■ 再びパリへ ■
飛行機内では、途中、雪をかぶったモンブランを窓越しに見ながら、再びパリへ戻ってきた。ローマの滞在はあまりにも短く、物足りなかった。
RERでパリへ順調に向かっているように見えたが、途中列車が止まった。アナウンスによると人身事故があってしばらく止まるということだ。結局30分くらい足止めをくらって、ぼーっとしなければならなかった。(またまたトラブルで足止めです)
ところで、ホテルだが空港のインフォメーションでホテルを予約するところがあり、日曜の今日も開いていたので、ホテルを予約してもらった。4つ星で一泊1200F。日本で価格表を見たときはこの金額で泊れるようなところではなかったと思う。初めての4つ星ホテルだ。まあ新婚旅行だから奮発しようということで、ここに決めた。予約の時に前金を払う必要があった。でも清算時にこの金額は引かれるというから手数料も取られなかったということになる。
■ 4つ星ホテル■
今回泊ったのはノルマンディーホテルというパレ・ロワイヤルの近くのパリの中心部にあるホテルだ。今までの安ホテルと違い、レセプション、ケス、コンシェルジュと分かれている。部屋まで荷物も運んでくれる。サッカーのロナウド選手に似た若い青年だった。東京には行ったことがあると言っていた。
部屋は淡いピンクを基調とした落ち着いた部屋で、ミニバーの他色々な設備が整っていて、旅のイエローページまであった。
だいたいの面倒はコンシェルジュの人がみてくれて鍵も預かってくれる。でも必ずしも預けなくても良いみたいでここも安ホテルとは違うところだ。
でもやはり違うのは泊っている他の客で、スーツをばちっと着て、連れ添ったマダムもびしっとしている。エレベータに乗るときも他人を気遣う紳士ばかりだ。
朝シャワーを浴びてドライアーを使おうとすると、まったく動かなかった。ホテルの人に壊れてるからちょっとみてくれと頼むと、ドライアーは浴室の電気をつけていないと作動しないようになっているそうだ。格好はカジュアル、ドライアーの使い方も知らないダサイ人だと自分でも落ち込んでしまう。
いろいろサービスはあるけど高いお金取られそうで何のサービスも利用しない。私にはちょっと4つ星ホテルはきゅうくつ過ぎる。
やっぱり安ホテルが気楽でいいな。
■ 初めてのツアー ■
ロワールの古城巡り。本当はフランス語ツアーに参加したかったが、今回は一人ではない。妻のため日本語ツアーに申し込んだ。
日本語だと高いとおもっていたが、フランス語のツアーも同じ金額だったから、ぼったくりではなさそうだ。 今回訪れたのはシャンボール城、ブロア城、シュノンソー城だ。私はシャンボール以外はすでに訪れている。

−その日の夜−
唯一良かったのはツアーの帰り道、バス車中から、おいしそうな魚介のレストランを見かけたこと。ホテルにつくとその通りを通るバスでそのレストランへ行った。通りの名前だけ覚えていたので、バスから注意深く景色をみていてレストランが見えたら降りようと考えていたのだ。無事レストランにつくことができた。
そのレストランは人気があるようで30分待ちだった。「Le bar a Huitre」というチェーン店です。

■ オペラ ■
今日は滞在最終日前日。明日は起きてすぐ、空港へ向かわなければならない。実質今日が最終日だ。
まずは、バカラ美術館には行ってみた。でもローマで会ったあの女性は月曜しか働いていないらしい。やはり電話番号を聞いてなかったのが悪かった。事情を話して取り次いでもらうことはできたんだろうけど、時間がなかった・・・
というわけで、後は、買物三昧。迷う暇はない、これどうしょうかなと迷ったものはすべて買った。 そして、夜はオペラバスティーユでオペラをみる。
実はオペラは今回の旅行の目玉イベントだ。ピアノの先生をしている妻に、一番良い席で、オペラを見せてあげたい。これだけは最優先と、日本で情報収集して、インターネットで予約をしていた絶対欠かすことのできないイベントなのだ。
今日ばかりは私もネクタイ、彼女もワンピース。ちょっとキメ気味だ。
開演の1時間前、チケット売り場には予約したチケットを引き取りに着た人がたくさんいる。みんな割とキメてきてるがたまにはラフな人もいる。ここバスティーユは庶民にもオペラをということで作られたため、ラフな格好で良いのだ。キメすぎるとかえって浮いてしまうのだ。浮いてる人が一人いたけど・・・日本人っぽかったなぁ。
しかし、チケットを引き取りにいくと、予約されていないと言われた。私はこのカードで予約したんだと、 調べてもらったが、やはり予約されてなかったらしい。
そういえば予約番号も何にもないし、おかしいなと思っていた。予約した時はバタバタしていたので、何も確認しなかったのが悪かった。自分が予約したという証拠も何もない。ああ、せっかくのオペラ。旅の最後のイベント
が・・・ 彼女の顔を見ると残念そうな顔をしている。
しかし、窓口の人はいろんな所にまだ電話している。40分くらい待って やっと、なんとか2席確保できそうだと伝えてくれた。あと2分まってと言われ、さらに待っていた。15分くらい待って、もう開演のベルが鳴り始めた。もうだめかと思ったが、チケットを2枚持って来てくれた。
「がまん強く待っていてくれてありがとう」そうニコッと笑って笑顔でチケットを渡してくれた。
「とんでもない、お礼を言わなければこっちだよ。C'est moi qui vous remercie.」こんなに一 生懸命やってくれて、こっちのミスなのに。ずっと愛想良く対応してくれた窓口の女性にはとても感謝している。
オペラは「Nabucco:ナブコ」。席は2回の一番せり出したところでオー ケストラも良く見えるし、字幕もとても見やすい。ただ字幕の文字数に はかなり制限があり、短い文章になるせいか単語がすごく難しく、よく
分からなかった。 だいたいの話の流れは分かったのだが、まあ音楽を楽しむのだからいいか。
あの時の係りの女性のニコッと「ずっと待ってくれてありがとう」言ってくれた時の顔は今でも覚えている。
フランス人女性ってみんな笑顔がうまいんだよね。
この旅行で最大のアクシデントはこうして、私たちに良い思い出をもたらしてくれた。
■ さよならパリ ■
帰国の日。荷物が多く重かったので、階段のあるメトロRERは避け、バスで空港まで行くことにした。
さあ、これでもうアクシデントも終りだろう。と思っていたら、バスのチケットを買う時、販売機が壊れていたので、クレジットカードで買えなかった。現金を持ってなかったので、
近くの郵便局の自動引出し機まで行って現金で買うはめになった。販売機がおかしいとバスの運転手にもみてもらったので、 またフランス人と話せた。
今回の旅行では、わずか10日あまりで、ボルドーに1年近くすんでいた時よりも多くのアクシデントに見舞われた。しかしものは考えようである。アクシデントがなければこんなにフランス語を話せる機会はなかっただろう。
新婚旅行とは子供ができる前、余裕があるから来るものである。子供ができたら旅行にくることも難しいだろう。
またパリいや私の好きなフランスにはしばらく来ることはできない。
さよならパリそしてフランス・・・
と言いつつたぶん忙しくてもフランスへはまた来ると思う。帰った日からもう次はどこの地方に行くか二人で話したし・・・