mania
ここでは知っていてもほとんど(まったく?)役に立たないけれども熱中してしまう、ばかばかしくも奥深いマニアックな世界を紹介します。
BELLって知ってますか?
アメリカのベルヘルメットは、我々40代から上のバイク乗りにとってはヘルメットの元祖と言える存在で、ジーパンと言えば「リーバイス」、ダッフルコートと言えば「グローバーオール」、峠の釜飯と言えば「おぎのや」、と、そのくらい存在観のあるブランドです。
日本のバイクがヨーロッパ、アメリカのコピーから始まったように、日本のヘルメットはベルのコピーから始まったと言っても過言ではなく、私が高校生の頃にはまだベルのフルコピー物がずいぶん出回ってました。噂では上野の某有名店では国産のコピー物にベルのステッカーを貼って売っていたそうです。ちょうど今の中国とか台湾と同じような状況でしょうか。

ベルの最新型、モデルM-5、エディローソンがまだマルボロヤマハのセカンドライダーだった頃M-2を使用してましたので。20年近くたって3モデルしか進んでないという実に大陸的発想。因みにその頃のマルボロヤマハのエースはもちろん"キング”ケニーロバーツで、チーム監督はジャコモアゴスチーニ、最大のライバルは"ファスト”フレディスペンサー率いるHRCワークスと、まるで歴史のお時間。
最近、何に乗るにもアライSZーαで済ませていたのですが、考えてみると、まともなフルフェイスヘルメットを持っていないことに気づき、バイク屋のオヤジとしてはフルフェイスヘルメットも持っていないのでは、皆さんに示しが付きません。
そこで、新しいフルフェイスを買おうと思い、カタログなどで物色してみましたが、これというのがない。品質で言えばアライのRX-7RR以上の物はありません、しかし、シルバーカラーのものが欲しかったのと、あの派手なエアダクトがどうしても被る気になれず、どうしようかと考えいたところ、「そうだ、京都行こう」じゃなくて、「そうだ、ベルがあるじゃん。」ということになりました。
ところが、今現在、ベルを正式に輸入している所が無いようで、どこの問屋さんでも扱いが無い。それじゃ直接アメリカに注文しちゃえ、ということでインターネットからベルのサイトを探し当て、ラインナップを見てみるとカッコイイ新型が載っていました。M-5というモデルです、早速、注文してみたら、まだ在庫がなく、夏に出来てくるといわれたのが4月。夏もそろそろ終わり、秋になってきたので催促してみようと思ったところへ例のテロ事件。ちょっと催促するのをはばかっていたところ、11月も半ばをすぎてやっと、送られてきました。注文してからなんと半年以上が経っていました。もっとも、春の時点ではまだ発表したばかりのプロトタイプのようですが。外国と付き合うのは気長に待てる人でないとムリです。

一見すると4輪用?シンプソンにも通じる、アメリカ人が好みそうなデザイン。てっぺんと後頭部上部は波打ってます。

もちろんスネル2000をクリア。内装は厚めでほほで抑える感じは、アライやショウエイのアゴで抑えるタイプとは違った独特の物。被った感じも深めです。重量は1400gと国産並。昔のベルを知っている人には驚異です。被った時の視界は外から見るほど悪くなく、普通のフルフェイスとさほど変わりません。

チンガードと耳の後ろ下にダクトが有り、走るとまつげがちょっとシャバシャバするので風が通っているようですが、後ろの穴の風きり音がものすごく、裏からガムテープでふさいでしまいました。まったく意味が無い。

なんとフルカウルのバイクのスクリーンと同じ3mm厚のシールド。ピポット部にラチェット機構を必要としないのもアメリカ流。因みに普通の国産ヘルメットは2mm厚です。

一番困ったシールドストッパー。シールドが頑丈すぎて被っている本人が中から開けられません。タイラップのツマミをつけて見ました。そういえば昔シンプソンでも同じようなことがありシールドのストッパーから下を削っていた友人が居ました。アメリカでは開かないことのほうが重要なようです。

左 私のモトクロス用のベルMOTO-4。オフロード用は現在MOTO-7まで進んでます。
右 やること自体がナンセンスですが、帽体が大きいのでスクーターのメットインには入りません。
今日の日本では、昔と違い、日本製がものすごく出来が良いので、あえてアライ、ショウエイ以外を選ぶ必要がなくなってしまった感があります。輸入業者にしてみても、数が売れなければ商売にならないわけで、東南アジア以外の輸入ヘルメットはほとんど見なくなってしまったのが現状です。命を守る物なので、慎重に選びたいものですが、没個性となってしまうのはとても残念な気がします。
興味のある方はいろいろ探してみるのも面白いですよ。
ベルのHPはこちらへ http://www.bellhelmets.com/home.cfm
*単品輸入品につきましてはSGマークは付きません。乗車用としての使用は個人の責任において行ってください。