NOAH
GREAT VOYAGE ’06
2006 12・10 Nippon Budokan
三沢が高く厚き壁として丸藤の前に立ちはだかる!
時代はまだ、渡さない!
今年最後の武道館!
前回、KENTAとの激しい試合を制した丸藤。
今宵は師匠の三沢の挑戦を受ける。
新時代到来を一気に印象付ける丸藤勝利か、
それとも三沢がまだまだ新世代の壁になるのか?
結果も内容も非常に気になる一戦だ。
そして、小橋が久しぶりにリングに登場!
ファンの前に姿を見せ、現状報告をする。
「武道館のリングにオレが立つことで何かを感じてもらいたい。そしてオレも元気にしてほしい」
小橋が、みんなの前に戻ってくる!
試合開始時刻となり、オープニングセレモニーが開始。
試合開始前の時点で既に超満員の武道館です。
第1試合の6人タッグ。志賀のアニキが登場!
試合は泉田が百田に超低速のラ・マヒストラルを決め決着。
第4試合に秋山が登場。
今夜も橋をパートナーに彰俊と谷口と試合。
谷口の頑張りが目立つ試合。
逆に橋は秋山に怒られ怒鳴られ蹴られと散々な内容。
最後は秋山が谷口へエクスプロイダーを放ち橋にフォールさせてカウント3。
強引に試合を終わらせた感じだ。
第4試合が終了し、会場は暗転・・・
そして館内に小橋のテーマ曲、グランドソードの旋律が流れる!!
瞬時に館内は割れんばかりの大歓声に包まれ、大小橋コール!
小橋がリングに戻ってきた!!
病が病だけに、一気に痩せ細っていたら・・・と心配していたが杞憂だったようだ。
嬉しくて、たまらない・・・
客席を見回す。
思ったよりも元気そうで安心。
小橋はやや緊張の面持ち。
後ろでは多聞が涙を堪えてる・・・
もちろん自分も胸いっぱい。油断すると涙がとまらなくなりそう。
マイク受け取る。
自ら現状報告をする小橋。
経過は良好だと言う。
ファンの歓声に時に耳を傾け、感慨深い表情を見せていた小橋。
必ずこのリングに帰ってくる!と力強く宣言!
挨拶を終えて、ファンに手を振り歓声に応えた後、退場する小橋。
ファンに囲まれるも笑顔が伺える小橋の表情。
小橋に少しでも僕らファンが元気を分けてあげる事が出来たかな・・・?
ずっとファンの自分たちが貰ってばっかり。
今日も小橋の姿を見て、声を聞いて、また生きていく元気を貰いました。
会場でも精一杯の声で叫んだけど、
小橋焦るなよ、ずっと待ってるから!
小橋登場の余韻も覚めやらぬ中、第5試合。
8人タッグマッチ。
SUWAと悪の軍団ブードゥマーダーズが襲来。
先に一人で入場していたムシキング・テリーに襲い掛かり、試合開始。
田上が慌てて助けに飛んでくる姿に会場爆笑。
小橋が登場して、興奮しつつも感動し、そして涙しているような
そんな気持ちを吹き飛ばしてくれた。さすが世界のAT。
慌てて救出に来た田上たちに場外へ追いやられた悪党一味。
ヤッシーが「カス野郎ども〜!#$%&☆・・」とマイクで煽る。
しかし、マイク途中で怒った青木に襲われて最後まで喋れず。
いや、そこは最後まで聞いておいてあげるべきじゃ・・・(´・ω・`)
コーナーに控える、TARUと近藤
試合は白熱の内容。
田上も今日は爆発している!
試合終盤。ジョンウーを狙うSUWAにダイナミックキックで迎撃する田上。
返す刀でなんと逆に掟破りのジョンウーでSUWAを吹き飛ばす!
大車輪ノド輪落とし!
更にノド輪落としを挟んでダイナミックボム!
田上が怒涛のラッシュ!
最後は俺が田上!
粘るSUWAを切り札で仕留めた田上であった。
試合が終わっても悪態をついてアピールする近藤とTARU。
大活躍のATはいつものようにとっとと帰る。
SUWAがマイク。
花道を帰っていく田上にありがとう!伝えた後、
なんと来年春にSUWAが引退すると衝撃発言。
えー!と困惑する武道館。マジなのかネタなのか。
次の武道館で思い出作りの試合をノアへ要求していたが果たして・・・
第6試合
GHCジュニアヘビー級タッグ選手権
王者 杉浦・金丸組 vs NOSAWA論外・MAZADA 挑戦者
久々のジュニアタッグのタイトル戦。
凄い悪い試合内容ってわけじゃなかったけれど、イマイチ盛り上がらず。
小橋登場と前の試合での田上とVMの熱闘で
お客さんがやや疲れちゃっていた影響もあったんじゃないかな。
最後は金丸が一気に畳み掛けてNOSAWA論外からフォール勝ちし防衛に成功。
杉浦の表情がこの試合の内容を物語る。
しきりにゴメンねポーズをしながら退場していく王者コンビであった。
セミファイナル
特別試合 6人タッグマッチ
力皇・ヨネ・KENTA組 vs 高山・みのる・佐野組
佐野のテーマ曲の前奏の後、
高山・みのるの合体テーマ曲で高山組が入場!
力皇組も入場し対峙する6名。
試合は序盤にKENTAが捕まる展開も
チームワークで佐野に狙いを絞った力皇組。
最後は力皇の無双で佐野を仕留め勝利。
メインイベント
GHCヘビー級選手権
王者 丸藤正道 vs 三沢光晴 挑戦者
今年3月に田上から勝利し一気にGHC戦線に切り込んできた丸藤。
4月に小橋に敗れはしたものの、絶対王者に対して大善戦。
そして、9月に秋山の持つGHC王座に挑戦し見事に王座を奪取。
前回の武道館ではKENTAと物凄い激戦を繰り広げ、
今宵迎える挑戦者は三沢光晴。
丸藤にとって、この試合が持つ意味合いは非常に大きい。
三沢越えを達成、即ち勝利すれば一気に新時代の扉を開く事ができる。
一方の三沢にしてみれば、まだそうはさせじと、
この試合に敗れれば、タイトル戦線からの撤退も覚悟の上での挑戦。
師弟対決、世代闘争、時代を賭けた戦い。
果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのか!
挑戦者、三沢が入場!
王者の丸藤が颯爽と入場!
両者が対峙!
超満員の観衆
ついに試合開始のゴング!
アームホイップ〜ヘッドシザースの攻防。
90年代の三冠戦テイストな序盤の立ち上がり。
丸藤が三沢へ掟破りのフェイスロックを仕掛ける!
三沢の脚に攻撃の照準を絞った丸藤。
様々な手段で三沢の脚を攻め立てる。
試合中盤。エプロン際での攻防。
断崖タイガードライバーを狙う三沢、それを凌いで不知火を狙う丸藤。
最終的に三沢が断崖タイガードライバーを放つが丸藤がラナで切り返す!
今度は花道での攻防。
三沢のエルボーをかわしてトラースキックを決めた丸藤が・・・
花道から場外へ断崖不知火!!!
あまりの技にセコンドの雅央の表情もご覧の通り。
辛うじて場外からリングへ戻った三沢に丸藤、コーナーtoコーナーで更に追撃!
一気呵成に攻めたい丸藤、不知火を狙うも三沢はこれをエルボーで叩き落し回避。
試合は終盤。
雪崩式不知火を狙う丸藤を逆に捕らえた三沢、
ここから雪崩式タイガースープレックス85!!!
トップロープに登った三沢の動きを止め、
丸藤が不知火改!!
カウント2・9!
ここが勝負所と見た丸藤がアピールを挟み
KENTAを沈めたポールシフトの体制に!
しかし、これを堪えた三沢が逆に直下式エメラルドフロウジョン!!!
垂直にマットに突き刺さった丸藤だったがこれをカウント2.9でクリア!
ならばと三沢、タイガードライバー91を久々に解禁!!!
しかしこれも丸藤はカウント2.9で返す。脅威の粘り。
距離を取る三沢。逆転を狙う丸藤。
エルボーとトラースキックの打ち合いを制した丸藤が不知火を狙うべくコーナーへ。
しかしこれを決めさせない三沢が体を入れ替えて・・・
驚愕の雪崩式エメラルドフロウジョン!!!
高角度でマットに叩きつけられた丸藤、これは返せずカウント3。
三沢が第11代GHC王者に。
三沢がリング内での通常の不知火を封じ、
ポールシフト狙いも逆にエメラルドフロウジョンで返したりと、
切り返しの攻防で一枚上手だったか。
かつて、鶴田に三沢が挑み、その強大な壁に跳ね返され、叩き潰されたように
三沢も丸藤の前に立ちはだかって見せた。
決着直後の様子。大熱狂の中、大三沢コールだ。
GHCシングルのベルトが三沢の腰に再び戻ってきた。
これから勝利者インタビュー、という時に森嶋がドカドカと登場し
一言挑戦をアピールして去って行く。
その件について聞かれると
「来るのが5分早いよね(笑)」といいつつも挑戦を快諾。
初防衛戦でいきなり森嶋との対戦になりそう。
最後にマイクを預けられた三沢がファンに挨拶。
冗談も織り交ぜつつの三沢らしいマイク。
しかし、冗談が言える余裕がまだあるとは・・・これを聞いた丸藤は悔しいかもしれないな。
三沢が退場。
最後に恒例の紙テープのバズーカが発射され、大会は終了。
大会の総括、まとめ。
久しぶりに小橋に会えた!
思ったよりも元気そう、笑顔も見れた!
それだけでもう感無量、とても幸せでした。
今日はいいカードが多かったし、
田上も大活躍で盛り上がったし、
何よりメインが好試合で観客のボルテージもかなり高く熱かった。
久しぶりに帰宅して、喉が痛くなっていた大会でした。
やっぱりプロレスっていいな・・・
GHCヘビーのベルトは三沢の腰に戻るも、
次期挑戦者はGHC王者戴冠待望論が強い森嶋。
初防衛戦からいきなり山場、三沢が守るか、それとも森嶋が突き抜けるか。
次戦も非常に結果が読みにくい一戦が控えていそうだ。