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ツーリング報告番外編

5月3,4,5日八戸まで走ってきました。6年前にも行っていますが、今回は震災後の三陸を見ながら行こうという計画。

一日目

7時半に守屋SAに集合したのは3台。前回下北半島を一周した時は薄暗いうちでしたが、今回は石巻へ一泊なのでちょっと余裕。いい天気です。


10時前、茨城最後のSAで納豆定食などを頂き、いよいよ福島突入です。



東北道を使うのが今までの慣例でしたが、今回は全線開通したという常磐道を選択。

地図で見る赤い部分を通ることになります。いわゆる立ち入り禁止区域の真上。線量計の数値が跳ね上がるところがありましたが、下の国道は4輪だと通れるものの、バイクは通行禁止。周囲に置かれている黒い汚染土の山と高速下のゴーストタウンは絶句。私は良いとしても、同行のメンバーは、まだ子供を儲けるかもしれないので、事前に確認を取ってから出かけました。




仙台に着いたのが1時ころ。どこかでお昼を食べましょうと高速を降り、石巻に向かいながら海岸沿いを走る。塩釜市場の看板に惹かれて寄ってみたら大正解。最近どこの魚市場でもおなじみになってきた「市場食堂」のラストオーダーに飛び込んだ2時前。¥1200の海鮮丼は、まずかろうはずがない。





昼食後、塩釜から松島へ。ものすごい人出ですね。バイク置場を探せずどうしようか迷う。瑞巌寺くらい見たかったのですがちょっと歩いたくらいで退散。



この人が大平(オオダイラ)氏。大変旅慣れた人で、海外だろうが国内だろうが一人でガンガン出かけてしまう人。こういう人が仲間内にいると、とても助かります。今回の宿やスケジュールも全部お任せ。別名「オオダイラヒットツアーズ」。



松島を後に海岸線を走り、石巻に着いたのは、まだ明るい5時ころ。走行はちょうど400kmでした。宿は安いビジネスホテルですが、お隣が温泉ランドと、にくい演出。




二日目

今日は先が長そうです。45号線をひたすら北上。ところどころ歯抜け状態で高速ができていて、バイパスのような感じで走れます。下道も交通量が少なく、下手をすると4輪の皆さんが高速より速いペースで走っているので、どちらを進むか悩むところ。因みに三陸自動車道は今のところすべて無料。

石巻から三陸道を使って最初に向かったのが南三陸町。一つ尾根を越えると景色が一遍し、目を疑います。「あの日」を知らなければ、再開発の造成地区にしか見えません。こんなところまで水が来たのかと、いたるところに立っている国道沿いの標識を凝視。



流された気仙沼の駅。




この日一番の衝撃は陸前高田。ニュースでよく見た奇跡の一本松のところです。平野部がすべて更地になっていて、その上を山から土を移送するベトコンベアーがいろいろな方向に走る。まるでSF映画のような光景。

巨大プラントの中心に駐車場があり、ドライブインとなってます。いか焼きなどで軽くおやつ。。


大船渡、釜石、山田町と走り宮古へ。当地の名物磯ラーメンを頂く。塩味に海藻たっぷりでいい香り。



とにかくデッカイドーな岩手県。途中の道の駅などで休憩しながら45号線を北上。





最終目的地は八戸ですが、その手前最後のポイントは久慈。ドラマ「あまちゃん」の舞台になったところです。朝ドラファンの私にはたまらない場所。多分ここは5時過ぎに行っても面白くないだろうということで、急ぎます。チェックしていた宮古の浄土ヶ浜や釜石大観音は通り過ぎてしまいました。

国道から海に向かった先の小袖浜に向かいます。何とか4時ころ到着。すでに店じまいのムード。残念ながらドラマで有名になった「まめぶ汁」はたべられませんでした。夏になると実際に潜って見せてくれるようです。

小袖浜から、今度は久慈駅を見学。ドラマでは観光協会という設定だった駅前のビル、駅の内部は「あまちゃん」一色。韓流ドラマを見て韓国に行きたくなってしまったオバサマたちの気持ちを理解できてしまった日。駅の中でキョンキョンが営業していたスナックは実際にはありません。




薄暗くなったころに八戸へ向かう。町のど真ん中にあるビジネスホテルです。7時に到着。チェックインしてから街を歩いてみる。青森第二の都市なので都会ですね。飲兵衛だったら楽しそうな屋台街風路地が楽しそう。博多みたい。この日の走行は390kmでした。




三日目

7時にチェックアウト後、宿代に含まれているモーニングセットを食べずに八戸市場に向かう。もちろん、お目当ては魚。好きなおかずとご飯、みそ汁を別に買って用意されたテーブルで食べるシステムが楽しい。この日は名物のせんべい汁でいただきました。満腹。

市場でホタテを群馬まで発送してもらい、自分用にはウニの瓶詰を買ってみる。
「おばちゃん、これ東京まで持って帰れるかな。」
「大丈夫、大丈夫。」
トップケースの中に放り込んではみたものの、福島を過ぎたあたりからちょと不安。帰ってきてから一番に一口食べてみたら、思っていた以上に塩が効いていてちょっと安心。パスタに混ぜたりウニご飯にして大変贅沢に頂きました。さすがにうまい。




八戸の魚市場を出たのは9時ころ。後はひたすら東北道を南下するのみ。結構寒くて、私以外の薄着で出かけた二人は寒さひしひし。それでも1時を過ぎるころには那須高原まで到達し、陽気もポカポカ。栃木に入るとほとんど帰ってきた気になるのが不思議ですね。

福島から南は断続的渋滞ですり抜けを強いられ、眠さとの戦いでした。結局豊洲着は7時半。全部で1500kmほどの走行となりました。今のバイクと道路の良さに改めてびっくりします。参加の皆さんお疲れ様でした。

※こういうロングランって、いくら位お金掛かるの?というところも大事だと思うのでざっくりですが、お知らせしておきます。
ガソリン代¥12000
宿泊費¥12000
高速代¥16000(ETC休日割引)
宿は安いビジネスホテル。二日目は高速を使っていないのでこういう感じです。お小遣いが¥10000とすれば全部で¥50000といったところ。走るルートや目的地を変えたり、宿を選んだりするとまた違ったパターンになってきそうです。


'09の青森ツーリングはこちら。