NOAH
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9.10 Nippon Budokan


崇高なる絶対王者、小橋建太。
世界のATこと田上明。
今宵、田上火山は噴火するのか!?それに対する小橋は・・・?


午後五時、開場。館内に入り、自分の座席に着く。
ふと、リングに目をやると・・・・

風になれ〜

鈴木みのるがリングで練習(というかストレッチ)をしているではないか!
通常、客入れをした後のリング上で選手の練習風景が見れる事はそうそう無いのでラッキーと言うべきか。
暫くして、みのるは満足気な表情を浮かべて控え室に戻って行きましたとさ。


そう、この日は久々にアリーナの東側の席に陣取ったワケなのですが、
東側は最前列に放送席がある位置なのですよ。
何気にふと、放送席を覗いてみると・・・

小橋の試合前のインタビューの映像1

小橋の試合前のインタビューの映像2

我らのチャンピオン、絶対王者、小橋建太がにこやかにインタビューを受けている映像がっ!(多分リアルタイムな映像)
まだ第1試合も始まっていないのに、何故か上半身裸でベルトを大事そうに持ってるしw

流石に音声までは聞こえないが、内容は想像出来なくも無い。
世界のAT、田上明についての話とか、
田上がこの日小橋の為に用意したという、新技についてどうするか等を語っていたのであろう。

しかし、ベルトがピカピカに輝いてるな・・・
昨晩、小橋本人が一生懸命にベルトを磨いてる姿を想像してしまう。この人ならやりかねん。
というか既にベルトが小橋の私物と化しているな!とてもいい事だ!(いい事なのか?)
そういえば、このベルトを奪取した時に、「もうこのベルトは絶対に手放したくない。」と言っていたなぁ・・・
そして。今や泣く子も黙る絶対王者。そろそろ永久王者か?という声も聞こえてくるわけで。



そんなこんなで大会開始。
つつがなく前半の試合が終了。

休憩明け、第4試合。
秋山、潮崎組 vs 力皇、橋組

期待の新人、潮崎豪が秋山とタッグを組んで初の武道館のリングに臨む!

緊張の面持ちの潮崎。後ろには堂々と秋山が。

この日の対戦相手は、力皇&橋。

潮崎が新人らしいフレッシュなファイトで会場を沸かせ、
秋山は趣味の橋いじりで試合を盛り上げる。

網打ち式原爆固め。綺麗なブリッジだ。

投げられた橋の体勢が流れたが、いいジャーマンだ!

フィッシャーマンズスープレックス、ジャーマンスープレックスと連発し橋を攻める潮崎。
スーパーヘビー級の力皇を渾身のブレーンバスターで投げて見せた場面もあった。

よく頑張った!

最後は力皇のパワーボムに沈んだものの、潮崎、頑張った。先輩達に健闘を称えられた。



第5試合
丸藤 正道 vs 鈴木みのる

異彩を放つ鈴木みのる。
今やノアJrの看板を背負う男、丸藤がこの異分子とどう交わるのか!

鈴木が入場

丸藤が入場

睨み合い!

両者が入場し、対峙。
そして、試合開始。

序盤、丸藤がスピードを生かしペースを握る。
鈴木を挑発し、追いかけてくる鈴木から逃げ回る丸藤。

しかし、徐々に鈴木が締め技、関節技等で試合の流れを自分の方へ持ってくる。

不敵な表情で逆片エビ固めを仕掛ける。

試合終盤、丸藤は不知火を鈴木に決める。
さらに、雪崩式の不知火を狙う!

雪崩式不知火を狙うも・・・

スリーパーでこれを防ぐ鈴木!

・・・が、鈴木がスリーパーで丸藤を引きずり落とし、脱出。
そして必殺の逆落としを狙うが丸藤はバックドロップで鈴木を投げ、これを防ぐ。
丸藤が2度目の不知火を仕掛けるが、
鈴木はこれを叩き落とし、逆落としを決める!
そこからスリーパーで締め上げて、レフェリーストップ。鈴木が勝利を収めた。


第6試合
GHCジュニア・ヘビー級選手権
王者 金丸 義信 vs ロウキー 挑戦者

ZERO−ONEを主戦場とするロウキーがノアの武道館に初見参!
東京ドームでライガーを破った金丸に挑戦した。

試合はロウキーのトリッキーな攻撃が出るものの、いかんせん単発。
最後は金丸が垂直落下ブレーンバスターから旋回式垂直落下と繋ぐ必勝パターンで幕。
磐石の勝利で王者が初防衛を飾った。


セミファイナル
GHCタッグ選手権試合
王者組 三沢、小川組 vs 斉藤、井上組 挑戦者組

スターネスから離脱し、秋山とのタッグを解消した斉藤彰俊。
井上雅央をパートナーに、新チームダーク・エージェントを結成、
ついにこの日の武道館でGHCタッグ王座に挑戦となった。

試合は長い間、雅央が捕まる展開。
しかし、会場の声援が雅央を後押しする。
彰俊も毒霧を噴射し、スイクルデスで見せ場を作る。
しかし、王者組は最後まで余力があった。
粘りに粘った雅央だったが、連携攻撃で畳み掛けられ、
小川のバックドロップホールドの前に沈んだ。

一言で言うと凡戦。タイトルマッチにしては・・・って言うのが正直な感想。


メインイベント
GHCヘビー級選手権試合
王者 小橋建太 vs 田上 明 挑戦者

4月に高山とのプロレス界頂上決戦を制し、
7月にはドームで秋山と運命の決戦を制した絶対王者、小橋建太。
そして今日、田上火山の大噴火が小橋を襲う!

田上が入場!

挑戦者、田上が入場!場内、割れんばかりの田上コール!観客も彼の噴火を期待する!


小橋が入場!

そして、チャンピオン、小橋が入場!こちらも大歓声だ!


タイトルマッチ宣言!

対峙する両者。いよいよ試合開始!

睨む!

見よ、この田上の表情!噴火寸前!

睨み合う両者!そして組み合う!
田上が脳天チョップ、そして小橋のお株を奪うローリング袈裟切りチョップで機先を制す。
そして、場外にエスケープした小橋に田上がトペコンヒーロ!
序盤から一気に田上がエンジンをかける!

逆水平で反撃し徐々にペースを握る小橋。
田上が場外へ。小橋が周囲に何やらアピール。
何かやる気だ、この人は・・・
意を決したかのようにロープを掴み、小橋が場外の田上に向かってダイブ!
田上のトペに触発されたか、久々に小橋のプランチャが炸裂した!
膝に不安があってはこんな事は出来ない。プランチャを放てるくらいまで膝は良くなったのだな。と感慨にふける。

両者がリングに戻る。
田上、今度は一転して小橋の膝を攻める!
ドラゴンスクリュー、膝砕き、STFとこれでもかと容赦の無い膝攻め。
流石にこれは辛い。苦悶の表情の小橋。
さらに田上は監獄固めを仕掛け、小橋を苦しめる。
しかし、袈裟切りチョップの連打から秋山ばりのフロントネックロックで田上を逆に締め上げてこれを脱出。

入場花道の攻防で小橋のローリング袈裟切りチョップをかわした田上が喉輪落としを慣行!
リングに戻るや、投げ捨てジャーマン2連発!
確実に今夜、田上火山は噴火している!!

さらに攻める田上、エプロンに小橋を連れて行く!
エプロンで断崖技狙い。これを必死に堪える小橋!
しかし、田上火山はもう止まらない。小橋の背後を取ると・・・

エプロンでの攻防!

遂に炸裂、断崖式俺が田上!!!!!

出てしまった、出してしまった、断崖式俺が田上!!
バックドロップの要領で相手を持ち上げつつ喉輪で叩きつける荒業だが、これを断崖式で放つとは・・・
絶対王者はここ最近、相手に酷い投げ技をよく仕掛けられているよなぁ・・・(って、小橋もやってるけど・・・)

田上にリング上に戻される小橋。
そのままフォールする田上。これを辛うじてカウント2で返す!
しかし断崖俺が田上のダメージは大きい。
続いてダイナミックボム。これも小橋はカウント2でなんとかクリアする。

さらに田上が攻めようとするも、ここで小橋が豪腕を振りぬく!
これでやや強引に流れを引き戻すと、小橋が田上に掟破りの喉輪落とし!
続けざま、パワーボム!田上をマットに叩きつける!
更にドームの秋山戦で見せた新型のバーニングソード!
そして、青春の握り拳!ムーンサルトプレスだ!
ちょっと勝負を急いでる気がするが・・・と不安に・・・
その不安は的中し、田上はこれを回避する。ムーンサルト解禁後、初の自爆!!

ムーンサルト・・・やはり膝の事を考えたら、あまり乱発して欲しくない。
しかし、小橋にとって、またムーンサルトプレスが出来る事がとてつもなく嬉しいのだろう。
小橋が小橋建太のプロレスを全力で出来ている。
本人にとってもファンにとっても、これほど幸せな事は無い!
でも、やっぱり・・・複雑な本音です。

試合に戻る。この機を逃さない田上が喉輪落としの連発から、俺が田上を放つ!

俺が田上だ!!

なんとかカウント2でこれを返した小橋。
しかし田上は追撃の手を緩めない!
コーナー上に小橋を据えて雪崩式の技を狙う。
しかし体勢を入れ替えた小橋がパワーボムで投げようとする。
しかし、なんとなんと、田上はこれをウラカンラナの要領で切り返す!
これには武道館も大爆発!沸点に達する!しかし、凄すぎる!まさにATラナだ!
試合を一気に田上が決めそうな流れ。
ダイナミックキックから、遂に予告していた新技、秩父セメントをパーフェクトな形で小橋に決める!!

ブレーンバスターから喉輪落としに叩きつける超荒業、秩父セメント!

しかし小橋はカウント2.9でこれを返す!

田上が飛んだ〜!

ならばと田上がダイナミック・ボディプレスまで放つ!
これも絶対王者はカウント3を許さない!
田上の手駒が尽きたのを見るや、豪腕ラリアット!
そしてブレーンバスターの体勢!垂直落下か!

田上の小包固め!

しかし、田上は起用にスモールパッケージで切り返す!
これを返した小橋、ハーフネルソンで田上を投げ捨てる!

豪腕に魂をこめ・・・

勝利を確信した小橋、握り拳を握り締め・・・

豪腕を振りぬく!!!

頭掴み式ショートレンジ豪腕ラリアット!!!
田上、これまでか!?
しかし、なんとこれをカウント2.9で返す田上!今日の田上は本物だ!
ならばと小橋、田上の腕を変形にクラッチして抱え上げると・・・

リストクラッチバーニングハンマー!!

新型のバーニングハンマー!?
リストクラッチバーニングハンマーだ!!
これが豪快に決まり、熱戦に終止符。
絶対王者、小橋建太がついに10度目の防衛を果たした!

激戦終わって、ノーサイド

検討を称え合う小橋と田上。
この試合で、田上が対小橋用に新技を投入してきた。
小橋もそれに答える形で新技をフィニッシュに用いたのだろう。
同期入門で共に切磋琢磨してきた両者。
その二人が見せた凄まじい意地の張り合い、技の応酬。
この試合もまた名勝負として語り継がれるだろう。

疲労困憊・・・

勝利者インタビュー1

勝利者インタビュー2

握り拳でガッツポーズ!

激戦の後、威風堂々とインタビューを受けるチャンピオン。
聖戦、熱戦、決戦、激戦と数々乗り越えてのV10だ。

小橋が退場。

勝利をファンと分かち合う!9・10武道館のエンディングシーン。

退場していく小橋。
ラストシーンは小橋の両腕ガッツポーズだ!

そうそう、試合後のインタビュースペースで乾杯している所にこっそり秋山が乱入して
小橋にビールをかけて祝福していたらしい。
非常に微笑ましい光景ですね〜!(笑)

さて、勝利者インタビューでも言われていたが、挑戦者がもう本当に居ない!
いっそこのままずっと王者で居るか!もう誰にも負ける気がしない!!



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