NOAH
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’05
3.5 Nippon Budokan
2005年、NOAH、2度目の武道館大会!
崇高なる絶対王者、小橋建太は力皇 猛を相手に防衛戦。
力皇には、昨年11月、札幌でタッグマッチながらフォール負けを喫している。
勢い付く挑戦者、力皇・・・危うし、絶対王者!
そして、セミファイナルでは秋山が森嶋を率いて、天龍、鈴木と激突!
三沢もタッグマッチで大谷と対戦するなど、注目カードが目白押しの武道館大会だ!
前日は雪が振り、寒風吹き荒ぶ日本武道館。
しかし、この寒さをも吹き飛ばす熱戦が繰り広げられるであろう。
午後5時、武道館開場、場内に入る。
館内の電光掲示板がこっそりパワーアップされているではないか!
そういえば、武道館って最近改装工事したんでしたっけ。
小さいながらも電光掲示板にモニターが付いたのは良い!
ドーム大会のように試合中の生の映像をモニタリングし、
試合開始前の時間には前回の武道館の試合を流していました。
早速コレを上手く活用していて、好感触。
休憩後、第4試合
スコーピオ、ダグ・ウイリアムス組 vs 斉藤、井上組
斉藤、井上のダークエージェントが入場。
何故かお坊さんを連れて来ている(笑)
お坊さんに塔婆を見せられる→外国人コンビ、レフェリーになんだこれは!と聞く
→まあとにかく挑発された事を理解してダークエージェントに襲い掛かる→試合開始(笑)
と、派手に(?)試合は開始されましたが試合自体は淡々と進み、
最後は井上がスコーピオに押さえられ試合終了。
第5試合
グローバルハードコアクラウン無差別級選手権試合
15分1本勝負
王者 丸藤正道 vs モハメド・ヨネ 挑戦者
武道館では初となる白GHCのタイトルマッチ。
特殊なルールの試合を制するのはどちらか?
のあのあクジで当選したファンの子がタイトルマッチ宣言をし、試合開始。
試合時間が15分、引き分けならば体重が軽い王者の丸藤が防衛になる。
そのため、ヨネは最初から飛ばす。
序盤は打撃戦、しかし中盤は王者の丸藤が試合のペースを握る。
残り時間3分!
煽るようにでかでかと掲示板に残り時間が(笑)
ヨネ、ここでラッシュ。
中腰の丸藤に強烈なハイキックを叩き込む!
そして必殺のキン肉バスター!!
丸藤に逃げ切りを許さず、勝利を奪った!!
勝利に歓喜するヨネであった。
第6試合
三沢、鼓太郎組 vs 大谷、高岩組
ZERO−ONE MAXの大谷、高岩が三沢を狙いにNOAHマットへ再び上陸!
試合は大谷が三沢を、鼓太郎を、そして観客をも煽りながら進んで行く。
最後は三沢を分断し、高岩が鼓太郎をデスバレーボムで押さえた。
セミファイナル
秋山、森嶋組 vs 天龍、鈴木組
戦前から注目度の高いこの1戦。
天龍がセコンドに「鬼嫁」北斗晶の投入を示唆すれば、
秋山も負けじと北斗のライバル、神取忍をセコンドに要請。
果たして、波乱含みのこの試合の結末は!?
鈴木みのるが入場!
いつものように時間をかけて、雰囲気ある入場シーン。
天龍、そしてセコンドの「鬼嫁」北斗晶が木刀を持って入場だ!!
そして、森嶋が入場。
なんとあのジャンボ鶴田のテーマ曲、「J」に乗って入場した!
会場、期せずして大鶴田コール!
天龍に負けじと、秋山が神取を連れて入場!
異様な雰囲気の中、試合が開始。
先発は天龍と森嶋だ。
開始早々、いきなりバックドロップで天龍を投げ捨てて、森嶋、「オー!」をする!
相手が天龍だからか、入場曲もそうだが今日は鶴田になりきるつもりか。
セコンドの北斗と神取の様子。
秋山と天龍、注目のファーストコンタクト。
いきなりの打撃戦。天龍がチョップを打てば秋山はエルボーで応戦。
試合はヒートアップし、セコンドの北斗、神取がついに接触!
やりあう両セコンド。結局、若手に引き離され、控え室まで追い返される(笑)
試合終盤、再び北斗、神取 両セコンドがリングサイドへ戻り戦況を見守る。
鈴木が上手く秋山を場外に引き連れている間に天龍が森嶋にラッシュ。
53歳、ラリアットと畳み掛け、3カウントを奪った。
試合後もやり合う両陣営。
次の展開は果たして!?
メインイベント
GHCヘビー級選手権試合
王者 小橋建太 vs 力皇 猛 挑戦者
崇高なる絶対王者として防衛を重ねてきた、小橋健太。
積み重た防衛回数13回。王座在位期間、2年。
今宵14度目の防衛戦、力皇との1戦に挑む。
両選手が入場し、対峙!
試合開始だ!
試合は序盤から力皇が積極的に攻める。
ロープに詰めて顔面に張り手を見舞う。、
場外戦ではパワーボムで小橋を持ち上げて、花道に叩きつけた!
力皇、花道でのパワーボム狙いは小橋がショルダースルーで脱出。
小橋のコブラツイストが力皇に決まる!
苦悶の表情の力皇。
試合は終盤。
再びの花道での攻防は力皇が制し、ベアハッグからのブレーンバスター!
小橋が勝負に出る!
コーナーに相手を据えてのチョップ、青春の握り拳からムーンサルト!
辛うじてカウント2で返す力皇!
さらに小橋、ショートレンジ頭掴み式豪腕ラリアット!
強烈に叩きつけられた力皇。
勝負あったかに思われたが、これを力皇はカウント2.9で返す!
ならばと小橋、田上を沈めたリストクラッチ式のバーニングハンマーの体勢に入る!
が、必死の力皇、これをなんとか脱出し、反撃へ。
小橋へ掟破りのハーフネルソン!
張り手からラリアット、高角度のパワーボム!
絶対王者を追い詰めて行く。
そして、出た、無双!
強烈にマットへ叩きつけられた小橋だがこれはカウント2で返す。
しかし力皇、千載一遇のチャンスを逃がさず追撃。
これが、戦前に投入を予告していた無双・改か!?変形のバックドロップ風の投げ技だ。
急角度で小橋は落とされてしまった。
さしもの絶対王者も後が無い!
ふらふらと立ち上がってきた小橋へ遮二無二構わず力皇は猛突進!!
まさにぶちかまし。小橋はコーナーまで吹き飛ばされ、頭を強打。
そして、力皇が雄叫びを上げ、再び小橋を無双で叩きつける!
無敵を誇った絶対王者・小橋だったが、これには3カウントを聞くしか無かった。
試合後、力皇の健闘と成長を称える小橋、感動の涙を流す力皇。
GHCのチャンピオンベルトを小橋が自ら力皇に手渡した。
小橋、KENTAに力皇にベルトを巻いてやるように指示。感無量の力皇。
小橋は敗れた悔しさと、弟子の成長の喜びが交じり合ったなんとも言えぬ表情だ。
とても良いシーンでした。
力皇の勝利者インタビューを前に、そっとリングから降りる小橋。
悔しい・・・
勝利者インタビューでは感動のあまり、まともにコメントを喋れなかった力皇。
勝利者インタビュアーのアナウンサー(平川さんだったかな?)が気を利かせて
「ファンの皆さん、力皇選手へ大きな力皇コールをお願いします!」
と言うと、武道館は力皇コールに包まれた。
前述の小橋から健闘を称えられたシーンと共に、このシーンもとても感動的でグッと来ました。
偉大なるチャンピオンからベルトを奪取し、王者になった力皇。
精一杯、いや生ぬるい。本当に死ぬ気で頑張って欲しい。下手な試合をしたら許さん!
さて・・・遂に、遂に、小橋がGHCから陥落する日を迎えてしまいました。
絶対王者として君臨した2年間、小橋ファンとして非常に至福の時を過ごさせて頂きました。
今は、小橋にありがとう、素晴らしい長期政権お疲れ様でした、という気持ちでいっぱい。
、
しかし、小橋は試合後のコメントで語っています。
「今日は本当に悔しい。だけど、絶対王者は必ず帰ってくる。
」
そう、負けちゃったけど、これからがはじまりですよ!