NOAH
GREAT VOYAGE
ARIAKE COLOSSEUM 2000.12.23


いよいよこの日が来た!2000年のNOAH最後の大一番!
有明コロシアム大会、GREAT VOYAGE!!

午後1時に車にて会場に到着。
会場近くのだだっ広い空き地が臨時駐車場になっていた。
駐車場の確保に頭を悩ませていたコチラにはとてもありがたい事だ。
無事、車を駐車し、コロシアム前の特設テントで、パンフレット等のグッズを購入。
コロシアムから徒歩1分のディファ有明で行われていたプロレスグッズフェスティバルを
開場時間(午後2時)までの時間潰しがてら覗いてみる。
結果、三沢&「黒」小橋フィギュアを衝動買いしてしまった・・・(笑

そうこうしているうちに2時になり、有明コロシアムに入場。
さあ、俺にとっては今年最後、いや今世紀最後の(大げさな・・・)プロレス観戦だ。


第3試合、アマレス出身の期待の新人、杉浦 貴のデビュー戦。
先発の力皇と森嶋が互いを強烈に意識する激しいぶつかり合いでいきなり場内はヒートアップ。
そして杉浦リングイン。アマレスムーブで志賀を翻弄。
志賀は何もさせてもらえなかった印象。やはりこの男、凄い。
試合終盤には、フロントスープレックスやカレリンばりのカレリンリフトを出す!
スピアーも出した!しかし2発目のスピアーをキチンシンクで返されて流れが変わり、
最後は志賀の腕ひしぎ逆十字に無念のギブアップ。
しかし、デビュー戦としては100点満点の出来と言ってもいいかも。
有明の大舞台で、凄い男がデビューした・・・


第4試合、WEWタッグ選手権。本田&丸藤 vs 冬木&黒田
冬木に大ブーイング(笑)
お客さん、冬木独特の奇声に大ウケ。
しかし試合は冬木が本田を冬木スペシャルからラリアットで仕留めた。


第5試合、小川&池田 vs 青柳&斉藤
今日の大会まで若手相手とはいえ負け無しの快進撃で来た、誠心会館の青柳、斉藤組。
それを止めるべく小川と池田が出撃。
斉藤の蹴りが素晴らしい。シャープでいて一撃、一撃が強烈。
池田との蹴りあいは凄かった。
この日の小川は池田のサポート役に徹する感じ。
最後も上手く、斉藤を分断。
池田が大ちゃんボンバーから「死になさい!」デスバレーボムで青柳館長を撃破!


第6試合 田上 vs 高山
試合開始 間も無く田上が喉輪落とし!!
その後も田上が猛攻。高山は単発、単発で技を返すのみ。
これは田上行けるのか!?と誰もがそう思った・・・
だが、高山に不意に放たれたハイキックを田上、まともに食らってしまう。
カバーに入る高山。なんとこれ一発でカウント3!!
衝撃のフィニッシュと言うか、田上ぇ〜っと言うか・・・・


第7試合 大森隆男 vs 橋本真也
ここで会場のボルテージが急激に上昇。
ついに、ついに、あの男が、NOAHのリングに上がってくる!!

「闘魂伝承」ガウンを身に纏い、橋本、NOAHのリングに立つ!

場内、橋本コールと歓声と怒号とブーイングが交錯する中、
爆勝宣言のテーマと共に橋本入場!!
相打つ大森。物凄い大森への歓声。ノーフィアーのテーマに合わせて大森コールまで起きた!

物凄い雰囲気の中、試合開始。
両者握手からクリーンにスタート。
橋本が袈裟切りチョップを放てば、大森はカチ上げ式のエルボースマッシュで対抗。
試合は壮絶な打撃戦になる。徐々に橋本が重いミドルキックでペースを掴む。
ダメージが大きい大森だが、コーナーの橋本へ向かって突進、アックスボンバー!!
立て続けにもう一発斧爆弾!!パーフェクトな当たり具合!!!
決まったか!?と思ったが橋本、これをカウント2でクリア。
大森、ドラゴンを放つも、これも決まり手にならず。
逆に橋本、ミドルキック、ツバメ返しで確実に大森へダメージを与え、
腕を回してフィニッシュのアピール!
出た、垂直落下式DDTぃ〜〜〜!長い滞空時間からズドン!と落とされる大森。
これは返せない。カウント3。勝負あり。

試合後、橋本、大森にマイクで声をかけた後、
何を思ったか、「三沢〜!!でてこ〜い!!みさわぁ〜」と言い出す(^^;
(出れないでしょ、この時点で三沢は多分ベイダーの事で頭がいっぱいでしょうに・・)
来ない(来るわけない)三沢、徐々に一部から「帰れコール」が起きる(^^;;;
ふと、リングサイドに目をやると、
なんと雅央が、とても楽しそうな、なんとも素敵な表情で
お客さんに帰れコールをもっとしろ!!と煽ってるではないか!!(爆
その結果か(w)、橋本は諦めて、退場。
次の相手は一体、誰になるのか・・・


第8試合 三沢光晴 vs ベイダー
因縁の対決、決着戦か。
暴走するベイダーか、怒れる三沢か。
試合序盤、激しい打撃の打ち合いに。
しかし背後を取ったベイダー、いきなり三沢に戦慄のジャーマンスープレックスホイップ!!

ビッグクランチ、チョークスラム、リバーススプラッシュ、セカンドロープからムーンサルトプレス。
羅列するだけでもベイダーにコレだけの大技を食らった三沢だったが、
三沢らしからぬ、ベイダーの腕への鬼気迫るまでの一転集中攻撃!これで流れは三沢に。
最後はランニングエルボー!!
ランニングエルボー!!!
ランニングエルボー!!!!
怒涛のランニングエルボー3連打で遂に暴走するベイダーをマットに沈めた!

三沢、渾身のエルボー!!ベイダーの巨体が力なく崩れ落ちて行く・・・



メインイベント 小橋建太 vs 秋山準
文句なく、旗揚げ戦からノアの闘いを先導してきた小橋と秋山。
どこの会場でも、どの試合でも、常に両者の闘いはハイテンションで熱く激しかった。
その闘いの一つの頂点が、この日のシングルマッチ。

パイプオルガンの冷酷なイメージの旋律の前奏付きで秋山の入場テーマが流れる。秋山が堂々と入場。

秋山の入場シーン。スモークの噴射に合わせてアピール。

続いて、小橋コールの大合唱の中、我等が小橋建太の入場!
リングイン。秋山と対峙。

ちょっとロープが邪魔・・・でも力皇の表情はバッチリ撮れてるぞ!(爆)

試合開始!
(※あまりに激しい試合に大興奮!正直あまり記憶が残っていない(^^;; 印象に残ったシーンをどんどん書いていきますね。)
序盤から、とてつもない重さの逆水平チョップを繰り出して行く小橋。秋山もスピードで対抗。
だが、小橋、秋山の首がもげてしまうような強烈なフェイスロックや、グラウンドでのけさ固めで流れを掴む。
スタンディングのフロントスリーパーから力で秋山を後ろに投げる荒技も。
とにかく、みなぎるパワーでガンガン行く小橋。

秋山はブレーンバスターを切り返して低空ドロップキックを発射!反撃開始。
この日の秋山は小橋の膝よりも、小橋の豪腕が放たれる右腕に狙いを絞る。
執拗なまでのショルダーアームブリーカーの連発。リングの金具を使っての一撃も。
そしてリング内で腕固め!これでもか!とばかりに小橋の腕を攻める!

試合終盤、小橋、入場花道でのハーフネルソンスープレックス!!
秋山を容赦無く投げ捨てる。とんでもねえ・・・・
続けて小橋、秋山をリングに入れ、高角度のパワーボム→ジャックナイフ固め。
これを辛うじてカウント2で返す秋山。

小橋、秋山をブレーンバスターで抱え上げる。
空中で手を離し、エースクラッシャーで叩きつける!新技炸裂!
エプロンでの攻防。断崖エクスプロイダーを狙う秋山。
なんとしてもこれを食ってはならない小橋、必死に防御し、これを防ぐ。

秋山、小橋にジャンピングニー、エクスプロイダーの連発。
小橋、ダメージが深い。
秋山、終わりだ!とフィニッシュアピール。
フロントネックロックの体勢に入った!悪夢の8.6の再現か!!
しかし小橋、素早く体を反転させてロープブレーク。
マットを叩き悔しがる秋山。

しかし状況は今だ秋山優位。
秋山、あれだけ小橋の猛攻を受けていたというのに、この男も物凄いタフだ。
コーナーに後ろ向きにもたれ掛かる小橋に秋山、容赦無くジャンピングニーの追撃。
そして遂にリストクラッチ式のエクスプロイダーの体勢に!!!
必死で堪える小橋!しかし秋山、引っこ抜く!
痛烈にマットに叩きつけられる小橋!!!
(やばい、これは厳しい!返せないか!?)
フォールに入る秋山!祈るような気持ちで「小橋、返せぇ〜!!」と叫ぶ俺。
カウントは・・・2.9!ギリギリで小橋、これを返す!

奥の手を出すしかない!秋山、小橋をトップコーナーに据える。
雪崩式エクスプロイダー狙いだ!!
堪える小橋、投げようとする秋山。
観衆、悲鳴とも歓声とも分からない大絶叫。
小橋、ここで豪腕を振り抜く!雪崩式エクスプロイダーを狙う秋山を、
コーナートップからラリアット!!転落する秋山。
小橋も崩れ落ちるようにコーナー下にダウン。

もう小橋は鍛えぬいた右腕で勝負するしかない!
ランニングラリアットを決めるもカウント2。
ならばと、必殺の頭掴み式居合抜きラリアット!!

小橋の右手に怒りの握り拳。ラリアットだ!!

勝負あったか!と思った。しかし、なんとなんと秋山、これもカウント2.9でクリア!!
これを返されては・・・

遂に小橋、怒りの鉄槌の封印を解く。
延髄への一撃でコーナーにもたれ掛かる秋山。
すかさず、コーナーに抱え上げるとバーニングハンマーの体勢!!
垂直落下!小橋、秋山をまさにマットに杭打ち!!
ワン、ツー、スリー!!!!熱戦に終止符・・・・・

試合後。小橋、秋山が自力で起き上がって来るのをジッと待つ。
右手を差し出す。秋山とガッチリ握手。
秋山が退場。この男、本当に強い。強くなった。
来年もノアの闘いを引っ張って行ってくれるであろう。

リングに残った小橋、客席に向かってガッツポーズ。
礼をした後、退場。
有明コロシアム大会は小橋のテーマ曲「GRAND SWOAD」が流れる中、
大小橋コールでエンディングを迎えた。

とにかく充実した大会でした。
全体的に満足の行く試合が多かったですし、
メインは文句無しに年間最高試合クラスの名勝負。
個人的には小橋ファンとして申し分の無いラストシーンでしたし、
いい形で今世紀最後のプロレス観戦を締め括れました。

これだからプロレスファンはやめられんのだよなぁ。


お台場の観覧車
おまけ。帰りの車窓から見えた、観覧車(w



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