HONDAの公式発表



<1992年11月10日>
力強い走り味と精悍で迫力あるフォルムのネイキッド・ロードスポーツバイク
「ホンダCB1000SUPER FOUR」を発売


 本田技研工業(株)は、ビッグバイクのもつ力強く余裕ある出力特性を活かし、市街地走行か ら高速道路、さらに郊外のワインディングロードまで幅広く多目的の楽しめ、しかもビッグなボ ディサイズと、精悍で迫力ある個性的なフォルムを融合させたネイキッド・ロードスポーツバイ 「ホンダCB1000SUPER FOUR」を11月24日より発売する。

 このCB1000SUPER FOURは、昨年の第29回東京モーターショーに参考出品し、 大変好評を得たモデルで、新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうある べきかを徹底追求した「プロジェクトBIG−1」(*)コンセプトの頂点モデルとして開発 されたネイキッド・ロードスポーツバイクである。


ホンダCB1000SUPER FOUR

販売計画台数(国内・年間)        4,300台
メーカー希望小売価格          920,000円
(地域希望小売価格は、北海道は30,000円高、沖縄は10,000円高、 その他一部地域を除く。)
(速度警告灯装着車は10,000円高。)
(参考価格。消費税を含まず。)


 エンジンは、水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒・998CCを搭載し、日常使用する 機会の多い中・低回転域で力強い出力特性とするとともに、高速道路などの走行に必要な高回転 域でも一層力強く余裕ある走り実現している。また、スロットル開度とエンジン回転数を検知し、 走りに応じた理想的な点火時期を供給するPGM−IG(電子制御点火装置)を採用。これによ り、一段と幅広い回転域で力強い燃焼力を発揮させるとともに、微妙なアクセル操作にも俊敏に 応答するレスポンス性を実現している。さらにエンジン全体を精悍な艶消しのグレーメタリック 塗装とし、バフ仕上げのヘッドカバーやクラッチカバー、ヘアライン仕上げのアルミインパクト 成型のサインレンサーなどとあいまって、高質感溢れるものとしている。
 フレーム・足廻りは、丸型断面鋼管のダブルクレードル形式を採用し、鋼管の持つ靱性(しなやかさ)を活かしながらも剛性ををバランスさせ、粘りのある操縦フィーリングとしている。フロントサスペンションには、大径43mmのインナーチューブに、スムーズな減衰力特性をもつ カートリッジタイプを採用。さらにホイール脱着時に便利なクイックリリース式ブラケットを組 み合わせて装備している。またリアサスペンションにはハードな走行時にも安定した減衰力特性 を発揮し、放熱性にも優れたリザーバータンク付ダンパーを装備。長めのホイールベース (1,540mm)や極太のアルミリアフォークなどとあいまってビッグバイクにふさわしい乗 り心地と、手応えのあるダイナミックな走行性能を両立させている。さらにシートは、二人乗車 時や荷物積載時にも余裕ある長さとフィット感を大切にした大型サイズのものとし、荷掛けフッ クを左・右4箇所に装備することによって更に使い勝手の良いものとしている。また、センタースタンドを標準装備し、日常でのメンテナンス性にも配慮している。
 ブレーキは、フロントに直径310mmのフローティングディスクと異径4ポット対向ピスト ンキャリパーを組み合わせたダブルディスク、リアには油圧式ディスクを装備するとともに、 前・後チューブレスタイヤ(前・120/70R18 59V,後・170/60R18 73 V)や軽量の中空3本スポークアルミホイールを組み合わせて装備するなど力強い走りをイメー ジさせる本格派の足廻りとしている。
 デザインは、滑らかな曲線と面で構成した力強くボリューム感ある大容量(23L)の燃料タンク形状や独立したサイドカバー、躍動感ある跳ね上がり気味のリアカウルなど、すっきりとし た外観を表現しながらも、ビッグバイクの持つ精悍で迫力ある個性的なフォルムとしている。
 カラーリングは、燃料タンクやリアカウルの造形をさらに際だたせるツートーンカラーとし、 鮮烈なイメージのホワイトとレッドの組み合わせと、精悍で落ちつきのあるブラックとグレーメ タリックの組み合わせの2タイプを設定し、選択の幅を広げている。

プロジェクトBIG−1とは
  水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること。
  その体躯はあくまでもセクシー&ワイルドであること。
  走る者の心を魅了する感動性能を有すること。
 を基本コンセプトとしている。


主要諸元

通称名

CB1000SUPER FOUR

型式

SC 30

全長×全幅×全高(m)

2.220×0.785×1.130

軸距(m)

1.540

最低地上高(m)

0.140

シート高(m)

0.800

車両重量/乾燥重量(kg)

260/235

乗車定員()

2

燃料消費率(km/L)60km/h定地走行テスト値

21.0

最小回転半径(m)

2.8

エンジン型式

SC30E(水冷・4サイクル・DOHC4バルブ・4気筒)

総排気量(cm3)

998

内径×行程(mm)

77.0×53.6

圧縮比

10.0

最高出力(PS/rpm)

93/8,500

最大トルク(kgm/rpm)

8.6/6,000

キャブレター型式

VP 45

始動方式

セルフ式

点火装置形式

フル・トランジスタ式バッテリ点火

潤滑方式

圧送飛沫併用式

潤滑油容量(L)

4.6

燃料タンク容量(L)

23

クラッチ形式

湿式多板コイル・スプリング

変速機形式

常時噛合式5段リターン

変速比 

1

2.833

2

1.941

3

1.500

4

1.217

5

1.040

減速比(1/2)

1.785/2.470

キャスター()/トレール(mm)

27°00′/111

タイヤサイズ 

120/70R18 59V

170/60R18 73V

ブレーキ形式 

油圧式ディスク

油圧式ディスク

懸架方式 

テレスコピック式

スイング・アーム式

フレーム形式

ダブルクレードル

<1994年6月28日>
力強い走り味と迫力あるフォルムのネイキッド・ロードスポーツバイク
「ホンダ CB1000 SUPER FOUR」の各部を充実させるとともに
ビキニカウル装着タイプを追加し発売


 本田技研工業()は、ビッグバイクのもつ力強く余裕ある出力特性を活かし、市街地走行から高速道路、さらにワインディングロードまで幅広く楽しめ、しかも大柄なボディサイズと、精悍で迫力ある個性的なフォルムを融合させたネイキッド・ロードスポーツバイク「ホンダ CB1000 SUPER FOURの足廻りなど各部を充実させるとともに、精悍さを強調したビキニカウルを装着し、全体をブラックのカラーリングで統一した「ホンダCB1000 SUPER FOURT2をタイプ追加し、77日より発売する。

 このCB1000 SUPER FOURは、'9211月に発売し、大変好評を得たモデルで、新しい時代にふさわしいホンダのロードスポーツモデルはどうあるべきかを徹底追求した「プロジェクトBIG-1(※)」コンセプトの頂点モデルとして開発されたネイキッド・ロードスポーツバイクである。


ホンダ CB1000 SUPER FOURT2

販売計画台数(国内・年間):

シリーズ合計

3,500

メーカー希望小売価格:

CB1000 SUPER FOUR

920,000

(地域希望小売価格は、北海道は30,000円高、沖縄は10,000円高、その他一部地域を除く。)
(
参考価格。消費税を含まず。)

 デザインは、滑らかな曲線と面で構成した力強くボリューム感のある大容量(23L)の燃料タンク形状や独立したサイドカバー、躍動感ある跳ね上がり気味のリアカウルなど、すっきりとした外観を表現しながらも、ビッグバイクの持つ精悍で迫力ある個性的なフォルムのスタンダードモデルに加え、今回、フロント廻りをより精悍なイメージとしながらも高速道路などで風防効果が高く、ライト両端のエアダクトによって整流効果をもたせたビキニカウルを装着したT2タイプを追加し、カラーリングを細部に至るまでブラックで統一することによって迫力のあるスタイリングをさらに際だたせている。
 エンジンは、水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒・998cm
3を搭載し、日常使用する機会の多い低・中回転域で力強い出力特性とするとともに、高速道路などの走行に必要な高回転域でも一層力強く余裕ある走りを実現している。
 また、PGM-IG(電子制御点火装置)には、スロットル開度とエンジン回転数に加え、今回スロットルの区間移動速度を検知することで、走りに応じた理想的な点火時期を供給している。これによって、一段と幅広い回転域で力強い燃焼力を発揮させるとともに、微妙なアクセル操作にも俊敏に応答するレスポンス性を実現している。さらに、リアスプロケットのギア比を変更(42丁→43丁)することで、加速時などで力強い特性としている。
 フレーム・足廻りは、丸型断面鋼管のダブルクレードル形式を採用し、鋼管の持つ靱性(しなやかさ)を活かしながらも剛性をバランスさせ、粘りのある操縦フィーリングとしている。フロントサスペンションには、大径43mmのインナーチューブに、スムーズな減衰力特性をもつカートリッジタイプを採用。リアサスペンションはハードな走行時にも安定した減衰力特性を発揮し、放熱性にも優れたリザーバータンク付きダンパーを装備。イニシャル調整機構(5段階)に加え、今回、圧側・伸び側それぞれに減衰力の可変機構(各4段階)を採用したフルアジャスタブル式とし、長めのホイールベース(1,535mm)や極太アルミリアフォークなどとあいまってビッグバイクにふさわしい乗り心地と、手応えのあるダイナミックな走行性能を両立させている。
 ブレーキは、フロントにスーパースポーツバイクの「RVF/RC45」に採用している直径310mmのフローティングディスクと異径4ポット対向ピストンキャリパーを組み合わせたダブルディスク、リアには油圧式ディスクを装備するとともに、前・後チューブレスタイヤ(前・120/70R18 59V、後・170/60R18 73V)や軽量の中空3本スポークアルミホイールを組み合わせて装備するなど力強い走りをイメージさせる本格派の足廻りとしている。
 また、前・後ウインカー兼用のハザードランプを装備するとともに、ライダーの手の大きさに合わせて調整可能なアジャスタブルタイプのクラッチレバーを新たに採用し使い勝手を向上させている。

プロジェクトBIG-1とは

 

水冷・4サイクル・DOHC・直列4気筒エンジンを搭載していること。
その体躯はあくまでセクシー&ワイルドであること。
走る者の心を魅了する感動性能を有すること。

 

を基本概念としている。