NOAH
DEPARTURE 2004
July 10 TOKYO DOME


4年前、自由と理想を求めて箱舟に乗り航海を始めたNOAH。
ついに東京ドームへ寄港。
5大タイトルマッチが開催!
セミファイナルで三沢と武藤の夢遭遇!
そしてメインで運命のライバル、小橋と秋山がプロレスを見せつける!!


いよいよこの日がやって来ました。
ノアが東京ドームに初進出。
個人的にもドームに観戦へ来るのは旧全日のドーム大会以来なので約5年振り。
弥が上にもテンションは上がる一方です。

ドーム全景

看板

ドームに到着!
4年前の旗揚げ戦の日と同じように今日も暑い。

しばらくして、パンフレットとグッズを大購入。
パンフにはトレカも付いていて、ノアのリングマットの切れ端が封入されてたりと、
なかなか趣向がこらされていて良い感じ。


午後4時、ドームが開場。早速ドーム内部に突入〜
そそくさと全景写真を撮影・・・

ドーム内部の全景

ロビーで少しくつろいだ後、アリーナへ降り自分の席へ。
思ったよりもリングから近い位置。
感覚的には武道館とそれ程変わらない感覚で観戦できそう。(席に段差は無いけれど。)
兎も角、あとは試合開始を待つのみだ。


百田 vs 永源

記念すべきノアドームの第1試合を飾るのはこのカードだ!
なんともノアらしい。両者とも大張り切りでした。
最後は丸め込み合戦を百田が制して試合終了。

結構埋まってる〜

第4〜5試合頃の客席の様子。
最終的に満員マークが出せる客入りだったようでなにより。

前半5試合が終了。
休憩無しの興行なのでこのまま後半戦に突入。
(しかし、休憩無しってのは、やぱりどうかと思う。だったら試合開始時間を5時にしろと・・・)

ラッシャーのVTRでの挨拶・・・

ここで、オーロラビジョンでラッシャー木村からのメッセージVTRが。
何かな〜?と思ったら、体力の限界により引退しますとの発表。
長い間お疲れ様でした。できれば引退セレモニーをドームでやって欲しかったが、
やらなかったって事はそれだけ体調が思わしく無いのかなぁと心配・・・

開場が少し、しんみりとしたムードになってしまったが、後半戦の開始だ。


第6試合
GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合
王者組 丸藤正道、KENTA組 vs ケンドー・カシン、杉浦 貴組 挑戦者組

まさかケンドー・カシンをノアのリングで見る事になるとは・・・

杉浦が自分の入場テーマで最初に登場。しかし花道の途中で何を思ったかUターン(笑)
カシンを迎えに戻る。

そしてカシンのテーマが鳴り響き、場内大歓声!カシンが登場。
杉浦とノア・ヘルスクラブの連中を引き連れ入場。

丸藤登場!オーロラビジョンより

対する、王者チームの入場。
KENTAが入場した後、丸藤が入場。なんつうかハヤブサを彷彿とさせる入場コスチュームですな。

入場完了!

両チームが対峙。
セコンドの泉田のTシャツは・・・w

そして、試合開始。
カシン&杉浦が王者組を翻弄する展開。完全にカシンワールドだ。

コーナー上での攻防!

雪崩式オリンピック予選スラムを狙う杉浦!

凄い・・・

合体不知火で流れは一気に王者組!
最後は丸藤が杉浦に奥の手、シューティングスタープレス(やや不完全にHITしたが・・)
雪崩式不知火と畳み掛けてフィニッシュ!王者組が防衛に成功した。


第7試合
GHCジュニア・ヘビー級選手権試合
王者 獣神サンダー・ライガー vs 金丸義信 挑戦者

GHCシングルのタイトル戦。
流出したベルトを取り戻す為、金丸が満を持して出撃!金丸、入場。

派手ですね、獣神さん!

そして、王者ライガーが堂々入場!

試合開始。
いきなりライガーがライガーボム!
負けじと金丸も垂直落下ブレーンバスター!
最初からエンジン全開の両選手!

渾身の垂直落下!

最後はライガーの猛攻を凌いだ金丸が垂直落下の2連発でライガーから王座奪取!!

歓喜!

感激の新王者の様子。ドームで金丸が栄冠を掴む!


第8試合
IWGPタッグ選手権試合
王者組 高山善廣、鈴木みのる組 vs 森嶋 猛、力皇 猛組 挑戦者組

両チームが入場し試合開始。
相手の攻撃を「スカす」鈴木と、それを捕らえて攻撃しようとするワイルド2という構図が面白い。
試合は、やはり高山が圧倒的存在感を見せつけつつ、徐々に王者組ペース。

王者組の合体攻撃!

高山&鈴木の合体攻撃から高山がエベレストジャーマン!
完璧な流れで王者組が勝利。防衛に成功。

威風堂々、悪びれる。

試合後、記念撮影の後、高山がマイクアピール。
「鈴木みのるにまたオファー出せよ、ノア!」だそうだ。やさしいな、高山よ。


セミファイナル
GHCタッグ選手権試合
王者組 三沢光晴、小川良成組 vs 武藤敬司、太陽ケア組 挑戦者組

ついにプロレス界の2人の天才がリングで初遭遇する!
入場前から会場は物凄い歓声に包まれた!!

クロスウィザード、武藤敬司!

物凄い熱気と声援の中、武藤敬司が入場!!

三沢の入場・・・って肝心の三沢はどこに・・・w

対する三沢の入場!大三沢コール!!
なんか社長特権で自分の時だけ花火とか凄くないか?三沢さん・・w

対峙!

ついに同じリング上に三沢と武藤が立つ日が!!!
そしてゴング、試合開始!
先発は小川とケア。お楽しみは後でなのか。
一通りの攻防の後、ケアが武藤に、そして小川が三沢にタッチ!
ついに両雄が交わるときがっ!!

様子を見る

両者がリングイン。距離を取って様子を見る。

組み合う!

ロックアップから組み合う!会場それだけで大歓声!!
そして、すかさずヘッドロックに取る三沢!

試合は中盤〜終盤へ。
武藤が三沢へ見せつける様に小川に対してエメラルドフロウジョンを敢行!!
それを見た三沢、武藤にシャイニングウィザードで返答!!

早い!武藤の表情が見えぬ・・・

武藤はなんとラウンディング・ボディプレスまで放つ!

変形エメラルドフロウジョン!

最後は三沢がケアを捕らえて、エメラルド→変形エメラルドと仕掛けて試合終了。
夢の時間は終わりを告げた。果たして夢の続きはあるのか?


メインイベント
GHCヘビー級選手権試合
王者 小橋建太 vs 秋山 準 挑戦者

夢のような、祭りのようなセミファイナルから一転、一気に空気が引き締まる。
同時に地鳴りのような大歓声。
宿命のライバルが東京ドームのメインという最高最大の舞台で相まみえる時が来た!

運命のゴングが打ち鳴らされる一瞬が迫る・・・

大声援の中、秋山が颯爽と入場を完了!!
小橋が入場して来るのを感慨深い表情をしながらリングで待つ。

絶対王者・小橋!!

堂々とドームに小橋建太が登場!

そして、絶対王者・小橋建太が大小橋コールを背負い入場!
登場してすぐに、小橋は入場用のガウンを脱ぎ捨てる。
かわりに物凄いオーラを身に纏い、リングへ向かう。
アリーナに居る自分にまで小橋の気合が手に取るように伝わってくる。

遂に運命のゴングが打ち鳴らされる。試合開始!

両者ともいつも以上に気合が入っている。
一発一発の技、全てに於いて漲る気迫と溢れる魂がここまで伝わってくる。
本当にこの一戦が2人にとって、重く、大切なものなのかがよく分かる・・・

序盤は一進一退の攻防。
バックブリーカーで捕らえた秋山の喉元に振り下ろすようなチョップを打ち込む小橋!
熱を帯びながら試合は中盤戦へ・・・

マシンガン逆水平!いつもの倍以上のチョップを秋山に叩きこむ!

コーナーに秋山を据えて、逆水平の連打、連打、乱打!!

そして、この試合のターニングポイントになる瞬間が訪れる。
両者エプロンサイドでの攻防。
なんとここで小橋が秋山をブレーンバスターで場外へ投げる!!!
投げた小橋も、投げられた秋山も場外マットに水平に落下・・・
直後、オーロラビジョンに映し出される小橋。咳き込むと血を吐いているではないか。
そこまでして・・・・・

なんとかリング上に戻る両者。
小橋がここでハーフネルソンスープレックスを炸裂させる!
続けて豪腕ラリアットを狙うもこれを食らうわけには行かない、秋山がこれをかわす。
ならばこ小橋は久々のオレンジクラッシュを投入!秋山これをカウント2で返す!

秋山をコーナーに後ろ向きに据える小橋。
初期型のコーナーを利用したバーニングハンマーの体勢だ!
秋山、これを空中で暴れて脱出し反撃開始!

雪崩式エクスプロイダー!!!

秋山の猛攻。エプロンから場外にエクスプロイダー!
リング内に戻りエクスプロイダー、そして雪崩式エクスプロイダー!!
小橋カウント2.9でこれをクリア!
秋山は追撃の手を緩めない。
立て続けに新兵器の監獄式フロントネックロックで小橋を締め上げる!
これで小橋のスタミナを一気に奪うと秋山、
渾身のリストクラッチエクスプロイダー!!!完璧に小橋を投げ切った!!
これを小橋は辛うじてカウント2・9999でクリアする!

なおも秋山が優勢!秋山が虚空を見上げ意を決する。
小橋の腕をクラッチし、スターネスダストの体勢!!
この勝負、秋山が取るのか!!

だが、小橋、秋山にクラッチされてる手をパワーで外し、
逆に元祖式の垂直落下ブレーンバスター!!
いや、この一撃はもはや、ブレーンドライバーとでも言うべきか。
とてつもない角度で垂直落下フリーフォールで秋山は脳天からマットへ突き刺さってしまった。

この衝撃の一発により一気に流れは小橋か!?
しかし、秋山も渾身の力を振り絞って立ち上がってくる!!
2人とも、本当に本当に命を懸けてこの一戦に臨んでいる・・・

小橋がハーフネルソンで秋山を投げれば、
秋山はエクスプロイダーで応戦。
この終盤に容赦ない投げ合いをする2人。
自分は絶対に相手より先にダウンしない!意地と執念が2人を立ち上がらせるのか。
この攻防を制したのは小橋だった。
これまで、幾多の苦しい場面を打開してきた頼れる右腕。
豪腕ラリアットでこの攻防を制し、試合の流れは一気に小橋に傾く。

ダメージが深い秋山を引きずり起こし、
小橋は豪腕に様々な思いを込め、秋山に頭掴み式豪腕ラリアットを一閃させる!
完璧な一撃。勝負あったか。
しかし、秋山、これをカウント2.9で執念のクリア。

ならばと小橋、秋山をボディスラム!そして青春の握り拳!!
またか!!またやってしまうのか!!
我々の不安を吹き飛ばすかのように完璧なムーンサルトプレス!
ドームの空を鮮やかに舞って見せた小橋。
秋山これまでか・・しかしなんとこれも秋山はカウント2.999で返す!!
ならばと小橋、ドームの中心で咆哮。秋山を抱え上げ・・・

小橋、渾身のバーニングハンマー!!!

バーニングハンマー!!!!!!
容赦ない、炎の鉄槌を秋山に打ち込んだ!
倒れる秋山をカバーする小橋。
レフェリーのカウントが3回、マットを叩く。運命の決戦は幕を閉じた。


ようやく起き上がった両者が握手。
健闘を称えあう。まさに激戦だった。


小橋、激勝!!

歓喜の瞬間。場内は大小橋コール!!それに答える小橋!!
そして、勝利者インタビュー。
リングアナウンサーから退場して行く秋山に対して一言と言われた小橋。

「準、お前最高だ!」

と素敵過ぎる熱きマイク。グッと来た。この瞬間ドームは沸点に達した。
で、秋山よ、こんな事言われて、本音はめちゃくちゃ嬉しかっただろ、オイ(w

そして小橋は、プロレスをやってて良かった。
プロレス最高です、ありがとうございました。
と、感動しきり。しかし小橋が言うからこそ説得力がある言葉だね。

そして最後に我々ファンも感謝の言葉を。
いやいや感謝したいのむしろはこっちの方だよ、コバさん。
本当にファンにも秋山にとっても太陽で在り続ける小橋建太だ。

最後に小橋がガッツポーズ。と同時に祝砲のバズーカが。

花道を退場していく小橋。感動と興奮を噛み締めながら。
そしてファンと共に喜びを分かち合いつつ。
まさにハッピーエンドでした!

今回のドーム決戦。勝利の機運は秋山の方にアリ!と言う見方が多かったし、
実際に自分も今回は危ない、ヤバイぞと覚悟を決め、小橋を応援をしていたが・・・
終わって見れば絶対王者、揺るがず!動じず!小橋がV9を達成!!
さあ、もう挑戦者は誰も居ないぞ!!誰が絶対王者の覇道を止められるというのか!!


しかし、長い間沢山の様々な試合を見てきましたが・・・
全ての面で過去のそれらを凌駕する最高の試合。
想像しうる最高のタイミングで、両者ともほぼベストコンディションで迎えたこの試合。
文句無しに我が人生、NO.1のベストバウトでした。
(もちろん、それは両者の今までの尊い積み重ねがあるからこそ。点では無く線ですね。)

小橋の入場を待つ秋山の表情から伝わってくる万感の思い。
魂を震わせる絶対王者・小橋の威風堂々の入場シーン。
この舞台であえて直球勝負、真っ向から小橋に挑んだ秋山の心意気。
ドームの一番後ろのファンにまで届いていたであろう、両者の技に篭める強烈な気持ち、思い。
まさに小橋と秋山のこれまでの波乱万丈のプロレスラー人生の集大成のような試合。
激戦が終わり、片手に持ったベルトを感慨深くジッと見つめる小橋。
勝利者インタビューで秋山に対し飾らない本音をストレートに叫んだ小橋。
全てが名シーンで彩られていました。

でも、小橋にとっても秋山にとっても、このドームが終着点では無いでしょう。
また、これからがはじまりです!


今回のドーム大会のまとめと言うか、総評のようなもの。

試合開始時間が6時で、お客さんの終電の時間等を考慮した為休憩時間が無かったり、
演出の不備があったり、選手入場の時に座らない会場整理員が邪魔だったりと悪い面もありました。
しかし、この時代に純プロレスで58000超満員(主催者発表)の観衆をドームに集め、
いつもの武道館の雰囲気、熱気をそのままドームに持ってきたかのような試合。
広さもあるし、歓声も集中力も散りがちになるドームと言う会場でこれは凄い事だと思う。
特にメインは凄まじい地鳴りのような歓声と熱気、会場の一体感。まさに歴史に残る一戦でした。
ノアの(というか小橋と秋山、三沢と武藤、あと高山の)実力を見せつけられた次第。
選手がこれだけ命を懸けて頑張っているのだから、フロントももっと頑張れよ。そんな感じかなぁ。
ドーム大会、機運が高まった時には、また是非やって欲しい!


夜景〜
おまけ。帰りの車窓から見えた東京タワー。
熱戦を見届け、魂が抜けかかっていた私はこんな景色をボケーっと眺めながら帰宅の徒に着きましたとサ。



前に戻る