Diary 11 Feb. 2001

2001年2月11日

さて結局、朝のうちにアルカサルを見ることにしようというわけで、アルカサルへ。
教会の鐘が鳴り響く。って、写真からじゃ聞こえないか。
朝のヒルダの塔。
月が出ていた。
朝のアルカサルの赤い門。
ちゃんと、今日は開いている、っていうのは嘘で、実は早く着き過ぎたので、まだ開いてない。あと数分で開くというところで、
やっぱりいるぜ、日本人団体観光客のみなさん。
うーむ、まあ、これもまた、アルハンブラ宮殿に近いものなんだけれども、中はかなりキリスト教的なものになっている感じ。基本的には、非常に細かい模様が大量にあって、アルハンブラ宮殿と違うのは、壁面の背の高さくらいまでのところに、タイルがはってあるところだろうか。 この形式自体は、ピラトの家でも見たものだけれど、あっちはアラブ形式の建築ではないので(といってもほとんど同じような感じだけれど)、こっちはアラブ形式でそうなっているというもの。

中に入ったところ。なにやらふるめかし!
うーむ、またアルハンブラともちと違うけど。
中庭はっていうのは、こういう感じで、セビリヤな色に仕上げている感じがする。黄色いでしょ。
中に入るとやっぱりこれもんです。
でも、こういうキリスト教のものもあるんですね。
これって、ごくごく最近の絵ではないかな。
結局、キリスト教の建築においても、この壁と天井の間の部分の模様なんていろいろあるんで、そして、天井もなにやら幾何学文様だったりするでしょ。だから、イスラム建築とにたようなものだという感じがする。
イスラムなモダンさ、かな。ブルーのタイルって、なかなか強烈ですね。
これ、中国にでも来たような錯覚を感じさせる雰囲気。
展示室の中のキリスト教宗教絵画
タイルの標本ですかね。
うわー、セビリヤな感じ。この色ですよ。黄色い、白い、そして茶色い縁どり。
天井とアーチと、これが屋内の雰囲気ですが、若干キリスト教時代の雰囲気もまざっているのかも。
また、なんていうか、アルハンブラとはちがって、色がすごいですね。
すごい色、色、色。
まだ修復中なのでしょうか?それにしても、すごい感じ。タイルの色、そして、イスラムなアーチ。どれも色がたくさん。アルハンブラは白いんだけど、もともとどうだったんでしょう。やっぱり彩色されていたのかも。
フラクタル構造なアーチ
正面から撮るとこんな感じ
こんなアーチもある。いろいろな種類のアーチがあります。
うーむ、美しいっていうか、なんというか、すごい雰囲気ですよね。
この、アーチが重なる構図ってかっこいい。
ふと、上を見上げると、、
きんぴか!っていうか。
そして、登場、キリスト教式の部屋。でも、これ、イスラム建築の流用ですね。
キリスト教時代になってからの、タペストリーが飾られている部屋。
イスラムとキリスト教の融合した部屋。
外に出ると、庭がある。もしかしたら、東南アジアにでも来たんじゃないかっていうような、グロテスクな概観を与えている。しかも、やしがあるし。
さんさんと太陽が照っている。明るいところ。
やしとみかん。
ありました。アルハンブラでもみた、チェーンソーで整形した植木。
なにやら、東屋っていうのでしょうか。
無国籍な雰囲気がただよう。
建物の中に、水槽っていうか、そういうのがあって、なにしているんだろう。
最後は、アルカサルからでて、ヒルダの塔の先端部分。
中の庭園には、たくさんのミカンの木がある。これがバレンシアオレンジってやつなのだろうか。

セビーリヤの空は青い。すごく青い。それが印象的だった。それから、電車に乗って、コルドバへ。
セビリヤ駅の前で、ミニ機関車が子供とか大人とか乗せて、走っていた。なにやってんだろう。
コルドバへは、スペインが誇る高速特急AVEだ。スペイン高速特急というのを スペイン語で書いて頭文字をとると、AVEになる。この列車は、あきらかに新 幹線よりもすごい。

セビリヤの駅のAVE。
まず、揺れない。揺れないというよりも、揺れが非常に穏やかなのかもしれない。揺れはばも小さいし、それに振動の周波数が低いっていえばわかるだろうか。で、音も小さい。非常に静かだ。さらに、客車ではテレビがあって、映画をながしている。あのシガニー・ウェーバーがなにやらみょうなコミカルな宇宙もの(最近のスタートレックみたいな映像で笑えるやつ)に出ているのを映していた。

とはいえ、セビーリヤからコルドバまでは、たったの1時間弱。すぐについてしまう。そして、コルドバでは、ちょっとした安ホテルを予約して、そのまま直行。それから、メスキータ寺院を見る。まずは、場所を確認してから、食事。牛尾のシチュー。美味しいのだが、あまり独特な感じはしなかった。ウェイターのおっちゃんがよさそうな人だけど、仕事がとろかった。まあ、これがスペイン風ってところか。

コルドバにつきました。まず最初の一枚。まあ、同じアンダルシア、セビリヤに 近い感じもするけれど、でも、セビリヤみたいなけばけばしい家が少ないのと、町並みが全体的に整っている気がする。
さっそくやってきた、メスキータ寺院の中のまだ、お金を払わずに入れるところ。観光客がたくさんいる。
レストランの中。せまい路地裏にあるレストランだけど、中庭で食べるようになっていて、明るい。上は、ビニールだか、プラスチックだかの天井があるけど、日差しは外のよう。
メスキータはすごい!アルハンブラを見てしまうと、その後のセビリアのピラトの家やらアルカサルなどは「その亜流か」と思えてしまうのだが、メスキータはすごかった。 レンガと石でまだらになったアーチが大量に続いている。そもそも8世紀に建設がはじめられ、最初は回教寺院として、それからキリスト教寺院になり、さらにゴシック建築までもがくわわったものなのだが、いろいろな建築様式が見事に調和している。

まーずは、メスキータのすごいところ一発。チケット買って、中に入るといきなりこれ。
これだもんなー。ごーっと、列柱!列柱!列柱!しかも、その煉瓦と石によるシマシマ模様。これがすごい!
キリスト教の寺院だったこともしのばせる、ルネッサンス以降って感じの絵。
この部分は、キリスト教時代になってつけたされた、っていう感じですけど。
見事に両方が融合した、っていうよりも、つぎはぎ。しかし、それがまたすごいのかも。
こういう、キリストの像なんかもちゃんとありますね。これは、ゴシック様式なのか。
アーチも、両方が混ざっている。
で、もう一回、列柱の部分。そこここから、キリスト教時代のものも見えるし。
それにしても不思議なのは、キリスト教寺院になったあと、どうして、アラビア文字を削り取ることをしなかったのだろうか?たんなる模様に見えたのだろうか。それとも寛容さからくるものなのか。

あっちこっちに、こうして、イスラム時代のアラビア文字が残っている。キリスト教徒にとっては、たんなる図案に見えたのかも。
上を見ると、この、華麗さは、また、アルハンブラ宮殿のものとは違います。きんぴか。アラビア文字があるし、これは、イスラム時代のものでしょうか。
いやはや、絶叫したくなるような雰囲気。写真で見るのも良いが、いってみると、もっとすごい。
アーチもいろいろなのがあります。
こういうのが、なんともすさまじい!外から光もさして。
展示物の一つ。きんぴか。これはキリスト教時代のもの
これは、キリスト教時代のドームの部分。
でも、ちょっと場所を変えると、この調子。外からの光で、幻想的な雰囲気をかもしだしている。
柱にかかれているのは、今度は、ラテン語。キリスト教時代のものですね。
これは、時計だろうか。
イスラムとキリスト教の融合部分というか。いやあ、すごいすごい。きんぴか。
礼拝堂であることがわかる。
イスラム式の、赤白まだらなアーチが、キリスト教式の天井を支える。
キリスト教時代の祭壇。
これ、天井そうとう高いですよ。大聖堂なみ
これが、ゴシック風なのでしょうか。
ちょっとブレたけれど、ステンドグラスもある。
最後のダメ押しで、列柱。いやあ、すごかった。
メスキータの外壁。やはりイスラム風
それから、どこを見るでもなく、コルドバの町をあるいて、、。 それにそても、コルドバもセビーリヤも、空が青い!すごく青い。夜になっても青い。 そこかしこに、遺跡がある。いつの時代のものなのか。

コルドバ、って感じの風景。
ローマ時代からあった門らしい。
反対側から見てみる。向うに見えるのが、メスキータ。
ローマ時代からあるという橋をわたる。むこうにも古そうなものが見えてきた。
橋からみえた、近代的な建物だが、やっぱりアンダルシア風なのだろうか。これは、ホテル。
橋からみた、ローマ時代の門と、メスキータ。
橋は、こんな感じ。
夜の食事は、宿の近くのカフェのようなところで食べた。前日のセビーリヤでの魚フライが美味しかったので、メルドゥーサをたべてみた。今回も生臭さのぜんぜんないとってもおいしいものだった。ふわふわの魚の白身が、ほどよく味付けされている。おいしい。

すこし、日も西に傾きはじめて、町の中を歩く。
ホテルの目の前の広場。噴水が出ている。
すこし歩いたところに、ローマ時代の神殿かなにかの列柱があった。
えっと、なにやらの観光名所だった広場のはずだが、いまは工事中。
よくわからないけれど、この近代的な銀行のビル。気に入った。
町の目抜き通りってところ。
だいぶ、日も暮れてきた。 なんか、いい感じの写真がとれた。
別の通りの広場。市がたっている。
コルドバの夕暮れ。
やっぱり、ローマ時代か、そのあとか、遺跡がある。
夜の通り。外灯がうつくしく並ぶ。きれいだ。
ライトアップされた、噴水と、騎馬像。こうしてみると、よくあるヨーロッパの都市だ。


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