NOAH
GREAT VOYAGE ’05
1.8 Nippon Budokan
武道館からNOAHの2005年の激闘の幕が開く。
崇高なる絶対王者、小橋建太。
新年1発目の防衛戦、相手は鈴木みのる。
果たしてどんな試合が展開されるのか!
新年一発目の武道館、天龍がNOAHに参戦し、
曲者鈴木みのるがGHCに挑戦と話題性充分。
第一試合の開始前にして、既に満員でぎっしりの観客席。
そんな中、大会開始を告げるオープニングが始まる!
久々にレイザービームによる演出キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━
!!!!!
やっぱりNOAHといえば、このレイザーの演出のイメージがありますからね〜
カクテル光線に彩られた空間を舞うグリーンのレイザービーム、鮮やかで良い!
そんなこんなで第1試合が開始!
2005年、NOHAのオープニングマッチですな。
さて、その対戦カードは・・・
これだ!(笑)
これぞNOHA。
昨年の7・10東京ドームでもオープニングを飾ったこのカード。
ベテランの両者が巧みな試合運びで客席を温める。
最後は丸め込み合戦を永源が制して試合終了となった。
第5試合
秋山、橋組 vs 森嶋、丸藤組
森嶋 猛 復帰戦と銘打たれたこの試合。
膝の故障により6ヶ月間、欠場していた森嶋。この日復帰戦となった。
秋山相手にどのような試合を見せる事が出来るのか。
さて、その森嶋だが、体つきを見ると欠場前よりも割腹がよくなっていますね・・・
試合開始。
久々の試合で張り切る森嶋。
秋山相手に強烈なタックルや物凄い勢いでヒットしたカウンターでのエルボーなど、
1発1発の技に説得力があった。パワーと言う面ではさらに強力になった印象を受けた。
しかし、苦言を呈するならば、膝への負担を考えるとやはりオーバーウェイトの感は否めない気がする。
スタミナ面の事もあるし、森嶋が上を目指すならシェイプアップが今後の最大の課題だろう。
試合は森嶋が強烈なバックドロップで橋を仕留め、
自らの復帰戦を白星で飾った。
復帰した森嶋を丸藤が祝福し花道を退場して行きました。
第6試合
GHCジュニア・ヘビー級選手権
王者 金丸 義信 vs 高岩竜一 挑戦者
GHC Jrで安定政権を築きつつある金丸が。
過去王者だった時にベルトを奪われた相手、高岩とリベンジの一戦に臨む。
試合は、高岩の大技攻勢を耐え抜いた金丸が雪崩式垂直落下ブレーンバスターで勝利。
試合後両者は健闘を称えあった。
第7試合
スペシャル・タッグマッチ
三沢、力皇組 vs 天龍、越中組
遂に「昭和の怪物」天龍 源一郎がNOAHのリングに上がる!
そして、三沢と対戦する時が来ようとは。
選手入場を前に、既に沸点に達しつつある会場のボルテージ。
そして4選手が入場する!
侍、越中詩朗が入場!
そして・・・
武道館にサンダーストームが鳴り響き、天龍が登場!
その時、武道館は大歓声に包まれる!
ふてぶてしい表情で花道を歩いて行く天龍!
力皇が入場!
今日、この試合のカギを握るのはこの男であろう。
そして、三沢が登場!
武道館、万雷の三沢コールに後押しされ、入場する!
リングに集いし選手達。
試合開始!
先発は力皇と越中だ。
いつ、三沢と天龍のファーストコンタクトが訪れるのか。
そして、それは意外な形で実現した。
場外に落ちた越中へ三沢がエルボースイシーダ!
それを見た天龍、すぐさま場外の三沢に襲い掛かる。
リングに戻り、それぞれがタッチし、正式に試合権が三沢と天龍に移る。
いよいよ、激突だ。
ロックアップで組み合った両者、
いきなりお互い遠慮無しの打撃の打ち合い!
三沢が強烈なエルボーを放てば、天龍は痛烈な逆水平で反撃する。
三沢も天龍も、そして武道館の観衆も一気にヒートアップする!
試合中盤、力皇が天龍の猛攻を受ける。
写真はコーナーに詰めての逆水平チョップ&グーパンチのラッシュをする天龍。
試合終盤。
三沢が天龍にワンツーエルボーからローリングエルボー!
そして越中にはエメラルドフロウジョン!
三沢が巧みに天龍を分断し、試合を力皇に託す。
その期待に答えた力皇、最後は越中を豪快に抱え上げ、新必殺技の無双を炸裂させ、勝利!
試合後、睨み合う三沢と天龍。次の展開はいかに。
メインイベント
GHCヘビー級選手権試合
王者 小橋建太 vs 鈴木みのる 挑戦者
絶対王者として君臨する小橋建太。
昨年12月、横浜で防衛戦を終えた小橋に対し挑戦表明をした鈴木。
「凄いチョップとラリアットだ。でも当たらなければ意味が無いぜ」と挑発した。
プロレスラーとして歩んで来た道も、ファイトスタイルも全く異なる両者がここに激突する!
風になれ のテーマに乗って鈴木みのるが入場!
大小橋コールの中、小橋が入場!
両者が対峙。
選手コールを受ける小橋、それを睨む鈴木。
そして、試合開始!
どっしりと構える小橋に対し、鈴木は身軽なフットワークで間を取る。
小橋の逆水平チョップをかわし、挑発的な顔面張り手を放つ鈴木。
いらつく小橋、ほくそ笑む鈴木。
戦前の予想通り、そして期待通りの試合展開だ。
動き回る鈴木をヘッドロックで捕らえた小橋!
鍛え抜かれた豪腕で万力のように鈴木を締め上げる!
脱出を試みる鈴木を逃がさず、執拗なヘッドロック攻撃。
およそ5分程この攻防は続いたか。
今、プロレス界でヘッドロックだけで観客を沸かせ、そして熱くさせる事ができるのは小橋だけであろう。
そしてコーナーへ鈴木を追い詰めたところで無理矢理マシンガン逆水平チョップの連打!
鈴木にとってはヘッドロック地獄から今度は逆水平地獄か。
試合中盤。
戦前の宣言通り、小橋の右腕に照準を絞った鈴木。
執拗な右腕攻め、キックに腕ひしぎ、アームブリーカーと小橋を攻め立てる。
苦悶の表情の小橋。右腕攻めを機に鈴木が試合のペースを握る。
鈴木、場外花道でスリーパーホールドに小橋を捕らえる。
リングに戻り、ゴッチ式のパイルドライバーで小橋をマットに突き刺す鈴木。
そして、卍固めを繰り出す!
これをクリアした小橋、
更なる右腕攻めに苦しむも、強引にカウンターのラリアットを炸裂させ流れを引き戻す。
追撃に行く小橋。久々、パワーボムからジャックナイフ固めを放つ!
しかし、巧みに小橋の腕を取った鈴木が腕ひしぎ逆十字!
続けて鈴木が攻勢に入ろうとするも、小橋はラリアット!
そして左腕でも殴りつけるかのようなラリアットを鈴木に決める。
ここぞとばかり、畳み掛ける小橋。
鈴木の背後に回ると、ヘソで投げる強烈なバックドロップ!
これを小橋は連発。マットに叩き付けられる鈴木。
起き上がれない鈴木に対し、レフェリーの制止を振り切ってもう1発!
問答無用のバックドロップ3連発だ。
勝利を確信した小橋は、握り拳を作ってアピール!
無理矢理、鈴木を引き起こす。
最後の力を振り絞り反撃の張り手を繰り出す鈴木だが、力無く。
これを強靭な肉体の鎧で弾き返した小橋。
そこへ必殺のショートレンジ豪腕ラリアット!!
これが完璧に鈴木に決まり、カウント3!!
狙われ続けた右腕で勝利を手繰り寄せた。
試合後リング上で勝利者インタビュー。
鈴木に対してまたノアのリングに戻って来い!と健闘を称えた。
己のキャラクターとスタイルを貫く鈴木みのる、とても良いレスラーですね。
そして、それに真っ向から向き合い、闘った小橋も最高でした。本当、素晴らしい王者です。
この試合は、いつもとは違う匂いのする試合でした。
賛否はあるかもしれませんが、個人的には非常に面白い名勝負だったと思います。
インタビュー中に登場してきた力皇が小橋へタイトル挑戦を表明。
先シリーズでタッグながらも小橋からフォール勝ちを収めているだけに小橋もこれを受諾。
シングルマッチで力の差を見せ付ける!と小橋は宣言。
力皇が退場し、アナウンサーからファンのみんなへメッセージを、と言われマイクを預けられる。
小橋、何を言うのかと思いきや、「新年あけましておめでとうございます!」
これに一気に和む場内(笑)
そして、今年もプロレスに命をかける!と熱きマイク!
この人が言うと何とも説得力のある言葉だろうか。これに会場は大歓声で答えた。
インタビューが終わり、勝利の余韻を噛み締める小橋。
激闘を勝ち抜いた右腕にそっと目を落とす。
小橋が満足気な表情でファンの歓声を受け、花道から退場して行く。
女性ファンから花道の途中で花束のプレゼント。
最近恒例の光景になってるな、これw
最後は登場ゲートでガッツポーズ。
勝利を祝福する紙テープが空を舞った。
難敵、鈴木みのるの挑戦を退け、V13。
絶対王者の熱き防衛ロードは今年も続いて行く!
次なる挑戦者は力皇が確定的か。
もしかしたら、今NOHAで最も勢いに乗っている選手かもしれない。
しかし、負ける訳には行かない。宣言通り、シングルで力の差を見せ付けてくれるだろう!