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 私、村上がメーカー、排気量、新旧など車種にこだわらず一般の人よりたくさんのバイクに乗れる立場を利用して、私なりの試乗インプレッシヨンを、語らせていただきます。皆さんのバイク選びの御役に立てればうれしいです。

 今回は、試乗車として店に展示している、GILERA RUNNER FXR/DD です。

イタリアのピアジオ傘下、名門ジレラブランド。2サイクル水冷180ccエンジン搭載のスーパースポーツスクーターです。

 
写真左。当店の試乗車ランナートロフィオ仕様。ヨーロッパで盛んなワンメイクレース「ランナーカップ」用のスペシャルバージョンです。写真右がレギュラーのカラーリング。左右非対称の2ストモデルと真中に蛍光オレンジのラインが走る4ストエンジン搭載のVXR。いずれもお値段¥4350,000。尚、4ストも同じ180ccですがその実力侮りがたく、一同ちょっとびっくりです。

 
コーラのビンを思わせるようなフロントカウルの美しいラインと、普通のバイクと同じように、後ろから足を乗せないとまたげない、ちょっとスクーターに対する概念の違いを見せつける「イタリアン」なデザイン。フレーム剛性の高さにも貢献。開閉式のエアダクトはラジエターの熱を足にあてる為のもの、水冷ならでは。

 
小さいランプがにぎやかながら、実はシンプルなメーター回りと、最近のヨーロッパの流行か、T-MAXなどでも採用している片方ずつ点灯するハロゲンヘッドライト。


上はアンオリジナルなカーボンルックウインカー&テールレンズとヘルメット1個分のトランクスペース。
下は、ブレ-キング社のオーバーサイズディスクとステンメッシュホース換装されたF.ブレーキとリアはノーマル。

ヨーロッパではランナーのワンメイクレースが盛んで、最近日本でも始まったようです。フレームの剛性も充分で、アフターパーツも数え切れないほど発売されています。ミドルスクーター(ヨーロッパではマキシスクーターと呼ぶみたいです)最速の呼び声も高く、スリムな車体も合わせて、都内でも機敏に動けます。シートの高さと積載スペースの少なさがネックになる人も絶対いると思いますが、信頼のピアジオ製水冷エンジンは耐久性もバツグンで、長く乗れること間違い無しです。スポーツオートマチックバイクと割り切れる人にとってはかなり面白いバイクだと思います。