-じぇむ・ふらんす 旅行記7-


■ パリからブルターニュへ ■

★TGVでブルターニュへ
ホテルで朝食を取り、TGVに乗る為、モンパルナス駅へメトロで向かった。
駅に着いてメトロからTGVへ乗り換えの為、地下道を歩いた。動く歩道にはなぜか「3km/h快適」と書いてある。他の駅では同じものがあるのに何も書いてないが不思議だなぁと思いつつ、窓口まで行きチケットを買った。 出発まで20分しかないため、慌ててチケットを購入した。帰りの列車は予定の便に空席がなく、1本遅い便にした。往復とも禁煙席が空いてなかった為、喫煙席になってしまった。やはり人数が5人だと、全部まとめてというのはなかなか無いようですね。(ホテルも空きがなかなか見つからなかったし。)
荷物をモンパルナス駅に預けてブルターニュへ身軽で行こうと思ったが、時間がなく、預けることができなかった。重い荷物を抱え、いざブルターニュはサンマロへ。

レンヌ駅で乗換え
レンヌ駅でローカル列車に乗り換え

★サンマロ

カモメと要塞
サンマロ沖要塞(満潮)

サンマロに着くと、予約していたホテルへまず向かった。
サンマロに来たのは、前回の旅行でサンマロを気に入った父が母を是非連れて行きたいと希望したからだ。また、サンマロ近くのディナンという町も訪れたかった。
ホテルを予約したときは、日曜だからレセプションは無人で勝手に入り口から入ってくれと言われていて入り口カギの暗証番号まで教えてもらっていたのだが、人がいた。 部屋で荷物を置き、ディナンへどうやって行ったら良いかレセプションで訪ねてバスの便があることを教えてもらった。早速、バス停に向かったが、日曜日は便がない為、翌朝の便で訪れることにした。 サンマロとは海の中にある島で城砦に囲まれた町だ。近くにはモンサンミッシェルという観光地もある。

この辺りは、干満の差が激しく、満潮の時と干潮の時の景色の違いを見比べるのも面白い。だから両方の景色を見るため、日帰りにはしないのだ。 町を散策したときは、満潮だった為、ちかくにある砦は海に浮かんでいた。

夜は、今回の旅行の楽しみの一つであるフリュイドメール(海の幸盛り合わせ)を食べた。 (フリュイドメール旅行記6参照)

★ディナンへ
ディナンの古い建物翌朝7時30分、チェックアウトを済ませ、荷物を預け、まだ暗い中バス停でバスを待った。バスを待つこと10分。バスが到着した。運転手さんにディナンに行きたいが観光名所を回るには、駅前で降りるのが良いか、町の広場で降りるのが良いか尋ねて、町の広場で降りることにした。 乗客はわれら5人のみ。サンマロの駅で一人乗り込んで、50分後の到着まで誰も乗り込んでこなかった。

ディナンに着くと、観光案内所が空くまで時間があったので、近くのパン屋でパンを買い、寒い中広場で朝食をとった。 パンを食べ終わると観光案内所が空いていた為、町の地図をもらい、町を散策した。
ディナンは、小さな町で、城砦に囲まれている。開発が進んでいないため中世の町の雰囲気が多くのこっている。

ディナンの細い通り
ディナンの港
   

 

★ディナン、サンマロからパリへ
3時間町を散策した後、サンマロへ向かう為、またバスに乗り込んだ。行きと同じ運転手さんだった。「楽しかったかい?」そう聞かれて、運転手さんと少し話をした。こういうところが田舎を旅するときの良いところだ。 フランス語を勉強してまず実力試しに話してみたいという人は、パリでなく、田舎を回れば自信がつくでしょう。パリの人は冷たいが、田舎の人は優しくて温かい。日本人がフランス語を話せること自体が彼らにとっては珍しいことで、よく話し掛けてくれる。人とのふれあいが楽しくなるでしょう。サンマロのホテルのレセプションの人もそうだった。 「どうして、そんなに話せるの?」という質問で始まり、自分がなぜフランス語を勉強して、どうしてフランス語が好きかまで話すこととなる。

サンマロに着くと時間がまだあったため、ケバブのサンドイッチを食べ、引き潮の海を見た。ここのケバブはうまかった〜。ボルドーのおきにいりのあの店の次くらいだ。 皆、引き潮の海に感動していた、昨日海に浮かんでいた砦まで歩いていける。

干潮時の要塞
サンマロ沖要塞(干潮)

サンマロを出て、パリに着き、予約していたオペラ座界隈のホテルへ向かう為、メトロへ乗り換えた。
乗り換えるとき、モンパルナス駅の動く歩道を通った。今度は行く時とは逆の方向へ歩くわけだが、「3km/h快適」の隣のレーンには、なんと「9km/h快速」というのがある。そうか、9km/hがあるから区別する為に3km/h快適と書いてあったのか。 9km/hのに乗ると、なんと早く感じることだろう。気をつけないと、倒れそうだ。

9km/h快速のレーン