えっと、まず下の絵の説明に入る前に、一応、私も最初はラフなスケッチは紙 の上でやっています。罫線のないレポート用紙などに、シャーペンでさらさらっ と1、2分くらいでだいたい描いてみます。そういうのを10枚くらい描いてい ると、そのうちに、ポーズとか、そういうので「ををを、これは描きたいぞ!」 と思うやつが出てくるので、そういうのを、tgif で描こう!ってことになる わけです。でもって、あとは、だいたいの決まりにそって、マウスで入力して いくことになります。やっぱりモト絵がないと、結構辛いかもしれませんが、 髪型とか、目とか、表情とかは、tgif で描いているうちにどんどん変わって しまうことも多いです。ま、最後にこれわ!というのができれば、それで良い のです。 あ、そうそう、最近 tgif で絵を描きたい!描いています!な人から、「色が 出ない!」とかいう質問が相次いでいます。で、そんならってことで、このファイルを .Xdefaults に付け足して下さい。そ うすると、結構よさげな色が、216色使えるようになります。
まず、最初に顔の輪郭からいきました。この時は、tgif の曲線を使って閉曲 線で描きました。このとき重要なことは、だいたいどれくらいの制御点を用い るかということです。もちろん、あとから、制御点を加えたりすることもでき ますが、面倒なので、だいたい制御点をいくつくらいにすると、うまくいくか をあらかじめ考えておきましょう。 | |
で、目やら、鼻やら口やらのだいたいの場所を曲線や閉曲線を使って描き込み ます。このときも、目や鼻をどれくらいの制御点で描くかというのを考えてお く必要があります。 | |
さて、首、腕、肩などを、だいたい描き込みます。もうこの辺はだいたいです。 どの曲線とどの曲線がつながっているか、などが結構重要なことです。あとか ら、前後関係をいろいろ変化させるときに、一緒に動かせるのはどこかなどを 考慮しながら、描いていきます。 | |
さて、耳、髪の毛、瞳の部分、手の指などを描き込み、それらを、全部選んで、
黒縁で白塗り潰しに設定しますと、前後関係などがよくわかるようになります。
髪の毛は、補助線のようなもので、これは最終的なものではありません。むし
ろ、デッサンが狂っていないかどうかをチェックするために頭の部分のボリュー
ムをだいたい決めておくってわけです。オデコが広過ぎたりするとおかしいで
すしね。 ここまで来ると、なんとなく、全体のイメージが湧いてきますね。 | |
さて、全体を選んで左右反転させると、デッサンが狂っているかどうか、わか ります。目の位置が、ずれているとか、鼻の位置がおかしいとか、そういうの がわかるし、肩幅が変なんていうのも結構分かります。この段階で、できるだ けデッサンをしっかりするようにしましょう。何度も左右反転させながら、ど ちらの方向で見ても、狂っていないと思われるようになるまで、反転を繰り返 して、修正します。 | |
さて、それでは、顔の色塗りをしましょう。まず、顔の部分を縁無しで、黒塗 りつぶしにします。 | |
次に、その部分をコピーして、同じ形の図形を作り、それを縁無しで白塗りつ ぶしにします。そして、下の黒い部分にぴったり重ねます。 | |
拡大していますが、上から被せた、白い塗りつぶしの図形の形を僅かに修正し て、下地の黒い部分が縁になるようにします。このときに、縁線が同じ太さだ と味がないので、ずらし方を工夫して、顎や頬の一部などは、あまり縁線がで ないように工夫したりするとよいです。 | |
同じ要領で、目、瞳なども描き込んでみましょう。目も、顔の輪郭と同じで、 最初に目の部分の図形全体を縁無し黒塗りつぶしにして、その上からコピーし て作った同じ図形をかぶせて、それを白くして、ずらして、目の上のラインと 下のラインを作ります。この部分は、一般にアニメ風の絵では、まつげのある 関係上、かなり太いラインになります。瞳の部分は、黒塗りつぶしの上から、 今回は緑色の塗りつぶしをかぶせて、それを僅かにずらして、瞳を描いて、そ の中に瞳の中の薄い色の部分を適当に描き込み、さらに、瞳孔を黒で描いてみ ます。そして、重要なのは、目の中の光。 | |
でもって、同じようにして、口も描いてみます。口の輪郭を今まで述べてきた 方法で作り、その図形をさらにコピーして、舌を作ります。色の塗りわけは暫 定的なものです。なお、目の部分は、白目の図形をコピーして、灰色にして、 かぶせて、それの下の方を上に持ち上げて、白目の影の部分を作ります。こい つがないと、ギャル画は、どうもシマリがなくなります。 | |
さて、白い顔だったものに、濃い目の肌色を使って、顔の影の部分の色にしま す。実は、この上から、肌色の光った部分の色をかぶせて、さらに普通の肌色 をかぶせて、その三層の微妙なずれによって、陰影をつけます。 | |
同じ要領で、体なども描き込んでみます。これでかなり雰囲気が決まってきた ような感じになります。ここまで出来ると、もうほとんど出来たような気にな り、これで完成だ!とか思ってしまいますが、ここから先が案外大変。髪の毛 を描くのは大変だし、修正しないといけないところが山のように出てきます。 鼻の部分は、適当に陰影をつけたしています。 | |
さて、髪の毛の雰囲気を掴むため、補助線でひっぱった髪の毛を黒塗りつぶし にします。最終的には、こんな髪型になるんじゃないかというだいたいのイメー ジをつかみ、この段階で、髪型のだいたいの雰囲気を決定します。まあ、この 辺で、少し休んだ方が良いです。翌日、、って感じですね。 | |
と思ったら、今回は、最初に考えた髪型がなんかよくないので、かなり変更し ました。髪の毛も、最初は、黒縁で、白塗りつぶしを使って描いてみます。こ れで、髪の毛の房一つ一つの前後関係をつかんでおく必要があります。間違え ると妙な感じになります。 | |
最近、左を向いた絵ばかり描いているので、右向きの絵もたまには、ってこと で、反転させてみました。まあ、しょっちゅう反転をしていないと、髪型など も思わぬところで、デッサンが狂っていたりします。顔の形、位置、目の位置 なども、なんども修正したりして、だんだんと最後の段階までいくわけです。 プロは、こういうの一発でできるんでしょうけれど、そこまでいくには、やっ ぱり何度も描いているはず。こうやって、修正を繰り返すと、自分でも正しい 形というものがだんだんと、分かってくるようになります。反転修正をしない と、最後に妙なものができたりします。 | |
髪の毛についても、やっぱり同じ形を重ねてから、色をつけて、その色の図形 をずらして、輪郭線らしきものを描き込みます。そして、色を二段に塗って、 陰影をつけます。で、髪の毛に光る部分を書き込み、さらに、細部を直して、 タンクトップを着せて、だいたい出来上がったところです。睫毛をくわえたり します。あと、髪の毛の影などを加えることも忘れないように。この段階で、 どうも眉毛が問題になったので、描き直しをしました。どうして問題かは、い ろいろ考えてみて下さい。 | |
で、この絵の場合は、なんとなく、右に向いたものにしたほうがいいから、右 向きに修正して、さらにいろいろと、おかしいところを直したり、陰影を修正 したりして、最後にこの絵になったわけです。まあ、背景の海は、今回ちょっ と凝ってみましたけれど。実際には、最後になっとくするまで修正していると 時間もかかるわけです。ペイント系ツールだと、かなり技巧的にやらないと修 正がしにくいかもしれませんが、ドロー系ツールだと修正が簡単にできるので、 かえって、時間をかけて修正してしまうっていうのもありますね。 |