NOAH
2nd great voyage ’05
September 18 Nippon Budokan
運命のドーム決戦から、はや2ヶ月。
NOAHの新たな航海が始まる。
7月のドーム後、初のビッグマッチ。
聖地、武道館へ戻ってきた!
試合開始時間になり、オープニングセレモニー。
セレモニーが終了、試合が始まる。
第1試合。長期欠場していた志賀賢太郎の復帰試合だ!
志賀が入場!
なんとスキンヘッド。コスチュームも一新。
多聞の入場。
志賀がロープを開けてリングインを促す。
試合開始。
志賀、久々のマットの感触を確かめるような、慎重な立ち上がり。
グラウンドでの攻防が続く。写真は志賀が多聞にSTF!
試合終盤。多聞が志賀にデッドエンド!
強烈にマットへ叩きつけられた志賀。
ここから多聞が一気に畳み掛け、
最後は志賀を締め落としてフォールしカウント3。試合終了。
志賀の健闘を称える多聞。
珍しくマイクを握り志賀の復帰を祝う。多聞、熱いじゃないか!
志賀に関しては、まだまだこれからだろう。
とにかく復帰おめでとう!
これからも相当に険しい道が続くだろうが、頑張れ!
試合は進み、第6試合。
みのるとヨネのシングルマッチ!
試合は終始みのるがペースを握り、
中盤から徹底してヨネの足を狙ったみのるが最後も足を極めて勝利。
第7試合
GHCジュニアヘビー級選手権
王者 KENTA vs SUWA 挑戦者
両選手の入場が終了し、対峙。
ジョーさんが認定書を読み上げタイトルマッチ宣言。
しかし、なんとこれをSUWAがぶち壊し、
ジョーさんから認定書を奪い破り捨てるという暴挙に!
これには場内大ブーイングだ。
この後も、ジョーさんや練習背に突っかかるSUWA。
ヒールファイト全開でやりたい放題だ!
そして前回のシングルで反則負けの原因となった
ジュラルミンケースを再び持ち出したSUWA。
再三のレフェリーの制止も聞かず、
遂にそれでKENTAを殴打してしまい、再び反則裁定のゴングが。
会場再び大ブーイング。
意気揚々と花道から退場しようとするSUWA。
だがレフェリーとGHC管理委員長・ジョーさんとの審議の結果、
再試合を行うとの決定が。しかしそれを無視してやってられるかとばかり帰ろうとするSUWA。
そこへKENTAが無理やり襲撃をかけ、再試合のゴングが打ち鳴らされた!
場外での攻防でまだ再試合の裁定に納得のいかないSUWAがジョーさんに詰め寄り挑発。
これにジョーさんが応じてエキサイト!上着を脱いで臨戦態勢に!!!
そこへKENTAがやってきてSUWAを攻撃しリングに戻す。
リング上でもリストのテーピングを剥がしてKENTAの首を絞めたりと悪のファイト全開のSUWA。
要所要所にタイミングよく逆水平やパンチなどを織り交ぜ、KENTAにペースを掴ませない。
SUWAが優位に試合を進めながら、終盤に。
SUWAがトドメとばかりに必殺のFFFを狙うが
これを凌いだKENTAがGo 2 sleepで反撃!
ハイキックの連打でSUWAの体力を奪い、
最後は金丸を沈めたリングを何往復もして勢いをつけたブサイクへの膝蹴り!!
これで粘るSUWAを振り切り、初防衛に成功した。
SUWAのヒールとしての技術の素晴らしさ、
KENTAの負けん気の強さがスイングした好試合だった。
難敵SUWAを下し、初防衛に成功したKENTA。
ここでマイクを取り、かねてよりタッグを組みたいと言っていた人物をリングに呼び寄せるとの事。
KENTAが呼んだ、組みたい奴とは・・・
柴田勝頼だ!
KENTAは、「もう1個ベルトがほしくなっちゃった。」
と柴田とタッグを組んでヘビーのタッグベルトへの挑戦をアピール!
柴田もこれに笑顔でこれに応じ、握手。
危険な香りのする蹴撃タッグチームの結成が決定的となった!
セミファイナル
特別試合
小橋、田上組 vs 秋山、天龍組
戦前から話題騒然のタッグマッチ。
小橋と天龍のチョップ合戦、第2ラウンド勃発か?
田上は果たして今宵、噴火するのか!?
そして秋山はどう動くのか?
見所満載、4者4様のタッグマッチの火蓋がいよいよ切って落とされる!
天龍が入場!
秋山が入場!
爆発なるか!?田上が入場!
ベルトは無くとも、絶対王者!小橋が大歓声の中、入場!
4選手がリングに揃う。
小橋〜建太〜とコールを受ける。
レフェリーのボディチェック。
「ATよ、本当に頼むぞ・・・」と不安そうに田上の方を見る小橋だ。
遂に試合開始!
序盤から逆水平合戦をする小橋と天龍!
先のドームを彷彿とさせるチョップ合戦だ。
最後はこの流れを嫌った天龍が小橋へ低空ドロップキックを放ち、この攻防を断ち切った。
秋山に大根切りチョップ一閃!
この日の小橋はとにかくチョップ!
豊富なバリエーションで相手を攻め立てる!
天龍、コーナーの小橋へグーパンチ!
予告していたモンゴリアン袈裟切りグーパンチも出した!
これを食らった小橋は悶絶。
負けじと小橋、鬼の形相で天龍へマシンガン逆水平!!
連打、連打、連打!
そして、小橋も戦前に予告していた秘密兵器、
W袈裟切りチョップを遂に天龍に発射!!
そのあまりの破壊力に、さしもの天龍も もんどりうって倒れるしかなかった。
試合は終盤。田上のキックが小橋へ誤爆したのを切っ掛けに、
秋山天龍が勝負に出る。
秋山が田上にエクスプロイダー!そしてフロントネックロック!!
熱血火山コンビ、大ピンチ到来!!
(写真はフロントネックロックで今にも落とされそうな田上を救出する小橋。)
小橋が乱戦の中、天龍へ剛腕ラリアット!!!
逆に秋山と天龍の分断に成功。
田上は秋山へ高角度のノド輪落とし!
田上がアピールしてトップロープへ!
大一番で出すダイビングボディプレス狙いか!?
しかし、そうはさせじと秋山が起き上がりトップロープの田上を捕らえ
雪崩式エクスプロイダーを狙う!
これを食っては田上に返す余力は無い・・・
必死に投げられるのを堪える田上!
暫くコーナー上での攻防が続き、これを制したのは田上だった。
エクスプロイダーのクラッチを切り、逆に喉輪落としの体勢!!
コーナー最上段から、驚愕の雪崩式喉輪地獄落としだ!!!
これが完璧に、容赦なく、痛烈に秋山に決まり、カウント3!勝負あり!
物凄い大歓声に包まれる場内!
田上火山が小橋とファンの期待に見事に答え、久々の大噴火!!
大活躍の田上に近寄り、労をねぎらう小橋。
想像以上の田上の大噴火に小橋もどこか信じられないような表情をしている気がする・・・(笑)
疲労困憊の小橋、やれやれという表情の田上。
大歓声に応える田上!!
花道を退場して行く小橋。
花道でガッツポーズする両雄!
大熱狂の武道館!
そして、この勝利でGHCタッグ、射程圏内か!?
このチームで是非タッグ王座取りへ動いて欲しいが果たして・・・
メインイベント
GHCヘビー級選手権
王者 力皇 猛 vs 三沢光晴 挑戦者
小橋から劇的な王座奪取をしたものの、
その後の防衛戦で精彩を欠く試合を続け、迷える王者の力皇。
時代を引き寄せるには、結果のみならず
内容でも観衆を唸らせる試合をしなければならない。
3度目の防衛戦。三沢を挑戦者に迎え、まさしく正念場の一戦となる。
挑戦者である三沢が先に入場だ。
王者、力皇が入場!
選手権試合宣言の後、選手コール。
そして試合開始!
序盤は静かな立ち上がり。
以外にもグラウンドの展開が続く。
試合中盤。花道での攻防。
力皇がパワーボムで三沢を落とそうとするが、
三沢がこれをフランケンシュタイナーで切り返す!
試合終盤。
三沢のエルボーと力皇の顔面張り手の応酬!
ついに無双が炸裂!
物凄い高さから三沢をマットに叩き付けた!
コーナーに三沢を追い詰めて張り手の連打!!
そして、ここ一番の隠し技、裏無双!!
急角度で三沢が投げ落とされる・・・!
そしてトドメの無双!
これ以上無い高角度で決めて見せた。
終盤、一気のラッシュで畳み掛け、力皇が三沢を沈めて見せた。
勝利の余韻に浸る力皇。
前回や前々回の防衛戦に比べれば力皇は大分良くなったと思う。
終盤の畳み掛けは素晴らしい。無双も見栄えのする良い技だ。
ただ、序盤から中盤の試合作り、技と技とのメリハリ、
間の取り方に関しては相変わらず下手で試合がダレる。
課題はこのあたりだろう。
だが、これらの点はもっと経験を積む事でしか解消できないかな・・・。
ある程度長い目で・・・と言ってもう防衛は3度。
そろそろ王者交代もあるかもしれない。
次の挑戦者は、大噴火を果たし秋山をフォールした田上か、それとも・・・?
あと、三沢。
前回のドームの川田戦の観戦記でも書いたが、
ここの所、悲しいかな衰えが隠せなくなって来ている。
いよいよ第一線から退く時期が来たのかなあ・・・と感じる。
これも時の流れなのか。寂しいが仕方ない事なのかも。
だからこそ、次の世代には更なる奮起を願うばかり。
最後に紙テープのバズーカが炸裂して、武道館大会が終了。
ドーム後、初の武道館大会でした。
セミファイナルの熱戦は久々に最高のタッグマッチが見れて楽しかった!燃えた!
会場のボルテージも最初から最後まで凄かった!
試合後はまさに田上祭り。
田上火山、噴火さえすれば恐るべし!を再確認。
GHCJr選手権のKENTAとSUWAの試合も素晴らしかった。
メインについては及第点。
ただ王者の数多い課題と、落日の三沢光晴を同時に垣間見てしまい
少しブルーになってしまったかな・・・
ただ、それを差し引いても、満足度の高い素晴らしい興行でした。
さあ、次は11月の武道館!力皇の迷走を止めるのは誰か!
そして小橋の次なる展開は、どうなる!