★ストラスブールでの夜
ストラスブールへ到着すると、まずホテルを探した。ガイドブックも無ければ、観光案内所もどこにあるかも分からない。
前回訪れたときに宿泊したホテルがあったが、素通りして、うろうろと歩いて別のところを探そうとした。
しかし、いざ探すと値段が高かったり、大して場所的にも良くないところにあったりして、どこに泊まるか迷った。
そして結局昔泊まったホテルに決めた。
夜はまだクリスマスイルミネーションの残る町を歩いて、アルザス地方の料理を食べることにした。
私はシュークルートを頼み、妻はじゃがいも、ベーコン、シャンピニョンを鉄板で焼いた料理を頼んだ。(上の写真)
遅摘み(vendange tardive)ワインを飲んだ。ドイツワインのような甘さだった。
★コルマールとリボーヴィレへ
ストラスブールより電車でコルマールへ向かう。アルザスワイン街道には魅力的な小さな町が沢山あるとガイドブックに載っているが、コルマール以外はなかなか交通の便が悪い。
私は、その魅力的な町の中からリボーヴィレ(Ribeauville)という町を選んだ。事前に電車の時刻表を駅で入手してチェックしていたのだが、コルマールからリボーヴィレへバスの便があるにはあるが、この日、月曜日はほとんどない。かなり無駄が生じそうな時刻だ。ちょっと高そうだが、タクシーを利用することにした。
まずコルマールの町をざっと見て、スーパーで朝食を買って、リボーヴィレへ向かった。コルマールは美しい町で、訪れる観光客も多いようだ。日本人団体サンの姿も見える。
私は、駅のタクシー乗り場でタクシー(ベンツ)にのり、アルザスワイン街道を、枝だけのぶどうの木を横目に、リボーヴィレへ行った。町までは30分くらいかかった。(25ユーロ弱だった。)
タクシーの運転手さんは無口でまじめそうな人だった。話し方はゆっくりしていてとても紳士的だった。
タクシーを降りるとき小銭がほしかったので、高額の紙幣をだそうとしたが、運転手さんは釣りをもってないということなので、小銭をかき集めて、なんとか料金を支払った。
リボーヴィレの周りには3つの城があるが、冬のこの時期、昼休みが2時間もあり、とても訪れるほどの時間がなかったので、城は遠くから眺めるだけにして、町を散歩することにした。
しかし、散歩するだけでも十分楽しめるほど美しい町だった。
町のレストランでは地方のチーズを使用した豚肉の料理(写真)とアルザスビールを飲んだ。
ビールも料理も濃厚だった。
帰りは電車もないし、先ほどここまでつれてきてくれたタクシーの運転手さんへ電話して、町まで向かいに来てもらい、コルマールへと戻った。
交通の便が悪いのが分かっていて名刺をくれたんだろなぁ。(次回からは向こうから渡されなくても名刺をもらっておいた方がよいなぁ。)
昔だったら、フランス語が良くわからなかったから、こうタクシーを電話で呼ぶことってできなかったんだろうなぁ。
コルマールのユンテーランデン美術館(ほとんど教会のようなものですが)の前でおろしてもらった。
今回は、さっき私が渡した小銭があるから運転手さんもお釣りをもってるだろうなあと思い、紙幣をだしたが、また釣りがないという。
仕方ないので、美術館でチケットを2枚買い小銭をもらい、それを運転手さんに渡した。
コルマールでは美術館を見た後、寒い町を散歩したが、それにしても寒い。(アルザスは内陸ですのでとても寒いのです。)
少し歩くと屋台がたくさんでていた。そこで、ヴァン・ショー(le vin chaud:ホットワイン)を飲んだ。
ヴァン・ショーは、赤ワインをフルーツと一緒に温めてありちょっと甘いのですが、本当に体があったまります。
日も暮れる頃、コルマールを発ち、ストラスブールへ電車で帰った。
この日はたっぷり歩いた為、ストラスブールのホテルへ戻るといつの間にかぐっすり眠ってしまっていた。
アルザスの町々の風景はこちらをご参照ください。