今週の竹中所長(『不毛地帯』)
最初から最後まで主人公の壱岐正が何を考えているのか、何をしたいのかがさっぱりわからないので見ているのが少々辛かったです。もともと主人公に肩入れしたり共感したりしないほうなのですが、何を考えているのか皆目検討がつきませんというのはさすがにストレスになるということを思い知らされたドラマ。清水紘治の役柄:国際ロビイスト、竹中莞爾。資源研究所所長、日東交易顧問。壱岐が困っていると状況を打破するために誰かを紹介してくれる。
第1話「物語」
冒頭のシベリア抑留のシーンが鬱すぎて、ただでさえ楽しくもないこんなご時勢、かような鬱ドラマを好き好んでみる人間がどれだけいるんだろうか、と思いながらテレビを消す。本放送の時も同じことを考えて見るのをやめたのを思い出す。大丈夫、今回は清水紘治出演とわかっているから頑張れる。第2話から本気出す。
第2話「黒い頭脳戦」
ドラマの開始時刻を過ぎて帰宅したのでやる気をなくす。このドラマは全19話、残りあと17話。まだまだ先は長い。第3話から本気出す。
第3話「妻と娘の涙」
桜が散ったのでやる気が出ない。こういうドラマを見て「壱岐頑張れ」と思えない私は精神構造に欠陥があるのだろうか。壱岐のライバルも部下も強面過ぎませんか?怖いよー、近畿商事にも東京商事にもヤクザがいるよー、というキャストの中、防衛庁官房長の段田が可愛くて和む(笑)
公式サイトの人物相関図を信じるなら国際ロビイストの登場は5話以降のはず。第4話から本気出す。
第4話「俺が殺した」
こういうシリアスで画面に華がない(笑)ドラマは大好きなのですが、こんな重いドラマを月曜の夜から見るのはいかがなものか。というわけで録画してチェックする方針とする。清水紘治の登場話数を確認しなくてはいけないのでどのみち録画することになるわけですから問題ない。川又がとった行動は、情報漏洩・収賄容疑をかけられてあれでは死人に口無しで全てを押しつけられておしまいになるだけの気がするのだが、それでいいのか?壱岐を取り調べする捜査二課長がいい感じの演技で「この人藤木孝だよねぇ?」と思いつつ確信を持てずにいた。クレジットを確認したらやはり藤木孝だった。なんかこの人、声(というか台詞まわし)でしかわからないんだよなぁ…。今回よかった人、段田、原田、藤木。今回要らなかった人、小雪。というか、小雪パートの存在意義が謎。
次回からは第二部「昭和42年〜」編(?)。第5話から本気出す
第5話「戦争と三人の女… 」
天海祐希と竹野内が出てきて画面が一気に華やかになったな(笑)といいつつ私の関心事は石橋蓮司参戦と日本一カーディガンの似合うおじいちゃん橋爪功なわけですが。なんというオヤジパラダイス! でも貝塚官房長が登場しなくなってブロークンハート。竹中莞爾、竹中莞爾、と劇中で名前を連呼されながら登場しない国際ロビイストに涙目になりながら次回へ続く。
私の手許の資料では国際ロビイストの出番は第6話から。第6話から本気出す。
第6話「決戦」
うーん、中東戦争編のクライマックスだったのだと思いますが、戦闘機編に較べると盛り上がりにかけるなぁ。鮫ちゃん(誰)の面白さだけが光る回でした。竹中さん初登場だというのにわたくしのこのテンションの低さときたら…。だってね、大門社長に会いに来てニンマリ笑って見せただけでしたからね。あの後「こんにちはー、国際ロビイストの竹中莞爾でーす。私が御社の壱岐常務のために便宜をはかっているのはお聞き及びかと思います。ついては見返りといってなんですが、是非ともイスラエル産の農産物について近畿商事さんで扱って頂きたくお願いにあがった次第ですよ、ふっふっふ」という意味のことをいったのだ、と里井副社長が壱岐君に説明しておりましたが。前回から気になっていたのだが、現代日本にさえ殆ど生息していないとされているロビイスト、昭和42年にロビイストなどという言葉が日本にあって一般商社マンに認識されていたのかどうか…。大門社長が「なんや『ろびいすと』とかいうのがおるらしいで、壱岐君!」とか言いそうです(笑)
次回、愉快な国際ロビイスト竹中氏の出番は12話の予定。もう第12話まで本気出さない。
第7話「妻との誓い」
今回から自動車編。ロッキード→ラッキード、グラマン→グラント、フォード→フォークときて、何故いすず→千代田なのか、理解に苦しむ。美しくない。壱岐君のプライベート編が多い回で少々退屈な回。今回のみどころ、大門社長のタキシード(笑)「君はNo.2や、そんな器の小さいことではあかんで」みたいなことを言われた里井副社長のリアクションは可愛げがあったと思います。
次回、「愛妻の死!」、また壱岐のプライベート編ですか。竹中氏は出てこなくても我慢しますから会社パートを多くしてくれませんか。来週は「鍵のない部屋」で本気出す。
第8話「愛妻の死!」
タイトルでネタバレしているので別に隠す必要はないと思いますが、これで和久井が死んで小雪が出張ってくるのかと思うとげんなりです……。和久井が絵に描いたようなよい嫁だっただけに、この先のたやすく予想できる展開にうんざり。戦闘機編・中東戦争編と視聴率が悪かったから昼メロチックな展開が増量されたのでしょうか。「坂の上の雲」でも不思議に思いましたが、スイーツ展開とか昼メロ展開はそんなに視聴率をもっているのかなぁ。
次回からアメリカ近畿商事編。え、自動車編はもう終わりなの?田村亮の無駄遣い?落ちがついてないから続くのか。……石油開発編になったら本気出す。
第9話「哀しい女」
アメリカ近畿商事編はじまりはじまり(←真面目にやれよ)。 ビジネスの舞台は引き続き自動車業界。……で、田村亮はどこ(以下略) それはそうとしてまたもや鮫島ちゃんが満面に笑みを浮かべて登場、東京商事には鮫島ちゃんしか人がいないのか、と心配になってきますね。壱岐のプライベート編はつまらん、と何度同じことを言わせるのか。あと9回か10回ぐらいは言うことになりそうですが。今回のよかった探し。篠井英介が出てきたこと(この人好き。藤木孝的な意味で)。紅子さんがいなくても壱岐君が仕事ができることがわかったこと(笑)意外なところで吉行和子さんが出てきたこと。エレベーターの中の一徳がホラーっぽくて恐ろしかったこと。
次回予告をみて私が真顔で呟いた一言「ニューヨークまで来るなよ…!」。東京近畿商事しか楽しめそうなところがない。第10話から本気を出す……ことだけは絶対にないと断言できる。
第10話「恋と野望」
今回はたぶん半分ぐらいは飛ばしながら見たのであまり書くことがありません。東京近畿商事しか面白くないんだもん。要するに、大門社長、里井副社長、角田君の三人だ(笑)特に岸部一徳絶好調、含み笑いやニマニマした笑顔もさることながらダイナミックな発作の演技が見る者の心を……嘘です。もう書くことがありません。来週は「ハンチョウ」で本気出す。
第11話「嫉妬に殺される男」
ひさしぶりに小雪パート以外は面白かったです。主に一徳の棒読み演技とか、一徳の満面の笑みとか、激昂しても棒読みな一徳とか、珍しくヒステリックな一徳とかを堪能する回。元々棒読みの人ですが、「不毛地帯」はそれに拍車がかかってるな、役作りなのか経年変化なのか、もう何年もほとんどテレビを見ていないので判断ができない。なんだかんだ言っても里井副社長を心配する大門社長がいい。今回、ビジネスマンとしての、というか会社幹部としての里井に「こらあかんわ」と見切りをつけた表情を見せた大門社長ですが、その後、里井を一人で飛行機に乗せた(日本に帰した)壱岐を怒鳴りつけるんですよね。ああいうのちょっとホロリとする…。ビジネスマンとしての評価は明らかに壱岐に軍配を上げているけれど、それとは別に長年の相方里井のことを心配する大門の情に厚い一面がうまく描写されていたと思います。このあたりが里井に引導を渡す名シーンに繋がるんですよね。里井が倒れた時の電話も里井本人が聞いたら喜んだだろうになぁ、という内容で、どうしてこの二人はこんなにすれ違いなのか(←そういう話じゃないから)。
 ようやく国際ロビイスト再登場の次回こそ本気出す。
第12話「裏切りの極秘調査」
今回は鮫ちゃん完全勝利の日。ストーリー的にではなく、演技のうえで(笑)露天風呂に浸かってご機嫌鮫ちゃん。病院に見舞いに行って、人のお見舞いの花を勝手にどけて、一番いい場所に自分の花を置き「よっしゃ!」と大満足の鮫ちゃん。病院で車椅子の里井副社長の姿を見て「ぷ!」とか吹き出す鮫ちゃん。「東京商事の鮫島でございます」とフォーク社の社長室で満面の笑みを浮かべて両手を広げる鮫ちゃん。もう鮫島祭りです。今日のみどころ。1.鮫島、2.鮫島、3.鮫島、といいたいところですが、3.は角田君にします。次回、幹事長・江守に期待。「よっしゃよっしゃ」とか言うといい。幹事長は庭にカンムリヅル飼ってるんです(爆笑)せめて……タンチョウヅルにしておくべきでは…ちょっと、絵面が凄すぎる……。今回、壱岐が下心見え見えで秋津千里をホテルに呼び出すのですが、なんかこのシーンが気持ち悪い…。いえ、下心は別にいいのです、いい年した男と女ですから。ただ唐沢の壱岐が全く色気も助平心も感じさせないというか、近畿商事の売り上げ推進マシーンみたいな人にしか見えないので(これは原作壱岐がそうなのか、脚本・演出が悪いのか、唐沢の演技プランが悪いのか、私には判断できませんが)、そういう男があんまり露骨に女をホテルに誘ったりすると、逆にものすごく気持ち悪く感じます。
さて、久々に登場の国際ロビイスト、竹中氏。ホテルのエレベーターでばったり壱岐と遭遇。次の石油採掘編への伏線を振りまいて去っていきました。なんか今回、すごい楽しそうだったなー、清水さん(笑)本来降りるべき9階で降りずに慌てて12階のボタンを押し「上のラウンジで人を待たせていますので」とかおたおたと誤魔化す壱岐君ですが、竹中は9階のボタンが押してあるのを確認してボタン押すのを止めたんだから、ちょっと無理がありましたなぁ(笑)そりゃ竹中さんも手ぇ振って降りていくわけですよ。よかったね、竹中さんが優しい人で。鮫ちゃんなら「ぷ!」ってなるところだったよ、壱岐君!(笑)
戦闘機編が終わって以来、一番面白かった、というか笑えました。これで小雪パートさえ無くなればなぁ……。ニューヨークの壱岐の部屋に電話をかけてきて相手(吉行和子さん)が英語で答えているのに陰気くさい声の千里が「あのー、壱岐さんは…」とか頑として日本語で話し続ける不気味さの表現はなかなかでしたが。小雪がいなくなったら本気出す。
第13話「喰うか喰われるか」
自動車編終了?…なんか尻切れトンボですね。近畿商事ばかり勝ち続けるのは幾らなんでも嘘くさい、と思っていたら、里井のせいにして負けさせるわけね。なんだかなぁ。さて前回は見せ場のなかった大門社長ですが、カリスマ社長ですなぁ、この人は。「君になら、君になら騙されてもええと思うてんねん」と殺し文句をはかれても無表情の壱岐。うわー、可愛くない(笑)「わたくしが社長を騙すことなどありえません」ってなぁ……なんか他にいう事はないのか、君は。その点、里井には可愛げがあると思うんですよね。でも玄関先で「あいつにだけは社長の椅子は渡さーん!」とか棒読みで叫ぶのはやめてください。近所迷惑です。副社長夫人が江波杏子さんで、怖い奥さんなのかと思いきや「社長になれなくてもいいじゃない」と夫の体を気遣うよい奥さんでほろりとしました。ギャップ萌え。怖いのは鮫ちゃんの奥さんで仕事に発破かけるのはともかく朝叩き起こすのは勘弁して欲しい、と思う低血圧のわたくし。遂に裏切りポイントの積算値が臨界点を突破したと踏んだ角田君がさらっと里井から壱岐に乗り換えました。しかし角田君の演技はじわじわとボディブローのように効いてきますな(笑)
次回、中東情勢に詳しい国際ロビイスト再登場。そしておかえり、貝塚官房長改め石油公社総裁、待ってたよ?第14話から本気出す。
第14話「百億の賭け」
壱岐が突如白痴化。…えーと、どうしたんですか?色ボケ? 実際のところ、今回のストーリーの意図するところがよくわかりません。大門社長ではありませんが「どないなっとんのや、壱岐君!」(笑)とにかく壱岐の思い込みと甘さの目立つ回でした。「失礼ながら、常務は事の御認識が甘すぎます」としかいいようがない。最初に石油公社に名乗りをあげたのはウチのはず、とか見当違いの逆ギレもいいところだと思います。これまで結構汚い手を使ってライバル企業に煮え湯を飲ませ、新聞記事を潰したりもしてきた壱岐が、急に清廉潔白ぶって怒りに身を震わせているのはどういうことなの?無能な壱岐に較べて紅子さんがスーパーレディ過ぎて泣く。壱岐も兵頭も紅子さんに土下座して感謝すべきだと思います。私はこれまで思い違いをしていた。石油開発編になったら面白いというわけではなくて、私が見た回がたまたま面白かっただけだということがよくわかりました。毎回、出来が随分ばらつくドラマだなぁ。今回は清水さん出演回でしたが残念ながらドラマとしての出来はあまりよくなかった。つまらない回は他にもあったけれど、こんなにおかしい回はなかったと思う。でも段田安則がかわいかったからよしとします。壱岐に「総裁に最初にお願いに伺いました(キリッ)」とか言われて「そうか」とか悦にいって笑みを溢すシーンとかよかったですよ。なぜ防衛庁から石油公社という超不自然な天下りがドラマ内で不問に処されているのは別として。今回前半、「兵頭君頑張る編」でしたがこの人は滑舌が悪いのかどうも台詞が聞き取りにくくて困る……。岸部一徳もぼそぼそ喋るイメージですが、彼の台詞が聞き取りにくいということはありません。声質の問題かなぁ。
ようやく登場した「資源研究所」ですが、竹中氏はここで何をしているのやら。部屋に西洋の甲冑が飾ってあったぞ。ものすごい勢いで煙草をふかしながら壱岐の訪問に悦に入っている竹中さん。このドラマの清水さんはいつも楽しそうで実によいです(笑)次回予告で竹中さんがいっぱい出てきそうに見えるから、気のせいなのは知ってるけど第15話から本気出す。
第15話「邪魔者は消えろ!」
うーん…本放送でいきなり見始めた時には面白かったのですが、14話から続けて見ると「結局、発端は壱岐の甘さじゃないですか?」としか思えません。近畿商事社内は大盛り上がりなのに、私は一人大盛り下がりです。壱岐がもう少し魅力的なキャラクターとして描かれていれば肩入れして見ることもできるかもしれませんが、なんかもう全然無理。里井か鮫島だったらもう少し「頑張れよ!」という気持になりそうな気がするんだけどなぁ。というか、里井カードを切るべきは千代田自動車編ではなくて石油開発編の冒頭だったのでは?里井の読みが甘いせいで窮地に陥る近畿商事。そこから壱岐がしたり顔で辣腕を振るい出せばいいのです、いつものように。それが面白くなくていちいち感情的に壱岐に反対する里井、石油公社との交渉の大チョンボもあり大門社長もついに里井を切らざるをえなかった……というほうが多少はマシだと思いますが。それはそうとして壱岐と兵頭はドラえもん…じゃなくて紅子さんに土下座の刑ね、前回に引き続き、というか一生土下座してなさい、君たちは。まぁ、こんなダメな子たちのことは放っておいて、里井副社長に引導を渡す大門社長というこのドラマ一番の名場面(たぶん)を堪能すればよし。しかし、経営会議であれだけこっぴどく面子を潰されて、それでも社長に呼び出されると浮き浮きいそいそと社長室に現れる里井の可愛げときたら…(泣)自分にもしものことがあったら後継者は里井、この10年遺言状にそう書いてきた、と語る大門と、ずっと社長の傍でお仕えしたい、それだけです、と肩を震わせる里井。いいシーンでした。話の途中で入った壱岐からの電話を受けて、里井にあまり時間がないとそっけなく告げる社長にはぐっときました。あとはじわじわとくる演技を続ける角田君がいい、とか。貝塚さんは相変わらず可愛いなぁ、とか。今回の不満、鮫ちゃん成分が足りない(笑)
さて怪しい国際ロビイスト・竹中さん。「石油公社を離れるというは総理に楯突くということなんだよ」「石油は君が考えているほど甘くはない」とか、かっこいいことを言っていましたが、どうしてそんなに楽しそうなんでしょう。高笑いまで出ましたよ。「多少頭が切れるとはいえ、ど素人の考えることはこれだから…」とか思っているのでしょうか。こんな楽しそうな清水さんを見ていると、私も楽しくなってしまいそうです(笑)清水さんが楽しそうな時というのは、だいたいあからさまな悪役の時なんですけれども、竹中さんは別に悪役というわけではなく、ただ単に怪しい人なだけなので安心です(?)。何が安心かというと、途中で殺されたりしなさそうだとか、そういう意味で。
里井がいなくなると近畿商事サイドもがっくりつまらなくなるなぁ、壱岐・兵頭メインじゃどうにもならん。次回、竹中さんは出ない予定ですが貝塚総裁に頑張ってもらえることを信じて何とか本気出す。
第16話「地獄からの招待状」
……壱岐はどうして第14話から急に甘ちゃんのお馬鹿さんになってしまったのか。省庁から圧力かけられて愕然としたり、娘にわざわざモスクワ行きを告げたり、ボケちゃったの?なんというか…石油編は話の土台がグダグダだからもうダメだと思います。ここに至って「他社の裏工作は汚い裏工作、近畿商事の裏工作はきれいな裏工作」という雰囲気になっているのが解せない。というわけで、些細なシーンの面白さにへばりついて見ていくしかありません。というわけで今回のお楽しみシーン。1.近畿商事バッシングの新聞記事がいっせいに載った日の朝の貝塚総裁。かわいいよ…!(笑) 2.壱岐に頭を下げて頼まれて「たまには私のお願いも聞いて?」と大したことのないお願いをして壱岐の気を軽くしてやる紅子さんが男前! 3.近畿商事の社長室、大門社長とお別れする里井副社長。 しかし紅子さんは本当に男前だなぁ。イランの前王妃の親書なんてすごいものを持ってきてくれて「ショッピングのついでよ」とか惚れますよ(笑)
次週……パトラッシュ、僕はもう疲れてきたけど、竹中さんが出る予定だから頑張って本気出す。
第17話「暗号と密約」
なんとなく展開がおかしい気がする第17話。1位、2位、3位の落札額とかそれが決まった経緯等、釈然としない。気を取り直して今回の見どころ、1.貝塚総裁、2.鮫ちゃんの八面六臂の暗躍。これだけ。個人的に今回のMVPは段田安則。退場シーンのひきつった苦笑い顔とか堪らん。「ほんま総裁はこのドラマ随一の萌えキャラやで、壱岐君!」(大門社長風)。でも私の連呼する「貝塚さん可愛い」は周囲の理解を得られないのであった。大人は判ってくれない……(←自分がもういい年をした大人だということに気づけ)。ドクター・フォルジ役の役者はなんというかヤバそうな雰囲気をまとった人でした。怖い…。
いやー、竹中さん全然出てこなくて、このまま終わっちゃうのかと思ってドキドキしましたよ!幹事長と貸切で能楽を見てましたな(笑)相変わらず楽しそうでした。幹事長とかなり馴れ馴れしい様子で話しているところを見ると、次回出てくるのは幹事長絡みと予想。それともまた行き詰った壱岐君のために誰かを紹介する便利屋さん役なのか。正直「もう…ゴールしてもいいよね?」の心境になりつつあるわたくしですが、あと一回頑張れば、最終回は流してみればいいのだし(最終回は国際ロビイストの出番なしの筈)、次回予告に竹中さんの台詞があったこともあり、重要なシーンで出てくると信じて最後の力を振り絞って本気出す。
第18話「汚れた英雄」
貝塚さんの後任の石油公社総裁がつまらないキャラでがっかりです…。(←この回で最初に触れることがこれ…?)見るべきところは、前回見え見えの伏線が張られた通り、竹中さんが壱岐と田淵総理の仲介をするという重要な役柄で出てきたところ、ですかね。壱岐に電話をかけてきて「田淵君が引き受けてくれた以上、いまさら引っ込めることなどできないよ?」と言うところが、これまでで私が一番好きなシーンです。
その他雑感。大門社長の「どうってことないわい……」に萌え。鮫ちゃんは相変わらず愉快な男でした。「サルベスタンの石油採掘がうまくいかない」という展開になるたびに、兵頭君に捨てられた仔犬顔をさせたいだけじゃないのか、と思ってしまうわたくし。竹中さんの伝手をたどって田淵総理に渡したお金ですが、「アメリカ支社にいた時に海部君が…」とか言ってましたが、要するに会社の金を横領したということですよね?しかし、賄賂を渡した後、壱岐がイヤな顔をしていましたが壱岐の「汚いこと」のボーダーってお金を渡すか渡さないかなんですか(笑)
今回のみどころ。所長、お客さんに手ずから紅茶を淹れないで下さいよ、とか(笑)総理を「田淵君」呼ばわりする竹中さん萌え。紅茶をいれるシーンと電話のシーンと、清水さんは手がきれいだなぁと思いました。
次回、いよいよ最終回。竹中さんに出番がないことだけ確認する。出演作リストに「全話確認」と書くためだけに。
最終話「約束の地 」
最終回は大門社長劇場、これに尽きる。原田芳雄、お見事でした。「今は亡き」とつけなくてはいけないのが残念です。回想シーンの若き日の大門社長の姿を見ると、長い年月をうまく演じてきたなぁと思います。壱岐がそのへんをうまく処理できていなかっただけに。ちょうど一人の役者が演じきるには難しい期間が舞台になっていて気の毒だったと思いますが、最終回の壱岐はいったい幾つぐらいに見えているべきだったのか。ところで壱岐が引退した後の鮫島が燃え尽きて抜け殻になってしまうのではないか思うと心配です。これは「不毛地帯」劇場に長々とつきあってくれた家人の言。
今日の国際ロビイスト。最終回、まさかの回想シーン登場(爆笑)全19話内の登場時間を考慮すると大勝利といえましょう(笑)でも出演回には入れなくていいと思うので括弧書きで。なんか結局、竹中さんて壱岐が困ってる時に誰かを紹介してくれるってだけの怪しいどらえもんみたいな人だったな…(笑)まぁ、本当のドラえもんは紅子さんなんですけど。そういえば、鮫ちゃんは回想シーンに出てこなかったな。