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ランス
REIMS

シャンパンで有名なシャンパーニュ地方の首都ランス。この周りにはぶどう畑が広がり、林のような所もある。私はそこに野生のシカを列車の中から見かけた。
■大聖堂/Cathedrale


初代フランス王クロービスがここで戴冠式を行なって以来、フランス王はここで戴冠式を行なってはじめて王と認められました。
由緒ある大聖堂です。ゴチック様式の傑作です。

1429年7月17日、ジャンヌダルクがシャルル7世の戴冠式に列席しました。ロワール地方から敵軍の中を通ってここランスへ来たのです。敵はジャンヌの軍隊が恐く全く抵抗しなかったので、無血の行進と言われています。

それだけ由緒あるこの大聖堂も第一次世界大戦で破壊されました。「微笑む天使像」は有名で、はねに銃弾を受けて穴があいています。
ランスは戦争の被害をよく受けた為に、大聖堂も修復が大変だったでしょう。カテドラルの中には修復の様子を展示してあります。


微笑む天使像

シャガールのステンドグラスなど、ステンドグラスが沢山あります。
なかにはシャンパンを作っている場面があるそうです。 さすがに格式高い大聖堂だけあって中は広く、たくさんの絵からシャンパンを作る場面を見つけることはできませんでした。まず高いところにあるから、詳細があまり見えません。
ここへ行かれる方はオペラグラスを持っていったほうがいいでしょう。


ジャンヌダルク像


■メゾン・デ・シャンパーニュ/Maison des Champagnes

シャンパーニュ地方といえば、やはりシャンパンでしょう。

ここランスには沢山のメゾン(シャンパンの工場)があります。冬は開いているところが少ないので、観光案内所でその日に訪れるメゾンを聞いた方がいいです。
観光案内所は大聖堂のすぐ左手にあります。

写真はマム(左上)とテタンジェ(左下)。
マムはF1でシャンパンかけをする時に見るボトルに赤いラインが入っているアレを作っているところです。
テタンジェは、私の好きなシャンパンの一つです。

メゾンでは、ガイドさんと一緒に施設を見て周り、最後に試飲をすることができます。(だいたい6〜8ユーロくらい。2006年1月時点)
冬は参加者が少ないので、ガイドさんとマンツーマンになることもあります。でも、フランス語で会話ができるので楽しいです。
(英語のガイドもあります。)

シャンパンは、もぎ取ったブドウを発酵させ、数種類の品種をまぜ、ビンの中でさらに発酵させます。(下の写真)
そのときにガスとオリが発生します。オリをとるために毎日少しずつビンを傾けながら回していき、ビンの口にオリを集めます。
そして、オリの部分を凍らせ一気にオリを出すのです。
その際に加えるアルコールによって、シャンパンの甘みを調整するそうです。
brut(ブリュ)が一番辛口で、demi sec(ドゥミ・セック)が一番甘口です。

という製造過程を説明してくれるのです。


カーヴのチケット(左)と観光案内所でもらえる無料のガイド


■その他
フジタ礼拝堂

 


日本人藤田さんがマムのオーナーのために作ったという、フジタ礼拝堂だ。と旅で知り合った日本人おじさんが言っていた。(^^;
マムの前にあります。

サンレミ教会

サンレミ教会も大聖堂と同様、ユネスコ世界遺産に指定されています。
初代フランク王クロービスの像があります。

ランスには、教会とシャンパーニュのメゾンは見るところがありますが、あまり視覚的にすばらしい物は他に見当たりません。
町の中心部にあるアーケードも古いので寂しい感じです。
まあ、その古く寂しい雰囲気が良いところでもありますが。
私のアクセス手段  
電車(SNCF) ナンシー → エペルネ(乗換) → ランス (→ パリ東駅へ)