-じぇむ・ふらんす 旅行記7-


■ 出国そして再入国 ■

★出国そして再入国
さて、帰国するためシャルルドゴール空港へ着いた。いつも悲しくなる。

免税品の申告をしようとカウンターに行くと、ドゥアーヌ(パスポート検査のゲートを超えた所)の中で申告するよう張り紙が貼ってあった。 飛行機のチェックインを済ませ、パスポートを見せて、ドゥアーヌに入った。 しかし、免税店と待合椅子しか見あらたらず、その辺の人に聞いてみると、入国者のバッグを受け取るところの脇に入り口があり、そこから入って手続きを済ませたという。 パスポート検査が終わり、もう出国しているし、どうしようかな〜。そう思い、検査の人に聞いていみると、○番ゲートの下に出口があるから、そこからいったん出て、入国審査を受けて、再入国して、また出国すれば良いとあっさりと言われた。なんだ、結構簡単だね〜。そう思い、一旦入国用のパスポート検査のところに行った。免税申告するの忘れたから再入国します。そう言うとあっさり通してくれた。こんなもんでいいのかなぁ〜そう思ったが、まぁこんなもんなんでしょう。 入国した後、免税品の申告をして、用紙を投函して、再出国、またパスポートを見せた。なんだか変な感じ。

免税店で最後の買物をし、機内に向かった。ゲートのところに座り込んで、泣きそうな人がいるから気分でもわるいのかなと思って脇を通り過ぎ、せきに座って離陸を待っていた。と、突然、泣き叫び、なにやらわめいている若い男女をかかえたごっつい制服の人がむりやりその人たちを機内に強引に運んできた。制服にはPOLICEと書いてある。男女とも激しく抵抗している。機内はざわめき、行方を見守る。どうやら、偽造パスポートを持っていたらしく、乗ってきた大韓航空の便で強制送還されるそうだ。 うわ〜、あんな叫んで、あばれている人と一緒に12時間も過ごさないといけないのか、怖いなぁ。誰もがそう思っていたに違いない。私もそう思った。なにやら大韓航空の係りの人が現れて少しポリスと話して、結局は飛行機には乗せないことになった。 ホッとした。 適当なようできちんとパスポート検査しているんですね。 私は普段から適当にパスポート検査をパスしていて、必要性も薄く感じていたので、パスポート検査の意義と国境という壁をあらためて実感しました。
世間では、北朝鮮より命がけで出国する人がいることが報道されている。 本人にとってはすごく命がけなことなんでしょうね。

しかし私もまだ帰りたくないのに、日本へ帰らなければならない。これも一種の強制送還?