今日の祖父江教授(『医龍-Team Medical Dragon-』)
本放送の際、10話あたりで清水さんが教授役で出ているのを発見して大ショックを受けた思い出のドラマ(笑)今回通しで見ると10話と11話を見たらそれでよかったという気もします。いくら清水さんが医者役、教授役が多いといっても私も病院ドラマを全てチェックするわけにはいかないのですよ…。いや、一応キャスト表ぐらいは見ますけどね(笑)病院ものドラマがあるとつい公式サイトでキャストを確認してしまうわたくし。清水紘治の役柄:明真大学病院脳神経外科の祖父江教授。第8話の冒頭、教授会にて突如登場。一徳はどう見てもラスボスな悪役ですが、一徳と対立しているからといって清水さんがいい人とは限りません。そういえば、清水さんはよく学長選挙に出る役を演じていますが、選挙に勝って学長になるのを見たことがない気がする…(笑)というか、殺されたり逮捕されたりで選挙までいかないことが殆どというか。
KARTE:08「奇跡を起こす医師」
冒頭の教授会にて突如登場した祖父江教授。大学病院で相次ぐ不祥事を指摘し、病院の制度改革の必要があるのでは、と発言。野口教授(岸部一徳)がやる気なさそうに「早急に改革案を提示したいと思いまーす」とか言っていましたが、助教授(稲森いずみ)に「総長狙いの古狸に噛みつかれたよ」と言ったところを見ると、不祥事は心臓外科に集中しているようです(笑)いずれにせよ第8話は夏木マリがかっこよすぎて、「夏木マリを称えよ」の回だったのでそれ以外のことはどうでもいいです。「いるだろう、ERの本場、アメリカ帰りのスペシャリストが」という前振りに続いてカツンカツンとヒールの音を響かせて登場する夏木マリのかっこよさときたら。主役よりかっこいいってなんなの(笑)
KARTE:09「バチスタ手術断念」
第8話に続いて今回も夏木マリがかっこいい回でした。もしかして毎回夏木マリがかっこいいだけのドラマなのか?「私は欲しいものは自分で手に入れる。恩着せがましいのが一番嫌い」って、一体何なのこの男前は!一方、野口教授が「加藤ちゃん」をねちねちいびるシーンも出色。清水さんも氏家副院長とか、こういう役をやらないではないのですが、たとえば助教授に向かって「君はもう用済みだし、っていうか最初から捨てるつもりで助教授にしたんだしー」と宣告するシーンは、同じ台詞で清水紘治ならもっと憎々しげにも悪そうにも演じられると思いますが、「うわー、こいつムカつく」という気持ちは一徳の独特の棒読みのほうが掻き立てられる気がする(笑)
今日の祖父江教授。教授会に出席していた……だけ(涙)野口教授にすれ違いざま厭味をいうシーンがカットされてた!と思ったのですが、これは第10話だったようです。(第10話でもカットされるかもしれませんけれども、だから再放送は嫌いさ…)
KARTE:10「この命は必ず守る」
教授会の時間帯を狙って急変を盾に取った緊急手術というのは漫画的には面白いですが、バチスタチーム以外にもかなりの協力が必要なはずで、それが全然漏れないというのはちょっと嘘っぽいかなぁと思いました。
祖父江教授的には今回がハイライト(笑)野口と廊下ですれ違いざま「昨日もまた、一悶着あったようですな」とか厭味を。白衣の清水さんが厭味を言って高笑いとか、何という私限定大サービスシーン!これだけではなく教授会に集まる野口一派と祖父江一派の教授陣がぞろぞろ歩いてくるシーンが限りなく大名行列っぽくて萌えました。様式美に弱いというか、絵ヅラ人間なので、教授センセイの大名行列とか大好物です。清水さんは医者役も教授役も多いのですが、これまで大名行列を見たことがなく非常に残念に思っていたのです。というわけでこのシーンも私限定サービスシーン。教授会で自分の案を取り下げて白々しく鬼頭の案を褒め称え点数を稼いだ野口に苛々していた祖父江教授ですが、私は全然平気。だって最終回で一徳がタイに飛ばされるの知ってますからね(笑)
KARTE:11「最後のカード!!新バチスタ手術」
朝田も鬼頭教授もかっこよかったんですが、第10話、第11話で一番いいところを見せたのはこれまでお笑い担当として確たる存在感を示してきた由井正雪…ではなくて木原助手だったんじゃないかしら。赤ん坊が夜中に急変を起こした時も、霧島の手術の時も。再放送ではいいシーンがカットされてて残念ですが。ああいう「ちょっとアレだけど根っから悪い奴じゃない」というキャラが好きで好きでたまりません(笑)朝田の「死ぬな……!霧島」とか鬼頭の「助手なら、ここにいるわよ」とか最終話には萌える台詞がたくさんありましたが、「僕の下の名前を覚えていてくれたのは先生が初めてだったので」が一番いい台詞だったのに(笑)というか、霧島まわりのシーンって随分カットが多くありませんでした?手術見学中にどんどん壊れていく野口教授は岸部一徳一人劇場(笑)
今日の祖父江教授。シブい顔でバチスタ手術を見学したり、「霧島君が転落事故?」と説明台詞を言ってみたり(笑)緊急手術と聞いてオペ室に押しかけたのが野口一派、会議室に残ったのが祖父江一派(無敵の鬼頭教授除く)ということですかね。教授会前のシーンで気がついたのですが、野口派は胸ポケットに青ボールペン、祖父江派は胸ポケットに赤ボールペンなのね。しかし、祖父江から弱味をつかれた野口が加藤を切って霧島を学外から呼ぶ展開にするためだけに第8話の教授会があって、その後は厭味言ったり、手術を見学したりするだけだったら、わざわざ教授を一人新しく出す必要はなかったのではないかと思いました。この後「白い巨塔」ばりに教授選をやるなら全く話は別ですが、そういうわけでもなく「不祥事の相次ぐ明真大学病院心臓外科の暗部」とか雑誌に書かれたりすれば十分だったのではないでしょうか。名無し教授に突き上げをくらっても構いませんし。私は清水紘治がドラマに出て、しかも医学部教授なら何でもウェルカムですが(おい)、純粋にドラマの脚本としてどうなの、という意味で。あれしか出番がないのにわざわざ専門を変えた理由も謎(原作では消化器外科、ドラマでは脳神経外科。脳神経外科のほうが何となく清水紘治っぽいのは確かですが)。
総評。私にとってドラマ「医龍」の価値は「清水紘治の大名行列が見られた」ということにつきますね!まぁ、「大名行列的なもの」であって総回診ではありませんが。