home

ツーリング報告

5月3,4,5日岐阜と北陸方面を走ってきました。私はいずれも初めての地。

一日目

朝5時半に豊洲出発。集合場所の関越高坂SAで待ち合わせですが、さすがにGW、いきなりの渋滞で到着したのは予定の30分遅れで7時。今回は、MT-09に乗る大平氏とムルティの私で二人旅。天気は最高です。

渋滞を避けたくて、高坂をさっさと出発。藤岡ジャンクションから信越道。藤岡から先はほとんど渋滞なし。向かうのは松本なので、本当は中央道を使ったほうが近いようですが、渋滞がひどそうだったので関越経由で向かいます。最近、圏央道や北関東道などが通ったせいで以前とは違うところが混みます。


松本IC着はお昼頃。ガス補給してから野麦街道を目指します。途中の道の駅でお昼。大きな地鳥のカツ定食がおいしかったです。



現在の野麦街道と呼ばれる道路は松本から飛騨高山まで長いトンネルができたり、大分整備が進んでいるようですが、せっかくなので旧道ともいえる本物の野麦峠を通ってみました。小説や映画で有名なところです。峠のてっぺんに資料館もあります。

「狭さはどれくらいかな?」
「まあ、碓井の旧道くらいじゃないの?」
道の広さを、すべて碓井峠で例えてしまう男。

なかなかに狭い道路で、バイクで走るには最高。乗鞍もよく見えました。



野麦峠に上る途中、私たちが追い越したカブのお二人。90と110ccでした。この力の入れ加減が素敵です。






野麦峠から高山へ向かいます。途中、道の駅で休憩を取り、到着が2時。初めて見る高山はものすごい人でびっくり。さすがは有名観光地。4輪で行ったらここだけで終わってしまいますね。川沿いにバイクを置いて、少し散策してみました。




人ごみに負けて高山を後にしたのち向かったのは、以前から見たかったた世界遺産、白川郷。こちらもなかなかに混んでおりました。テーマパークみたいに囲ってあるのかと思っていたら、普通に村の人たちが生活している住居なんですね。田んぼに囲まれた合掌造りが見事です。ここは一見の価値があると思います。この屋根を維持するのは大変だ。



白川郷を出たのが4時半。どこかで夕飯食べてからホテルに向かおうか。なんて話していたら、道の駅はすでにオーダーストップ。仕方なく下道と高速を使って向かったのは、今夜の宿泊先、岐阜県関市。ご存じ、名刀「関の孫六」で有名な刃物の町。7時前にホテル近くのレストランで味噌煮込みうどん定食を頂く。すでに名古屋文化圏。私は初めて食べましたが、おいしかったです。ボリューム満点。

この日の走行距離546km。




二日目

当初、天気予報ではこの日はほぼ雨。まあ、ロングツーリングなので、一日くらい降られるのは覚悟の上ですが。ホテルに入ってから降り出した雨が、出かけるころには止んでいるという夢のような展開。ウキウキで8時出発。


今日は移動のみかもしれないと思っていたので、ある意味無計画。とりあえず彦根城に行ってみたくて琵琶湖を目指す。国道21号線は道幅も広く流れも良いので快適です。COCO壱はこの辺が始まりらしい。たくさん見ました。途中、関ケ原を通るので寄ってみる。私は20年くらい前に一度、駅だけ寄ったことがありますが、大平氏も初めてなので古戦場跡を見学。駅からすぐの田んぼの真ん中。映画やドラマで見るより、起伏も激しく、狭い感じがします。





井伊直弼の居城、彦根に到着は10時。暑い!!
天守は小さいながら、さすがに井伊家。現役感バリバリで、実に立派なお城です。井伊家のお宝展示館も見ごたえありです。


一時間ほど彦根城を見学してから琵琶湖大橋をめざし湖のほとりを南下。

「琵琶湖の海水浴」とは京都出身のトガワ氏によく聞いていた話ですが、ボートハウスや海の家みたいな建物もあって、湘南を走っているようなムード。ライダーもたくさん走っていて気持ちいいですね。



琵琶湖を渡り、比叡山の下をかすめて京都。市内には入らず国道367号を北上します。鯖街道と呼ばれる、日本海と京の都を結ぶ道路。
私、京都「いづう」の鯖寿司が、この世で一番おいしい食べ物と思っております。なので、鯖街道なんて聞くだけでワクワク。途中、道の駅でのランチビュッフェは地元の煮物や鯖寿司が食べられて¥1080。狂喜乱舞の超お買い得商品となっております。今すぐお電話を!!

位置は滋賀県高島市朽木になるんですね。ここの道の駅もライダーでいっぱい。


2時過ぎに満腹ライダーは出発。福井を目指します。国道を北上して1時間ちょっと。小浜市に到着。オバマ大統領応援グッズが欲しかったのですが、港のフィッシャーマンズワーフでは見つけられませんでした。もうすぐヒラリーさんに替わるせいでしょうか。残念。


小浜から西へ向かって舞鶴も見てみたかったのですが、時間的に「岸壁の母」になるのは無理と判断。東へ。美浜の三方五湖に到着したのが4時。
「これ、海水だよね?」
なんて湖を見ながら二人で話していたら、
「淡水ですよ。」
と、通りすがりのおばさんが教えてくれました。

実はここのドライブインには、ライダーに大人気のメニューがあるということを、福井出身の友人から聞いていたので、ここに寄れたら絶対に食べてみたいと思っておりました。「ドライブインよしだ」というお店のイカ丼です。小さく切ったイカの刺身にとろろをかけて醤油ダレで頂きます。新鮮で歯ごたえ抜群のイカがたまりません。げそ天とセットで¥1500也。湖を眺めながら優雅に5分でペロリ。さっき食ったばっか。



イカ丼の後は三方五湖の山の上を通る有料道路へ上ってみる。ちょうど日も傾いてきて、良い写真が撮れそうです。

車では途中の展望台駐車場までですが、そこからリフトで本当の頂上まで上がることもできます。

※写真は載せきれないので、ブログでご紹介します。



6時ちょっとすぎに、この日のお宿のある敦賀市に到着。六ヶ所村や東海村もそうですが、市境を越えた途端にスドーンと大きな道路が走り、まるで高速道路のよう。笑ってしまいます。国家権力恐るべし。

港を少し見学してからチェックイン。

本日の走行はすべて下道。260kmでした。

荷物を降ろして、少し休憩したのち、ちょっと街を見学してみる。この日泊まったのは敦賀駅のすぐ横のホテル。松本零士氏の出身地なのでしょうか。駅前のメインストリートにはメーテルや宇宙戦艦ヤマトの銅像が立ち並びます。下にストーリーも書いてありました。


偶然にも地元の夜祭に遭遇。火の着いた桶のお神輿を先頭に松明がパレードしたり、ダンスチームのパフォーマンスを見られてしばらく楽しませてもらいました。ラッキー。



ラーメンの屋台が何軒か出ていて盛況でした。食べたかったのですが腹いっぱいで無理。残念。







三日目

ビジネスホテルの朝食も最近はバカにできない。前日の関のホテルもおいしかったですが、この日の朝は福井名物フルコースの感ありで、またまた欲張って腹いっぱい食べてしまいました。ホタルイカの沖漬け、ホタルイカの墨漬け、鯖寿司と、「へしこ」まで。「へしこ」は鯖を糠で漬けた保存食で、福井と言えばこれですね。血圧が心配になりながら、おかわり。



ホテルを8時に出発。今日は帰り道です。

敦賀から海岸沿いの道を通って東尋坊を目指します。海岸沿いのきれいな道路で空いているし、ペースも速い。うっかり、無理して4輪の前へ出ると、逆にあおられるかもしれないので、相手を見たほうが良いかもしれません。



二時間ドラマの告白シーンでおなじみの東尋坊。岬の突端がなかなかの迫力です。駐車場から現場へ行くまでは、お土産物屋さんとかがたくさんあって、参道ムードですが、その先には柵など何も無く野放し状態。うっかりすると本当に新聞に載ってしまうのでお気を付けを。

「俺、ちょっとあの先まで行ってくるけど行く?」
「ここで待ってる。」
高い所と二時間ドラマ大好きオヤジに無理やり付き合わされるほうは、たまったもんじゃない。

帰りながらお店でツブ貝を食べてみる。おいしい。






今日中に東京へ帰らなければいけないので、どうしようか迷ったのですが、せっかくなので石川県羽咋市の千里浜へ向かう。東尋坊から100kmなので高速道。千里浜なぎさドライブウェイは日本で唯一、砂浜を走れる公道。世界でも3、4箇所しかないそうです。

千里浜へ向かう道路は海沿いで景色抜群の無料道路。途中に道の駅などもある。


現地に到着はお昼ちょっとすぎ。なんと!?強風のため通行止め…。ガーンッ。せっかくなので下に降りて砂の感触だけでも確かめてみる。硬く締まっているので、オフロードバイクでなくても走れるそうです。私たちだけではなく、がっかりしながらUターンするバイクや車が続々。

年々砂浜が浸食されて狭くなっているそうです。いつかは走れなくなってしまうそうなので、ここは是非、もう一度行ってみたいところですね。



仕方がないので後は帰るしかありません。一番近いICから高速に乗って石川、富山、新潟から関越でひたすら走るのみ。途中のSAで遅い昼食と休憩を取りながら帰ってきました。



三日目の走行は700km近い数字。八戸から帰ってくるのと同じ距離にびっくり。総走行距離は1500kmでした。使ったガソリンは三日間で約¥10000。中部地方もこんなに縦横と高速が通っているとは知らなかったのですが、お金に糸目をつけなければ弾丸バスツアーみたいなこともできそうですね。それが楽しいかは別の話ですが。

今回はちょっと歴史が好き、とっても2時間ドラマが好きの、私の好みで、ほとんどのルートを決めてしまいました。付き合ってもらった大平氏に感謝。お疲れ様でした。



'15の青森ツーリングはこちら

'09の青森ツーリングはこちら。