NOAH
Navigate for Evolution’07
2007 1・21 Nippon Budokan
今大会のベストバウトは間違いなくJrタッグ選手権!
やっと、やっと鼓太郎とマルビンがベルトを奪取!
試合後、武道館は心地よい幸せな空気に包まれた。
2007年、一発目の武道館大会!
前回の武道館で、丸藤に挑戦し再び王者になった三沢。
今宵は今最も勢いに乗る一人、森嶋の挑戦を受ける。
森嶋が一気に三沢を倒しGHC初戴冠なるか。
それともまだまだ三沢が立ちはだかるのか。
今回もどうなるか非常に読みにくい一戦だ。
そして、セミファイナルでは
引退宣言をしたSUWAがノアでのラストファイト。
豪華メンバーの6人タッグマッチ。こちらも注目だ。
開場時間になり、武道館に入場し、自分の席へ。
今回は珍しく南側の席です。しかも入場花道の間近。
見る分には臨場感あって最高だけれども、
選手の入場シーンは人が群れるから写真はどうかなぁとか考えたり・・・
試合開始時刻となり、オープニングセレモニーが開始。
入場ゲートはこんな感じ。
第1試合。志賀のアニキが登場!
花道でパンチ vs アフロ
試合は金丸が青木を仕留めて終了。
試合は進み、第6試合。
秋山 vs 潮崎
入場してくる秋山に潮崎が奇襲を仕掛けて試合開始。
潮崎がどんどん攻めるもすぐに秋山にペースを奪われ・・・
延々と地獄の腕殺し。容赦なく潮崎の腕を攻める秋山。
最後は変形の垂直式エクスプロイダー。
秋山、潮崎を叩き潰し勝利。
悠々と花道から戻る秋山。
試合後、悔しがる潮崎。
これだけ厳しい試合運びを秋山がしたのも潮崎への期待の裏返し。
這い上がれ!
第7試合
GHC・Jrタッグ選手権試合。
王者組 ジェイ・ブリスコ、マーク・ブリスコ
vs 鼓太郎、マルビン 挑戦者組
鼓太郎・マルビンが入場!
金丸・杉浦組を倒して王者となったブリスコブラザーズが入場!
序盤からスピーディーな攻防で魅せる両チーム。
ブリスコブラザーズはバネのある飛び技豊富、オリジナルの連係も豊富
パワーも意外とある。とてもいいチームだと感じた。
連係で勝るブリスコブラザーズが鼓太郎に狙いを定め、
決め技の変形ダブルインパクトを狙う。
しかし、マルビンがロープに登った相手へラナでこれをカット!
信じられない運動神経とセンス。本当に素晴らしい。
勝負所と見た鼓太郎がブルーディスティニーを発射!
完璧な一撃だったがこれはカットされる。
合体のスカイハイ・シャイニングで相手を分断し・・・
最後は合体のブルーディスティニー!!
これが完璧に決まり、カウント3!!
熱戦に終止符が打たれた。
歓喜の鼓太郎とマルビン。会場も大歓声。
ついに、念願のチャンピオンになった。
ブリスコブラザーズは本当にグッドチームだった。
また来て欲しい。ROHはいい選手の宝庫ですね。
本当に嬉しそうな鼓太郎とマルビン。
何度もタイトルに挑戦しては跳ね返されてたもんなぁ・・・
ガッツポーズで歓声に応える。
最後に入場ゲートでガッツポーズ。
目の前に新王者コンビが!
セミファイナル
特別試合
前回の武道館大会で突然の引退宣言をし、
この試合でNOHAでのリングはラストとなるSUWAが入場!
みのるが入場!
帝王、高山が入場!
KENTAが入場!テーマ曲が変わった模様。
丸藤が入場!キンキラのド派手なコスチュームだ。
それを見たみのるはニヤニヤ。
そして最後に力皇が入場!
放送席、解説には秋山が。
悪の大御所二人を差し置いて先発を買って出るSUWA。
試合開始。先発はSUWAとKENTA。
試合中盤。SUWAが捕まる展開。
コーナーに控える高山&鈴木がデカイ声でSUWAを鼓舞する。
終盤、みのるがKENTAをフォールしている所に
場外からブルーボックスを持ったSUWAがリングイン。
そのまま味方のはずのみのるに箱で一撃!
武道館はどよめきと歓声がこだまする。
返す刀でエプロンにも控える高山にも箱で一撃!
それを見た力皇にも急所蹴りから箱で攻撃、丸藤には箱を投げつけた後にジョンウー!
SUWAが持ち味全開のやりたい放題のファイト。
武道館は驚きと歓声がこだまする。
そしてKENTAにFFFを狙うが、そこでみのるが起きて来てSUWAに近寄る。
みのるは怒りの張り手でSUWAに制裁の一撃を加え、スタンディングスリーパー。
コーナーで待つ丸藤にそのままSUWAをパスし、丸藤は不知火!
この試合でまさかの みのる丸藤組が一瞬の復活だ。
さらに力皇はSUWAに無双!
そして中腰のSUWAへ高山はニーリフト!
そして満を持して試合権のあるKENTAがSUWAにGO
2 SLEEP!
5人の必殺技を立て続けに食らったSUWAがカウント3を聞いた。
だが、試合はSUWAの一人舞台。
最後の武道館できっちり「らしさ」を見せたSUWAは最高だ。
神妙な表情で花道からSUWAが退場。
最後に一礼をして武道館を後にした。
メインイベント
GHCヘビー級選手権試合
まずは挑戦者、森嶋が入場!
王者の三沢が入場!
両選手が対峙。選手権試合宣言。
両選手のコールが終わり、試合開始!
序盤から森嶋が一気に攻める。
タックル合戦の後、ヒップアタック。
場外に出た三沢にボディアタック気味のトペスイシーダ!
続けざまに場外で投げ捨てパワーボム!
リングに戻った三沢に早くもバックドロップを慣行!
ここまで一気呵成に攻め、いい流れだった森嶋。
だが、場外にエスケープした三沢に対して
ここで一気に畳み掛けが出来ず試合のペースを掴みきれない。
試合中盤。エプロンでバックドロップを狙う森嶋だがこれは三沢が防ぐ。
逆に花道で三沢がエメラルドフロウジョン!
強烈に背中から花道に叩きつけられた森嶋。
この技を食らって以降、ダメージの深さか、スタミナ切れか、
森嶋の動きが目に見えて悪くなる。
リングに戻っての攻防、三沢の動きも良くない。
森嶋の投げ技に投げられた後、
いつもなら立ち上がって反撃しそうな場面で反撃できなかったり。
(会場では何が原因だか分からなかったが、後で録画しておいたG+中継で確認した所
序盤での場外パワーボムが原因だと思う。
森嶋が腰から三沢を叩きつけた形のボムになり、三沢が珍しく受身のタイミングをミスって
腰から落とされた後、後頭部を床に叩きつけられてしまっている。)
試合終盤。雪崩式バックドロップを狙うも三沢が防ぐ。
一気に畳み掛けられない森嶋にエルボーで活路を見い出す三沢。
森嶋はバックドロップで反撃するも、単発で畳み掛けられない。
対して三沢は不完全な形ながらタイガードライバー91を発射!
これは辛うじてカウント2.9で返した森嶋だったが
続けざまの渾身のランニングエルボーは返せず三沢が勝利、王座防衛となった。
試合終了直後の様子。
勝者の三沢はダメージが深くなかなか立ち上がれない。
ようやく立ち上がるも・・・
すぐに倒れてしまう。
相当なダメージがある模様。セコンドの選手達も心配そうだ。
結局そのまま勝利者インタビューも中止で三沢はそのまま退場。
いつものエンディングでの演出も中止。
大会はこのまま終了となった。
さてこのメインのGHC戦。
いろいろな意味で残念な試合となってしまった。
一つは序盤でアクシデントがあった事。
場外のパワーボムで三沢に深刻なダメージを受けてしまい、
中盤、終盤と辛うじて試合の形は保てたものの、
盛り上がりに欠ける展開となってしまった。
逆に言えば、脳震盪で記憶が飛んだような状態で
精神力だけで試合をしてしまった三沢には頭が下がる。
そして、森嶋。
戦前に予告していたような一気呵成の攻めが全然出来なかった。
三沢のアクシデントを試合中に感じて
遠慮が出たのかな・・・という点を考慮したとしても
今日の試合はダメすぎた。一昔前のダメな森嶋だった。
最近の野生のままに暴れるような突貫ファイトが見れたのは最初だけ。
これは森嶋がずっと会社に常々言っていた
上位陣とのシングルマッチをもっと増やして欲しいという願いをかなえてやらなかったノアも悪い。
そのツケが今日出てしまった。でかい試合での経験値の無さが露呈してしまった。
ファンのこの試合での彼への期待感はとても大きかっただけに残念で仕方ない。
森嶋は来月ROHへ海外遠征があるのでそこで1から出直しだろう。
会場から出て、帰宅しようと駐車場から車で武道館近辺を離れる際
武道館に向かう救急車とすれ違いました。
嫌な予感がしたのですが、やはりダメージの大きかった三沢の為に呼ばれたものだったようです。
大事には至らず、全治二週間の安静との事ですが・・・
もはや三沢はこの試合云々を抜きにしても、長年の激闘で体はボロボロ。
年齢による衰えだって当然ある。
試合後、ようやく立ち上がり帰って行く三沢の姿を見て切なさでいっぱいになった。
大会の総括、まとめ。感じたことなど・・・
セミ前のJrタッグの試合。
4選手とも本当に素晴らしい。
世界のどこで試合をしても賞賛されるレベルの高いファイト。
鼓太郎とマルビンが新王者となって今後のJrタッグの展開も面白くなってきた。
セミはSUWAが最後に悪党ここにあり!を見せてくれた。
悪いことをしてる筈なのに大歓声の武道館ってのも面白かった。
最後こそ壮絶に反撃にあい散ってしまったが存在感を存分に見せつけてくれた。
何度も言われている事だが本当に引退は惜しい。
メインのGHC戦は悪い要因がいくつも重なり、イマイチな試合になってしまいました。
三沢のダメージも心配ですが、次期挑戦者は誰になるのか。
正直、適任者が・・・
三沢のコンディションが悪いようなら
返上して王者決定トーナメントという選択肢も有ると思うけど・・・どうなるのか。
若手の壁役は小橋がすぐに戻れない今、本来なら秋山がやるべき役目。
去年、丸藤をオーバーさせる為に一度負けてしまったけれど、
三沢にその役目を任せてるノアの現状は良いとは思えない。
秋山は潮崎にだけでなく、丸藤・力皇・森嶋・ヨネ・KENTA全員の壁役に嫌でもなって欲しい。
壁になって次世代を全員叩き潰して行く役目は秋山が適任。
今、小橋が居ないので秋山のハートに火が付かないのは分かるが。
だが、怖い秋山が見たい。三沢の現状を見ると秋山が行かなきゃ本当にダメ。
いつまでも橋のお守りや解説をやってる場合じゃない。
あとは、前述した次世代の選手達同士で、もっとガンガン戦わせるべき。
タッグのタイトルマッチにしてもシングルにしても。ノアは若手選手を守りすぎ。
昔の超世代軍と聖鬼軍が切磋琢磨したように同世代での競争が彼らには少なすぎる。
精々丸藤とKENTAくらいでしょ、大舞台で戦う機会があるのが。これじゃダメだ。