n-ro171 わたしはその本を5月10日に注文しました。
解説
わたしはその本を注文しました: mi mendis la libron。la libron は tiun libron ということもできます。
5月10日に: en la 10-a de majo または la 10-an de majo。10-a,10-an のハイフンを付けない人もいます。al la 10-a の al は誤りです。前回の解説の中で「6月15日に〜を行う」というときは okazigi 〜n en la 15-a (tago) de junio または okazigi 〜n la 15-an (tagon) de junio のようにいいますと書いておきましたが,日付には en または -n を使うとおぼえておきましょう。
エスペラント小辞典の和エスの部の「に」には最初に al が出ていますが,三つ目に en,...n(...日に)が出ていますね。「桃」とか「ツバメ」をエスペラントでどういうか知らないときに和エスで persiko や hirundo を調べて使うのはよいのですが,「に」などのような助詞とか「助ける」のような動詞には訳語がいくつも挙げてありますから,最初の訳語を引き写すのではなく,エス和のほうでどのように使われているかを調べてから使うようにしましょう。
訳例
Mi mendis la libron en la 10-a de majo.
課題文n-ro172 あなたが今月20日に送ってくださった本を,きょう受け取りました。
解説
あなたが今月20日に送ってくださった本を: la libron(,) kiun vi sendis al mi en la 20-a de c^i tiu monato のようにいえばよいでしょう。al mi は省略しても分かるので,会話では省略することが多いかもしれません。kiun を kion とするのは誤りです。(kio がどんなときに使われるについての説明は,ここをクリックしてください。)
関係詞 kiu の使い方を十分理解されていない方のために,簡単に説明しておきます。日本語では例えば「わたしがあなたに送った本」のように,「わたしがあなたに送った」が「本」の前に直接ついていますが,エスペラントでは libro を先に書いて,そのあとに関係詞を付けて mi sendis al vi を置く形をとります。関係詞 kiu が kiun になっているのは,sendi という動詞の目的語になっているからです。これが「あなたに送られた本」であれば,kiu が主語の働きをするので libro kiu estis sendita al vi のように kiu の形になります。下に関係詞 kiu の用例をいくつか挙げておきます。
(kiu の前のコンマは付けても付けなくてもよいのです。)
kiu の用例
la monto(,) kiu estas la plej alta en Japanio(日本でいちばん高い山)
verkisto(,) kiu estas vaste konata tra la mondo(世界中で広く知られている作家)
knabino(,) kiu povas paroli Esperanton(エスペラントを話すことができる女の子)
kiun の用例
la knabo(,) kiun vi renkontis en la parko(あなたが公園で会った男の子)
libroj(,) kiujn mi volas legi(わたしが読みたい本)
la au^to(,) kiun mi ac^etis hierau^(わたしがきのう買った車)
「あなたが送ってくださった本を」は関係詞(kiu)を使わずに,la libron senditan de vi(あなたによって送られた本を)のようにいうことができます。この表現の de vi(あなたによって)は,ひとつの語のように扱われて決して離れることはありませんが,de vi の位置は la libron de vi senditan とか la de vi senditan libron のようになることもあります。la de vi senditan libron は,ほかのふたつに比べると,使われる頻度は少ないようです。
「送ってくださった」の「くださった」は,とくに訳する必要はありません。日本語では自分に対する相手または第三者の行為には「くれる,くれた」を付けていうのが普通で,「あなたがわたしに送った本」よりは「あなたがわたしに送ってくれた本」というほうが自然な表現ですが,これを丁寧にいうと「あなたがわたしに送ってくださった本」となります。vi bonkore sendis al mi のように bonkore を入れてもよいのですが,vi degnis sendi の degni は bonvoli, konsenti fari, sentigante tamen ian mos^tecan komplezon という意味で「(目上の人が)かたじけなくも〜してくださる」というような語感を伴う語ですから,例えば La reg^o degnis paroli al mi(王様はわたしに言葉をかけてくださいました)のように使うのはよいのですが,日本語でよく使われる丁寧語の「〜してくださる」の表現のように多用するのは避けたほうがよいでしょう。「送る」には ekspedi を使うこともできます。
きょう受け取りました: hodiau^ mi ricevis。この hodiau^ は mi hodiau^ ricevis のような語順でもよいのですが,mi ricevis la libron hodiau^, kiun vi sendis al mi のように libron と kiun の間に入れるのはよくありません。会話ではつい hodiau^ と言ってしまってから,kiun と続けることがあるかもしれませんが,書くときは関係詞を先行詞(ここでは libron)の直後に置くようにしましょう。
訳例
Hodiau^ mi ricevis la libron(,) kiun vi sendis al mi en la 20-a de c^i tiu monato.
課題文n-ro173 あなたがきのう買った本はどれですか。
解説
あなたがきのう買った本: la libro(,) kiun vi ac^etis hierau^ というのがよいでしょう。la libro ac^etita de vi hierau^ ということもできます。
なお,kiu や kiun で始まる形容詞節に修飾される語(先行詞)にはいつも冠詞が付くとは限りません。次の例文を見てください。
(1) Tiu estas la knabino kiu skribis c^i tiun leteron.(あれがこの手紙を書いた少女です。)
(2) Tiu estas knabino kiu kantas bone.(あれが歌の上手な少女です。)
(1)の「この手紙を書いた少女」というのは,特定のひとりを指すので冠詞を付けて la knabino といいますが,(2)の「歌の上手な少女」というのは何人もいて特定のひとりを指すのではないので,無冠詞の knabino となります。
どれですか: kiu estas といいます。kiu estas は人について「だれですか」と尋ねるときにも使われますが,複数(三つ以上)の物を指して「どれですか」と尋ねるときにも使われます。対象が二つの場合は「どちらですか」という日本語に当たります。
この課題文は「あなたはきのうどの本を買ったのですか」というふうにいうこともできるので,その場合は Kiun libron vi ac^etis hierau^? という形になります。この文を受身形でいうと Kiu libro estis ac^etita de vi hierau^? となりますが,この estis を estas とするのはよくありません。過去に完了した動作は estis -ita の形で表します。estas -ita は例えば la pordo estas fermitaは「ドアは閉められています」という意味で,これは la pordo estis fermita kaj ankorau^ restas fermita(ドアは閉められて,まだ閉められたままです)というような過去の動作の結果が現在に及んでいることを表します。
la libron vi ac^etis hierau^ のようにいうことはできません。英語では 目的格の関係代名詞は省略することができるので,the book which you bought yesterday の which を省略することができますが,エスペラントでは目的格の関係詞(kiun)でも省略することはできません。(関係詞 kiu,kiun についての詳しい説明はここをクリックしてください。)
訳例
Kiu estas la libro(,) kiun vi ac^etis hierau^?
Kiun libron vi ac^etis hierau^?
課題文n-ro174 わたしにはハノイ(Hanojo)に住んでいる友だちがいます。
解説
わたしには(友だち)がいます: mi havas (amikon) というのがよいでしょう。「わたしには」の「に」をどの前置詞を使って訳そうかと悩まれた方がありましたが,上に挙げたようにいえば,それで十分です。
por mi havas...のようにいうことはできません。課題文n-ro172で de vi がひとつの単語のように扱われると述べましたが,por mi も同様に位置を変える場合でも決して離れることはありませんし,また,主語として働くことはできません。havas には主語が必要で,名詞,代名詞,または名詞と同じ働きをする動詞の不定形しか主語になることはできません。前置詞付きの名詞,代名詞は主語にならないことをおぼえておいてください。
en miaj amikoj のようにいうことはできません。「わたしの友だちの中には」は inter miaj amikoj といいます
ハノイに住んでいる友だち: amiko(,) kiu log^as en Hanojo または amiko log^anta en Hanojo。単に amiko en Hanojo といってもよいでしょう。ただし,この課題文では havas の目的語になるので, amikon(,) kiu log^as en Hanojo とか amikon log^antan en Hanojo または amikon en Hanojo としなければなりません。友だちがひとりでなければ amikojn(,) kiuj log^as ... といいますが,kiu が複数形の kiuj になることに注意してください。amiko に冠詞を付けるのはよくありません。いちど話題にした友だちについて話すときは la amiko といいますが,この課題文は初めて話題にするときの言い方ですから,無冠詞の amiko でなければなりません。ヨーロッパの言語の多くは冠詞を持っていますが,その用法はまったく同じというわけではありません。しかし,冠詞の基本的な用法は各民族語に共通なので,この課題文のような場合に冠詞の有無について意見が分かれることはありません。
前回の解説の中にある例文 Tiu estas knabino kiu kantas bone.(あれが歌の上手な少女です。)について,「この文の場合,文脈次第で la が必要だったり不要だったりすると思うのです。この表現は何かの集団の中にいる少女をさして用いられるのでしょうから、むしろかえってしっかり特定されているようにも思えます」という質問が寄せられましたが,この課題文で la knabino と冠詞を付けるのは,いちど話題にした少女について「あれがこの前お話した歌の上手な少女です」という場合に限ります。集団の中にいる少女を指しているのか,そうでないのかということは関係ありません。
訳例
Mi havas amikon kiu log^as en Hanojo.
Mi havas amikon en Hanojo.
課題文n-ro175 マサオは海の近くに立っている家に住んでいます。
解説
海の近くに立っている家: domo(,) kiu staras proksime de la maro のようにいえばよいでしょう。la domo のように冠詞を付けるのはよくありません。聞き手の知っている家についていうときは冠詞を付けていいますが,この課題文のように初めて話題にするときには付けません。kiu staras proksime de la maro は,domo を修飾する形容詞節(形容詞節についての説明は,ここをクリックしてください)ですが,形容詞節で修飾された名詞には冠詞が付くときと付かないときがあります。これは形容詞に修飾された名詞に冠詞が付いている場合と付いていない場合があるのと同じです。
例えば,「ある高い山」のことを初めて話すときは alta monto といいますが,聞き手の知っている「高い山」のことなら,la alta monto といいますし,初めて話題にするときでも,「日本でいちばん高い山」のように特定される山のことを話すときは la plej alta monto en Japanio のように冠詞を付けていいますね。形容詞と同じ働きをする形容詞節についても,これと同じことがいえるのです。
maro には冠詞を付けるのが普通です。冠詞の働きの中に「唯一物に付ける」というのがありますが,これは冠詞を持つヨーロッパ諸語に共通した用法です。太古の人たちにとって,海や大地は太陽や月と同じようにひとつだという認識があって,それを受け継いだ文化の中で,冠詞のある言語では唯一物であるこれらの語には冠詞を付ける習慣が確立したのです。この認識は普遍的なものと考えられるので, もし日本語に冠詞があれば,きっとこれらの語に付けるようになっていたでしょう。そのような普遍的な認識を受け入れる立場での感覚でいえば,例えば「太陽」を無冠詞の suno というよりも la suno のほうが自然に聞こえるように,maro よりも la maro のほうが自然に聞こえます。
「〜の近くに」は普通 proksime de 〜の形で使われますが,母語の影響で de を al という人もいます。najbare de 〜は proksime de 〜と同じ意味です。apud 〜を使っていうこともできます。
マサオは家に住んでいます: Masao log^as en domo。Masao log^as domon, Masao log^as domo, Masao log^anta domo のようにはいいません。
hejmo を使うのはよくありません。domo は「家」,hejmo は「家庭」とおぼえておいてください。
なお,この課題文を読むと,わたしたちはマサオが一戸建ての家に住んでいるというイメージを持ちますが,外国人の中にはアパート,マンションなどの共同住宅のイメージを持つ人たちがいることも知っておきたいですね。
訳例
Masao log^as en domo(,) kiu staras proksime de la maro.
課題文n-ro176 山村に住んでいるマサオは,海を見たがっています。
解説
山村に住んでいるマサオは: Masao, kiu log^as en vilag^o inter montoj
のようにいうことができます。「山村」は intermonta vilag^o, monta vilag^o, mont-vilag^o などのようにも表現できます。「山村」は「山間にある村」のことですから,vilag^o en monto(あるひとつの山の中にある村)とするのはよくありません。Masao と kiu の間にはコンマを入れましょう。kiu で始まる形容詞節の前が固有名詞の場合は,必ずコンマを入れることが必要です。 固有名詞の場合に,なぜコンマが必要なのかを説明しておきましょう。
彦根市に住んでいる人が,彦根市がどこにあるのか知らない人に,位置を知らせる意図で「わたしは琵琶湖畔にある彦根市に住んでいます」と書くことはあるでしょう。これは日本語としておかしい文ではありません。しかし,外国の文通相手にエスペラントで
Mi log^as en la urbo Hikone kiu situas c^e la lago Biwa.
と書くのはよくありません。「琵琶湖畔にある彦根市」という日本語はおかしくはありませんが,la urbo Hikone kiu situas c^e la lago Biwa とすると,「琵琶湖畔でないところにある彦根市」が別に存在するということを暗示することになります。
kiu の前が普通名詞なら,例えば
Mi log^as en hotelo kiu staras c^e la lago Biwa.
(わたしは琵琶湖畔にあるホテルに滞在しています。)
のようにいうことはできます。
Masao log^anta en vilag^o inter montaroj deziras ... も,log^anta の前と montaroj の後ろにコンマを入れましょう。普通名詞の場合は,たとえば viro log^anta en la vilag^o(その村に住んでいるある男の人)のように,コンマなしで書くことができます。
なお,Mi log^as en la urbo Hikone, kiu situas c^e la lago Biwa.
のような文は書き言葉にはありますが,会話ではこのようなコンマ付きの関係詞を使うことは避けて,Mi log^as en la urbo Hikone. G^i situas c^e la lago Biwa.のようにふたつの文でいうのが普通ですから,この課題文も 会話では,Masao volas vidi la maron, c^ar li log^as en vilag^o inter montoj.のようにいうのがよいでしょう。
海を見たがっています: deziras vidi la maron というのがよいでしょう。volas を使っていうこともできますが,voli は「意思」に力点を置いた表現なので,「心の中に描いていることを実現しようと切に望む」というような「気持ち」に力点を置くときは deziri を使っていうのほうが,ピッタリした表現になります。sopiri は「失ったものを残念に思って,もういちど見つけたいと願う」という意味ですから,ここでは不適当です。
「見たがっています」をどう表現したらよいか考えました,という方がおられましたが,上に挙げたようにいえばよいでしょう。日本語では「わたしは見たい」とは言いますが,「彼は見たい」とは言わず「彼は見たがっている」という言い方をしますね。エスペラントでは mi deziras vidi, li deziras vidi のように,どちらも deziras vidi ということができるのです。
訳例
Masao, kiu log^as en vilag^o inter montoj, deziras vidi la maron.
課題文n-ro177 わたしの家の近くに住んでいる Petroは,わたしのいちばん仲のよい友だちです。
解説
わたしの家の近くに住んでいる Petroは: Petro, kiu log^as proksime de mia domo というのがよいでしょう。proksime de の代わりに,najbare de や apud を使っていうこともできます。
わたしのいちばん仲のよい友だちです: mia plej intima amiko または mia plej bona amiko。英語の intimate は性的な意味を伴うので使うのを避けるようにいわれますが,エスペラントの intima は単に「親密な」というような意味で使われるのが普通です。intima の代わりに bona を使うこともできるでしょう。la plej intima de miaj amikoj の de は el とします。形容詞の最上級には冠詞を付けますが,mia などが付くときは冠詞を付けずに mia plej intima amiko のようにいうのが普通です。ただし,mia amiko la plej intima の形で,冠詞と mia の両方が使われることはあります。
訳例
Petro, kiu log^as proksime de mia domo, estas mia plej intima amiko.
n-ro178 駅の近くに500人泊まれるホテルはありますか。
解説
駅の近くに: proksime de la stacidomo または apud la stacidomo。stacio でも通じますが,ここでは stacidomo を使いましょう。stacio は「列車が乗客や貨物などを乗せたり降ろしたりするために停車するところ」ですが,出札所や改札口,待合室,プラットフォームなどの諸設備を含む駅の建物全体を指していうときは stacidomo を使っていいます。英語の station には stacio と stacidomo の両方の意味があるので,Tokyo Station(東京駅) をエスペラントでいうときは la stacidomo de Tokio といいます。
stacidomo には冠詞を付けます。この課題文では聞き手にとってどこの駅のことを言っているのか明らかなはずです。冠詞がないと,「どこかの駅の近くに」という話になってしまいます。
500人泊まれるホテル: hotelo(,) kiu povas log^igi 500 gastojn, または hotelo(,) en kiu 500 personoj povas log^i などのようにいうことができます。en kiu は kie としても同じです。nokti,tranokti は「一晩泊まる」という意味なので,大会などの行事で二日以上泊まる場合には不適当な表現になります。「500」を 数詞で書くときは kvincent と1語で書きましょう。kvin cent da ... や 500 da ... は誤りです。da の前に数詞が置かれることはないので,kvin centoj da ... としなければなりません。
log^i は「泊まっている」という自動詞ですから,log^i 500 homojn のようにいうことはできません。log^igi(宿泊させる)を使っていいましょう。
hotelo に冠詞を付けるのはよくありません。la hotelo とすると「500人泊まれるそのホテルは駅の近くにありますか」という意味になるので,聞き手は「えっ,どのホテルのことかな。まだ決まっていないはずなのに」と混乱します。
あります: staras,estas,trovig^as を使っていうことができます。ekzistas は日本語の「存在する」という表現のような重々しい感じを伴うことがあるので,ここでは避けたほうがよいでしょう。
訳例
C^u trovig^as hotelo, kiu povas log^igi kvincent gastojn, proksime de la stacidomo?
C^u proksime de la stacidomo staras hotelo, kie 500 personoj povas log^i?
課題文n-ro179 わたしの叔父はエスペラントを話せる秘書を探しています。
解説
エスペラントを話せる秘書を: sekretarion(,) kiu povas paroli Esperanton または sekretarion(,) kiu parolas Esperanton のようにいえばよいでしょう。sekretarion に冠詞を付けるのはよくありません。課題文n-ro175の解説の中で述べたように,形容詞節で修飾される語は冠詞を取る場合と取らない場合があります。kiu parolas Esperanton は sekretarion を修飾する形容詞節ですが,これは例えば kompetentan(有能な)という形容詞と同じようなものですから,初めて話題にする kompetentan sekretarion(有能な秘書を)には冠詞を付けないのと同じように sekretarion(,) kiu povas paroli Esperanton にも冠詞を付けません。
sekretarion, kiun povas paroli Esperanton の kiun は誤りです。kiu は先行詞(ここでは sekretarion)と「数」(単数,複数)は一致させますが,「格」(主格,対格)は「節」(ここでは kiu povas paroli Esperanton)の中でどのような役割を担っているかによって決まります。
参考:
(1) Ne legeblas la litero kiu staras c^e la komenco de c^i tiu vorto.
(2) Mi ne povas legi la literon kiu staras c^e la komenco de c^i tiu vorto.
(1)と(2)の文の意味:この単語の最初の文字が読めません。
(3) Ne legeblas tiuj literoj kiuj staras c^i tie.
(4) Mi ne povas legi tiujn literojn kiuj staras c^i tie.
(3)と(4)の文の意味:ここにある文字が読めません。
(5) Malfacile legeblas la literoj kiujn Karlo skribis.
(6) Estas malfacile legi la literojn kiujn Karlo skribis.
(5)と(6)の文の意味:Karloが書いた字は読みにくい。
探しています: serc^as でよいのですが,serc^as por si とすると「叔父が(ほかの人のためでなく自分が雇う)秘書を探している」という意味が明確になります。最近では少ないようですが,親が息子や娘の結婚相手を探すこともあるので,自分の結婚相手を探している場合は,Mi serc^as por mi edzinon のように por mi を入れないと,文の意味があいまいになります。(主語が三人称の場合は por si となります。)
訳例
Mia onklo serc^as por si sekretarion(,) kiu povas paroli Esperanton.
課題文n-ro180 日本人以外でこの単語を知っているエスペランチストは少ないでしょう。
解説
日本人以外で: krom japanoj または escepte de japanoj。「日本人以外で」というとき,思い浮かべる日本人は一人ではありませんね。ですから,ここでは japano ではなく japanoj としましょう。
この単語を知っているエスペランチスト: esperantistoj(,) kiuj scias c^i tiun vorton。scias は konas を使っていうこともできます。ある単語の意味を学習によって知っていても,実際にその単語に出会ったこともないし,使ったこともないというのは scii ですが,見たことがあったり,使ったことがあった場合は koni を使っていうでしょう。
日本語からできたエスペラントの単語は,日本人にはすぐ覚えられますが,外国人は知らないという場合が多いのです。例えば「わさび」の訳語 vasabio は Plena Ilustrita Vortaro de Esperanto(PIV)に出ていますが,日本に来て刺身を食べた経験のある人以外には知らない人がほとんどでしょう。
少ない: estas malmultaj でよいのですが,この課題文は「少数のエスペランチストしか知らない」という構文にすることもできます。この場合は関係詞を使わないでいうことができます。
でしょう: probable, vers^ajne, supozeble, s^ajnas ke などを使っていうことができます。certe は「きっと〜に違いない」という推量の表現なので,「〜でしょう」と同じではありませんね。これらの語を入れない訳がありましたが,「少ない」と言い切ってしまわない感じを出すには入れたほうがよいでしょう。
訳例
S^ajnas, ke escepte de japanoj nur malmultaj esperantistoj scias c^i tiun vorton.
Probable estas malmultaj ne-japanaj esperantistoj(,) kiuj konas c^i tiun vorton.