n-ro141 あなたが,しなければならないことを,今すぐすることが必要なのです。

解説
あなたが,しなければならないことを: tion(,) kion vi devas fari。この tion は省略することができます。tion, kiun とするのは誤りで,c^io, io, nenio, tio を受ける関係詞は kiu ではなくて,kio を使います。kion vi devas でも通じる表現ですが,devi ion という表現はないので,kion vi devas fari としましょう。volas の場合は volas ion という表現が可能なので,kion vi volas ということができます。「しなければならないこと」は devo という1語で表わすこともできるので,plenumi vian devon といってもよいのですが,devon だけでなく vian を付けることを忘れないようにしましょう。

今すぐすることが必要なのです: estas necese por vi tuj fari または necesas(,) ke vi tuj faru や vi bezonas tuj fari のようにいえばよいでしょう。vi tuj bezonas fari ... は vi bezonas tuj fari ... という語順にしましょう。 今すぐは tuj を使っていうのがよいでしょう。nun tuj としたのは日本語の直訳でしょうが,tuj には「今すぐ」という意味があるので,nun は不要です。estas necese ke vi tuj fari の fari は faru としましょう。ke を使わない形の necesas por vi tuj faru の faru は fari としなければなりません。

訳例
Necesas ke vi tuj faru tion kion vi devas fari.
Necesas por vi tuj fari tion, kion vi devas fari.
Vi bezonas tuj fari tion kion vi devas fari.


n-ro142 来月早々,委員会を開く必要があります。

解説
来月早々: frue en la venonta monato。「来月早々」という,ややあいまいな表現としては,このようにいうのがよいでしょう。よく似た表現に frue en la mateno(朝早く),反対の表現には malfrue en la nokto(夜遅く)があります。en la komenco de la venonta monato, komence de la venonta monato のようにいうこともできます。en frua tago de la venonta monato は誤りです。frua は en frua mateno(早朝に)とか frua printempo(早春), frua vintro(初冬)などの用例で意味をおぼえておくとよいでしょう。

委員会: komitato を使った訳文がいくつか寄せられましたが,komitato は「委員で構成される組織」のことです。「委員会を開く」というときの「委員会」は「委員で構成される組織の会議」のことですから,ここでは kunsido de la komitato を使います。日本語の「委員会」には「委員で構成される組織」という意味と「その委員が集まって協議する会議」というふたつの意味がありますが,エスペラントではこのふたつを区別して表します。komitat-kunsido, komitata kunsido も「委員会(の会議)」を表わしますが, 無冠詞で使うと話し手と聞き手に関係のない「ある委員会(の会議)」という感じになるので,冠詞を付けましょう。

開く必要があります: necesas(,) ke ni okazigu, necesas por ni okazigi, ni bezonas okazigi。necesas の代わりに estas necese を使っても同じです。necesas(,) ke, estas necese(,) ke に続けるときは ni okazigos でなく,ni okazigu となることに注意してください。okazigi の代わりに organizi を使っていうこともできます。「開く」に malfermi や komenci を使うのは,ここではよくありません。日本語の「開く」にはいくつかの意味がありますが,ここでは「行う」という意味です。malfermi, komenci は,いずれも「開始する」という意味ですから,これらの語を使っていうと,日本語で「委員会を来月早々に始める必要があります」というのと同じような奇妙な文になります。

訳例
Ni bezonas okazigi kunsidon de la komitato en la komenco de la venonta monato.
Frue en la venonta monato necesas ke ni okazigu nian komitat-kunsidon.


n-ro143 明日の委員会は10時から開かれます。

解説
明日の委員会:la morgau~a kunsido de la komitato, la morgau~a komitata kunsido, la morgau~a komitat-kunsido のようにいえばよでしょう。la kunsido en morgau^ のようにはいいません。「明日の委員会は10時に開く」と「委員会を明日10時に開く」ではどのように区別するのかわかりませんでした,という質問が寄せられましたので,このふたつの表現が使われる状況を考えてみましょう。
ここでは各委員にメールで連絡する場合を想定してみると,委員会を明日開くということを委員はみな知っていて,その開会時間を連絡する場合なら「明日の委員会は10時に開きます」と書くでしょうし,委員会を明日開くということが急に決ってそれを知らせる場合なら「委員会を明日10時に開きます」と書くでしょう。この課題文は前者の場合で,la morgau~a ...と冠詞が付いているのは,委員がすでに知っている委員会を指しているからです。後者の場合なら kunsido de la komitato と無冠詞でいいます。今回の課題文は前者の場合ですから,morgau~ を独立させないで la morgau~a kunsido ... というのがよいでしょう。「委員会を明日10時に開きます」はエスペラントではどう表現したらよいかは,「10時に開きます」の解説の中で書くことにします。

10時に開きます: (人を主語にして) ni malfermos ... je la deka horo, (委員会を主語にして) malfermig^os ... je la deka horo。horo は省略できます。malfermos の代わりに komencos を,malfermig^os の代わりに komencig^os を使っていうこともできます。この「開きます」は「開会します,始めます」という意味ですから,ni okazigos を使うのは不自然です。okazigi は「開催する,行う」という意味で,その行事の始まりから終了までを含んでいます。これに対して malfermi,komenci は単にその行事の始まりを指すだけの意味なので,「10時に」のような時間の流れの中の1点を指す表現とともに使うときは,okazigi ではなく malfemi,komenci を使っていいます。

上の解説の中で出てきた「委員会を明日10時に開きます」は,委員会の開始時間ではなく,「委員会を開催する」という読み手にとっては初めての情報を伝えるのですから,ni malfermos kunsidon de la komitato je la deka horo morgau~ ではなく,ni havos kunsidon de la komitato de la deka horo morgau~(明日10時から委員会を開催します)のように書くのがよいでしょう。

訳例
La morgau~a kunsido de la komitato malfermig^os je la deka.
Ni malfermos la morgau~an komitat-kunsidon je la deka horo.


n-ro144 明後日に行われる集会は,午後2時から開かれます。

解説
明後日に行われる集会: la postmorgau~a kunveno または la kunveno(,) kiu okazos postmorgau~ のようにいえばよいでしょう。postmorgau~a は post morgau~a と2語に書かないで,postmorgau~a と1語に書きます。postmorgau~ を「明後日」とおぼえていると,「明後日に」を en postmorgau~ と書いてしまいますが,postmorgau~ は副詞ですから,en を付けるのは誤りです。 hodiau~, hierau~, antau~hierau~, morgau~ などについても同様です。
la kunsido, kiu estos okazigota の estos は estas とします。estos -ota は「未来のある時点を基準にして,〜されようとしている」という意味ですから,estos okazigota とすると,明後日の時点ではまだ行われないことになります。
「集会」は kunveno を使っていうのがよいでしょう。kunveno と kunsido が混同されて使われるのは,日本だけではありませんが,きちんとした文章を書くときは,「集会,会合」には kunveno,「会議」には kunsido を使うようお勧めします。小型のエス・エス辞書 Baza Esperanta Radikaro は,このふたつの単語を次のように定義しています。

kunsido: kiam grupo da homoj(estraro, komisiono,...) sidas kune por diskuti ion, decidi pri io,...
kunveno: kiam homoj estas kune por priparoli ion, rigardi ion, au^skulti ion,...

午後2時から開かれます: malfermig^os je la dua horo posttagmeze のようにいうことができます。dua は 2a または 2-a と書くこともできますし,horo は省略することができます。posttagmeze は ptm. と書くこともできます。この ptm. のように punkto(.)を付けた略語が文末に置かれるときは,終止符(.)を書きません。
malfermig^os de la 2-a の de は je にします。kunveno を主語にしたときは komencos ではなく,komencig^os としなければなりません。未来のことですから malfermig^as ではなく malfermig^os としましょう。

訳例
La postmorgau~a kunveno malfermig^os je la dua posttagmeze.
La kunveno, kiu okazos postmorgau~, malfermig^os je la 2-a horo posttagmeze.


n-ro145 明後日の集会は,月末まで延期されるかもしれません。

解説
明後日の集会: la postmorgau^a kunveno。聞き手に分かっている集会を指していっているので,冠詞をつけていいます。
月末まで: g^is la monatfino, g^is la fino de la monato。会話の中で「月末」といえば「この月末」を指すのが普通ですが,同じように la monatfino といえば,話している月の末を指します。冠詞がないと,いつの月末かわかりません。fino は de la monato に限定されているので,冠詞を付けて la fino とします。ここでは la monato を「今月」の意味に使うことができますが,「この月」の「この」を明示したいときは c^i tiu monato または la kuranta monato のようにいえばよいでしょう。
「まで」は g^is を使って表わします。時間,空間,量などについて「〜まで」というときは al ではなくg^is を使います。al は空間について「〜に向かって」という意味ですが,到達を意味しませんし,時間や量については使われません。

参考: Li iris bicikle g^is Nagoya kaj de tie au^tobuse al Nagano.(彼は自転車で名古屋まで行き,そこからバスで長野に向かいました)

延期されるかもしれません: povas esti prokrastita, povas prokrastig^i。povas(現在その可能性がある) は povos(将来その可能性が生じるかもしれない) としてもよいでしょう。「かもしれません」は eble や eventuale を使っていうこともできますし,文頭に povas esti ke を置いていうこともできます。「かもしれない」の意味で -us を使うのは避けたほうがよいでしょう。
-us は次のような場合に使うようお勧めします。
* 事実に反する仮定
Se mi estus sana, mi estus felic^a.
もし健康だったら幸せなんだが(実際は健康でない)
* 実現不可能な願望
Se mi povus posedi vilaojn c^ie en la mondo!
世界中に別荘を持つことができたらなあ!
* 丁寧な依頼
Mi volus fari al vi kelkajn demandojn.
質問をしたいのですが。

訳例
La postmorgau^a kunveno povas esti prokrastita g^is la monatfino.
Povas esti ke la postmorgau^a kunveno estos prokrastita g^is la monatfino.
Eventuale la postmorgau^a kunveno prokrastig^os g^is la monatfino.


n-ro146 わたしは彼にその仕事を5時までに終えるよう頼みました。

解説
わたしは彼に〜よう頼みました: mi petis lin 〜i または mi petis lin(,) ke li 〜u(〜os でなく 〜u であることに注意)というのが普通です。komisii は transdoni laboron, taskon al iu alia という意味ですから,ここで使うのは不適当です。

その仕事を終える: fini la laboron。状況によっては laboron の代わりに taskon を使ってもよいでしょう。laboro は「仕事」を表わす一般的な語で,tasko は「他人から命ぜられた仕事,または自分が自分に課した仕事」のことです。laboro には tasko が含まれていますから,どちらを使ったらよいか迷ったときには laboro を使うほうが無難です。finigi は「〜を終えさせる」という意味にですし,finig^i は「終わる」という自動詞ですから,ここでは「〜を終える」という意味の他動詞 fini を使います。
5時までに: g^is la kvina horo。ここでは「までに」の目標が「5時」という一瞬の時間なので,antau^ la kvina horo ということもできますが,目標が長さのある時間の場合は意味が変わるので注意が必要です。

比較:
● Mi revenos antau^ Kristnasko.
クリスマス前に帰ります。(クリスマス前日には帰っている予定)
● Mi revenos g^is Kristnasko.
遅くともクリスマスには帰ります。(クリスマス前日にはまだ帰っていないかもしれない)

g^is je の je,g^is antau^ の antau^, antau^ ol の ol は不要です。g^is antau^ は g^is antau^ kvin jaroj(5年前まで)のように使われ,antau^ ol は節の前に置かれ,名詞や代名詞の前に置かれる形になるのは,主節と同じ動詞が省略された従属節の主語の前だけです。日エスの用例 antau^ ol la unua de majo は誤りです。
例えば,Mi eliris antau^ ol li.(私は彼より先に出ました)という文は,li という代名詞の前に antau^ ol が置かれている形になっていますが,これは Mi eliris antau^ ol li eliris という文の主節と従属節の動詞が同じであるため,従属節の動詞 eliris が省略されているのです。
なお,日本語では「5時まで働く」と「5時までに帰る」に見られるように,「まで」と「までに」とは言い方が違いますし,英語でも till(まで)とby(までに)を区別して使いますが,エスペラントの g^is は「まで」と「までに」の両方の意味を表わすことができます。線動詞とともに使われると「まで」を意味し,点動詞とともに使われると「までに」を意味します。

比較:
dormi g^is la deka(10時まで眠る) (dormi は線動詞)
enlitig^i g^is la deka(10時までに就寝する) (enlitig^i は点動詞)

ただし,否定文では点動詞とともに使われても g^is は「まで」を意味します。
参考: Ne tus^u la aj^on g^is la farbo sekig^os.(ペンキが乾くまで触れないでください。注: この g^is は接続詞ですが,前置詞の場合も同じです)

訳例
Mi petis lin fini la taskon g^is la kvina horo.
Mi petis lin ke li finu la laboron g^is la kvina horo.


n-ro147 わたしは田中さんから,この仕事を5時までに終えてほしいと頼まれました。

解説
わたしは田中さんから〜してほしいと頼まれました: mi estis petita de s-ro Tanaka 〜i または mi estis petita de s-ro Tanaka(,) ke mi 〜u のようにいうことができます。estis petita は estas petita としてもよいでしょう。estis petita は「頼まれた」という行為を,estas petita は「頼まれている」という状態を表わします。petita は petata とすることもできますが,estis petata とすると「頼まれていた(今はもう頼まれていない)」という過去のことになってしまいますから,estas petata(頼まれている)という形にしなければなりません。
「頼む」は peti を使っていうのがよいでしょう。komisii は「何かの決定,問題の解決,仕事などを任せる」という意味ですから,「頼む」と同じではありません。
なお,s-ro は文頭以外では小文字で書くのが普通です。

この仕事を5時までに終える: fini c^i tiun taskon(laboron) g^is la kvina horo。tasko と laboro の差異については前回の解説をご覧ください。horo は省略できます。fini という不定形で挙げましたが,ke の構文の場合は 上に説明したように (mi) finu の形をとります。

この文は下の訳例に挙げたように,受身の形をとらずに s-ro Tanaka petis ... の形でいうこともできます。

訳例
Mi estis petita de s-ro Tanaka fini c^i tiun taskon g^is la kvina horo.
Mi estis petita de s-ro Tanaka ke mi finu c^i tiun taskon g^is la kvina horo.
S-ro Tanaka petis min ke mi finu c^i tiun taskon g^is la kvina.
S-ro Tanaka petis min fini c^i tiun laboron g^is la kvina horo.


n-ro148 わたしたちは8時より前に入り口を開けないよう命ぜられています。

解説
わたしたちは〜しないよう命ぜられています: ni estas ordonitaj(,) ke ni ne 〜u,または ni estas ordonitaj ne 〜i。受身の形をとらずに,oni ordonis nin(,) ke ni ne 〜u, または oni ordonis nin ne 〜i のようにいうこともできます。oni ordonis nin は oni ordonis al ni という形で使われることもあります。受身形を使うときは ordonitaj の -j を付け忘れないようにしましょう。「命ぜられています」にいちばんぴったりした訳は estas ordonitaj です。estis ordonitaj は「命ぜられました」という過去のある時点での行為について述べるだけですし,estas ordonataj は文脈によっては「いま命令を受けているところ」という意味にも取れるからです。

8時より前に: antau^ la oka (horo), または g^is la oka (horo)。「より前に」は,ここでは antau^(前に)と g^is(までに)のどちらを使ってもよいのですが,これが「日曜日より前に」といような場合には g^is を使うことはできません。課題文n-ro146で antau^ la Kristnasko と g^is la Kristnasko の意味の違いについて説明してありますので,それをご覧ください。「より前に」の「より」に引かれて antau^ ol を使うのは誤りです。この antau^ ol についても n-ro146の解説の中で説明してあります。

入り口: la enirejo または la pordo。正確にいえば enirejo は「入り口」,pordo は「出入り口」ですから,「入り口」と「出口」を区別する場合は,enirejo,elirejo を使っていわなければなりません。pordo には「出入り口」という意味と,その出入り口についている「ドア」という意味とがあります。enirejo,pordo には冠詞を付けます。無冠詞だと「どこかの入り口」という意味になってしまうので,聞き手には意味不明の文になります。

訳例
Ni estas ordonitaj ne malfermi la enirejon antau^ la oka.
Oni ordonis nin ne malfermi la enirejon antau^ la oka.


n-ro149 アキオとハルオは Helena から,彼女のサークルに入るよう誘われました。

解説
アキオとハルオは Helena から〜するよう誘われました: Akio kaj Haruo estis invititaj de Helena 〜i または Akio kaj Haruo estis invititaj de Helena(,) ke ili 〜u のようにいうのがよいでしょう。proponi を使った訳が寄せられた訳の半分近くあったのは,日エスの「誘う」の項に (勧誘する)proponi が出ているためでしょうが,proponi を「誘う,勧誘する」の意味に使うのはよくありません。ここでは inviti を使っていうのがよいでしょう。proponi は antau^meti disktotaj^on(みんなの前に協議することを出す)というような意味で「誘う,勧誘する」という意味はありません。inviti は peti iun fari ion, se li au^ s^i volas fari tion(ある人に,もしその気があるのなら,してほしいという意志を伝える)という意味です。次の例文を見てください。

S^i proponas al li iri al koncerto.(彼女は彼に,コンサートに行くかどうかを,ふたりで相談して決めようと提案している)
S^i invitas lin iri al koncerto.(彼女はコンサートに行くことを決めているが,彼も一緒に行かないかと誘っている)

この課題文が「(Helenaが入っていない)あるサークルに(一緒に)入らないか」と,Helena から誘われたというのであれば,proponi を使っていうことができます。入るか,入らないかという相談を三人でしようという提案が Helena からあったという話になります。

彼女のサークルに入るよう: alig^i al s^ia rondo または ke の構文のときは ke ili alig^u al s^ia rondo。alig^i は anig^i としても同じですし,membrig^i も使えます。membrig^i en sia rondo の sia は s^ia としましょう。再帰代名詞(si, sia) は必ずしも文の主語を指すのではなく,いちばん近い動詞の主語を指すのが普通です。membrig^i の主語は Akio kaj Haruo ですから,sia は 「アキオとハルオの」という意味に取るのが普通です。

参考:
Li petis la pentriston alporti unu el siaj pentraj^oj.
彼はその画家に(その画家が描いた)絵を一枚持ってくるように頼みました。(siaj は文の主語の li を指しているのではなく,alporti の主語 pentristo を指しています。)

「サークル」は rondo を使うのがよいでしょう。rondo,klubo は混同されがちですが,rondo には運営の世話役はいても会長などを置かないのに対して,klubo は malgranda societo のことなので会長がいるのが普通です。

訳例
Akio kaj Haruo estis invititaj de Helena alig^i al s^ia rondo.


n-ro150 スキーに行きたいのですが,誘う人がいません。

解説
スキーに行きたいのです: mi volas iri skii または mi deziras iri skii のようにいえばよいでしょう。deziri,voli は,どちらも「〜したいと思う」というような意味ですが,deziri が「心の中に描いていることを実現しよう」という「気持ち」に重点を置いた表現であるのに対して,voli は「何かを実現させよう」という「意志」に重点を置いた表現です。
「スキーに行く」は iri skii といいます。「何かをしに行く,しに来る」というときは iri -i, veni -i のように iri,veni のあとに動詞の不定形を置いていうことができます。ただし,場所を表わす語が入ると,iri tien por skii(スキーをしにそこへ行く)のように por の付いた不定形が使われます。

誘う人がいません: mi havas neniun por inviti が簡潔な表現です。動詞の不定形は名詞,代名詞の後に置かれて形容詞のように働きますが,ここでは neniun inviti ではなく,por を付けて使います。la deziro iri skii(スキーに行きたいという願望)のように,por を付けないで使われる場合もあります。por を付ける場合,付けない場合について説明は,ここをクリックして「不定形動詞の形容詞的用法」をお読みくだください。

訳例
Mi volas iri skii, sed mi havas neniun por inviti.