n-ro271 部屋はとても暗かったので,わたしはそのカギを見つけることができませんでした。

解説
部屋はとても暗かったので: c^ar la c^ambro estis tre malluma や c^ar estis tre mallume en la c^ambro などのほかに,「部屋は〜できないほど暗かったので」という意味の la c^ambro estis tiel malluma(,) ke や en la c^ambro estis tiel mallume(,) ke のようにいうことができます。c^ambro を主語にしたときは形容詞形の malluma, 「部屋の中はとても暗かった」という意味の無主語文のときは副詞形の mallume を使います。tro を使って la c^ambro estis tro malluma(,) ke という形を使っていうこともできますが,そのときは ke 以下が mi ne povis ... ではなく,mi povu ... と ne を付けない動詞が -u の形になります。この構文は「(見つけるにはあまりにも)部屋が暗すぎた」という意味ですから,mi ne povu でなく,mi povu という肯定になることに注意してください。estis tre malluma ke mi ne povis ... のように tre を使うのなら,ke ではなく kaj を使って la c^ambro estis tre malluma kaj mi ne povis ... としましょう。c^ar tie estis tro malluma は無主語文ですから,malluma は mallume としましょう。「暗い」には malluma または malhela が使えます。malluma は「うす暗い」という意味と「真っ暗な」という意味とがありますが,malhela には「うす暗い」という意味だけで,「真っ暗な」という意味はありません。malkrala は malklara の誤記だと思いますが,klara や malklara は c^ambro について使う語ではないので,ここで使うのはよくありません。聞き手にはどの部屋を指していっているのかが分かっているはずですから,c^ambro には冠詞を付けましょう。pro tio ke en la c^ambro estis tre mallume(部屋がとても暗かったために)という表現を使っていうこともできます。この pro tio ke を por ke ...(...するように)からの類推で tio を省略して pro ke ... という形で使う人もいます。
c^ar の代わりに tial(,) ke を使っても同じです。

わたしはそのカギを見つけることができませんでした: c^ar la c^ambro estis tre malluma や estis tre mallume en la c^ambro または la c^ambro estis tiel malluma や estis tiel mallume en la c^ambro といっしょに使うときは,mi ne povis trovi la s^losilon とします。上に書いたように la c^ambro estis tro malluma(,) ke に続けるときは mi povu trovi la s^losilon とします。mi ne trovig^is は誤りで,mi ne povis trovi としなければなりません。

訳例
En la c^ambro estis tiel mallume, ke mi ne povis trovi la s^losilon.
La c^ambro estis tiel malluma, ke mi ne povis trovi la s^losilon.
Mi ne povis trovi la s^losilon, c^ar la c^ambro estis tre malluma.
La c^ambro estis tro malluma, ke mi povu trovi la s^losilon.


課題文n-ro272 その箱はたいへん重かったので,マサオは持ち上げることができませんでした。

解説
その箱はたいへん重かったので: la kesto esits tro peza(,) ke または la kesto estis tiel peza(,) ke や c^ar la kesto estis tre peza のようにいうことができます。tro peza(,) ke Masao povu の構文の場合は tro peza(,) por ke Masao povu のように ke の前に por を付けていうこともできます。pro g^ia pezego の pezego はよくないので,pro g^ia tro granda pezo としたほうがよいでしょう。「箱」は kesto または skatolo。kesto はたいてい木製の四角い箱を指し,skatolo は四角いものだけでなく,円筒形なども含み,木製だけでなくダンボールやプラスチックなどで作られた容器をさします。ここでは,どのような箱を指しているのか分からないので,どちらを使ってもよいでしょう。

マサオは持ち上げることができませんでした: la kesto esits tro peza(,) ke を使うときは,Masao povu levi g^in のように -u の形になり,kesto estis tiel peza(,) ke や c^ar la kesto estis tre peza を使うときは Masao ne povis levi g^in のように -is の形を使います。文が levi g^in で終わるときは,弱く発音される g^in が文末にくるのを避けて g^in levi とするほうがスマートな文になります。

tro ... ke の構文で主節と従属節の主語が同じときは,tro ... por の形でいうことができます。

参考:
(1)La mas^ino estis tro granda ke oni povu transporti g^in per ordinara kamiono.
(2)La mas^ino estis tro granda ke g^i povu esti transportita per ordinara kamiono.
(3)La mas^ino estis tro granda por povi esti transportita per ordinara kamiono.

上の文はいずれも「その機械はたいへん大きかったので,普通のトラックでは運べませんでした」という意味ですが,(1)では主節の主語がmas^ino, 従属節の主語が oni ですから同じではありません。(2)では従属節を受け身形にして,主節と従属節の主語が同じになったので,(3)のように por を使った形でいうことができます。

訳例
La kesto estis tiel peza, ke Masao ne povis g^in levi.
La kesto estis tro peza, por ke Masao povu g^in levi.


課題文n-ro273 わたしの祖父はたいへん年をとっているので,海外旅行はできません。

解説
「たいへん --- なので 〜 できない」という表現は,いくつかあります。主語がAというひとりの男性で主節と ke節が同じ場合では,

1. A ne povas 〜, c^ar li estas tre ---
2. A estas tiel ---, ke li ne povas 〜
3. A estas tro ---, ke li povu 〜
4. A estas tro --- por povi 〜
のようにいうことができます。

上記の形はいずれも --- のところには形容詞または副詞が入る場合ですが,名詞が入ると,

A estas tia ---, ke li ne povas 〜 という構文になるので,この課題文をこの形でいうと,訳例の最後に挙げた訳のようになります。また,課題文n-ro271の「部屋はとても暗かったので,わたしはそのカギを見つけることができませんでした」では tiel や tro を使っていう練習をしましたが,tia を使っていえば
En la c^ambro regis tia mallumo, ke mi ne povis trovi la s^losilon.
のようになります。
estas tro maljuna ke li ne povu vojag^i は誤りで,ne povu の ne は削除します。この構文は「旅行するにはあまりにも年を取りすぎている」という意味ですから,li ne povu でなく,li povu という肯定になることに注意してください。Mia avo estas tro alta ag^o のように avo と ag^o を estas でつなぐことはできません。Mia avo estas tro grandag^a としましょう。これは「彼は正直です」を Li estas honesto といわないで,Li estas honesta というのと同じです。

「海外旅行」は,ここでは「海外で旅行する,外国を旅行する」という動詞を使う形のほうが自然なので,vojag^i eksterlande, vojag^i en fremdlandoj などのようにいうのがよいでしょう。vojag^i eksterlande(海外で旅行する=vojag^i en la eksterlando) は vojag^i eksterlanden(海外へ旅行する=vojag^i en la eksterlandon)の形でいうこともできます。fremdlando は「ある外国(一国)」を指すので,ここでは vojag^i en fremdlandoj と複数形にするのがよいのですが,eksterlando は自分の国以外のすべてを指す語ですから,eksterlandoj と複数形にすることはありません。la eksterlando と冠詞付きの単数形でいいます。

訳例
Mia avo estas tro maljuna por povi vojag^i eksterlande.
Mia avo estas tro maljuna(,) ke li povu vojag^i eksterlanden.
Mia avo ne povas vojag^i eksterlanden, c^ar li estas tre maljuna.
Mia avo estas tia grandag^ulo ke li ne povas vojag^i eksterlande.


課題文n-ro274 Petro はひどい嘘つきなので,誰も彼を信用していません。

解説
Petro はひどい嘘つきなので: Petro estas tia mensogulo(,) ke または Petro estas tiel mensogema(,) ke や c^ar Petro estas eksterordinare mensogema などのようにいうことができます。tia mensogulo の tia や tiel mensogema の tiel には「ひどい」という意味は明示されていませんが,ke 以下に述べられる内容(ここでは「誰も彼を信用しない」)によって「(それほど)ひどい」ということが暗示されます。eksterordinare mensogema や eksterordinara mensogulo という表現には抵抗を感じる人もいます。これは ordinare mensogema, ordinara mensogulo という表現があるだろうかと考えると,おかしいと感じられるからです。しかし,実際には eksterordinare mensogema や eksterordinara mensogulo が使われているので,論理的には不自然であるとしても,この表現が誤りとはいえません。
tro mensogulo は誤りです。副詞の tro は名詞の mensogulo を修飾することはできません。副詞は下の例のように,動詞や形容詞,副詞を修飾しますが,名詞を修飾することはできないのが普通です。

参考:
tro lacig^i あまりにも疲れる,疲れすぎる
tro granda あまりにも大きい,大きすぎる
tro rapide あまりにも早い,早すぎる

ただし,nur は Nur Dio scias.(神だけが知っている)のように,名詞や代名詞を修飾する形で使うことができます。

誰も彼を信用していません: neniu fidas lin または neniu fidas al li や neniu kredas lin のようにいうことができます。「信用する」を「その人の言葉を真実であると思う」という意味に取れば,kredi が使えます。

訳例
Petro estas tia mensogulo(,) ke neniu lin kredas.
Petro estas tiel mensogema(,) ke neniu kredas lin.


課題文n-ro275 きのうすごい強風が吹いたので,わたしの家のそばの木が倒れました。

解説
すごい強風が吹いたので: vento blovis tiel forte, ke/ pro eksterordinara ventego/ tiel blovegis, ke や,これと類似の訳が寄せられました。terure ventig^is, pro tio は terure ventis, kaj pro tio としましょう。pro la tro forta vento のように冠詞を付けると,読む人や聞く人が知っている強風を指すので,同じ地域に住んでいる人に対していうのはよいのですが,離れた地域の人に書く場合には無冠詞にしましょう。por la ventego furiozis のようにいうことはできません。la blovego de forta vento hierau^ okazinta やや不自然な表現です。

わたしの家のそばの木: arbo apud mia domo というのがよいでしょう。ほとんどの訳では arbo に冠詞が付いていましたが,la arbo は読む人や聞く人が知っている木を指すので,日本語でいえば「あの木」のような表現に当たるいい方です。冠詞を付けるかどうかに迷ったときは,la を tiu に置き換えてみて意味が変わらなければ冠詞を付ける,というのもひとつの基準になります。もっとも,これはどんな場合にも使えるという基準ではありませんが,たいていの場合には判断の基準にすることができます。これは関係詞を使っていうときも同じです。

参考:
(1) Pro ventego falis la(=tiu) arbo, kiu staris apud mia domo.(強風でわたしの家のそばに立っていたあの木が倒れました。)
(2) Pro ventego falis arbo, kiu staris apud mia domo.(強風でわたしの家のそばに立っていた木が倒れました。)
(1)は以前にその木を見たことがある人,またはその木について話したことがある人にいう場合で,(2)はその木のことを知らない人にいう場合の表現です。
kiu の前のコンマは付けない人もいます。

この文は「強風がわたしの家のそばに立っていた木を倒しました」という構文にして,Terura ventego faligis arbon apud mia domo のようにいうこともできますが,blovis tro forte por faligi la arbon は「あの木を倒すにはあまりにも強く吹きました」という意味になるので誤りです。

寄せられた訳文の中には前回の解説にある tia+名詞(,) ke を使った訳はありませんでしたが,この構文を使って下の訳例のようにいうことができます。次週の課題文にもこの形が使えます。

訳例
Hierau^ blovis tia ventego ke falis arbo apud mia domo.


課題文n-ro276 Annaはたいへんな熱で,ベッドから起き上がることができません。

解説
Annaはたいへんな熱で: Anna havas tian febron(,) ke や c^ar Anna havas tre altan febron または pro la altega febro などのようにいうことができます。Anna havas tian altan febron(,) ke のように tian と febron の間に altan のような形容詞を入れるのは誤りではありませんが,この形容詞は不要です。形容詞を入れないと意味が曖昧になる場合を除いて,この構文はたいてい tia+名詞(,) ke の形で使われます。名詞の前に形容詞を入れる場合は,tiel+形容詞+名詞(,) ke のように tiel を使う人もいます。
Anna estas tia varmega の varmega は「高熱の」という意味でなく,「興奮している」というような意味なので,ここでは不適当です。Anna estas tia febrego は誤りです。これは「Anna は正直です」を Anna estas honesteco ということができないのと同じです。fevras は febras の誤記ですね。febri は esti en febra stato(熱のある状態にある)という意味です。

ベッドから起き上がることができません: s^i ne povas ellitig^i または s^i ne povas sin levi el la lito のようにいえばよいでしょう。Anna estas alkatenita al la lito という表現も使えます。el lito は el sia lito または el la lito としましょう。

訳例
Anna havas tian febron(,) ke s^i ne povas ellitig^i.


課題文n-ro277 わたしはきのう,全部は読めないほどたくさんのメールを受け取りました。

解説
全部は読めないほどたくさんのメールを: tiom da mesag^oj(,) ke mi povis legi ne c^iujn または tiel multajn mesag^ojn(,) ke mi povis legi ne c^iujn または tro multajn mesag^ojn(,) ke mi povu c^iujn などのようにいえばよいでしょう。tiom multe da mesag^oj ということもできますが,この multe は省略することができます。「メール」は retmesag^o や retpos^taj^o も使われますが,retpos^to はよくありません。retpos^to は「インターネットを使ってメールや画像,動画などをやりとりするシステム」を指し,個々のメールを指しません。letero は普通の手紙の意味に取られるでしょう。mi ne povis legi c^iujn とすると,「1通も読めなかった」という意味になるので,mi povis legi ne c^iujn としましょう。ne は否定する語の直前に置きます。

参考:
Mi povis kompreni ne c^ion kion mi au^dis.(聞いたことの全部は理解できなかった。理解できた部分もあった。)
Mi ne povis kompreni c^ion kion mi au^dis.(聞いたことが全部理解できなかった。理解できたことはひとつもなかった。)

エスペラントのことわざに Ne c^io brilanta estas diamanto.(光るものすべてがダイヤモンドではない)というのがありますが,これを C^io brilanta ne estas diamanto. とすると,「光るものはすべてダイヤモンドではない(ダイヤモンドは光るものではない)」という意味になります。英語でも「すべてが〜でない」(完全否定)と「すべてが〜とは限らない」(部分否定)とを形の上で区別しますが,中には形の上では区別ができない場合があります。例えば All that glitters is not gold. は Ne c^io, kio briletas, estas oro. (光るものすべてが金とは限らない)という意味と,C^io, kio briletas, ne estas oro.(光るものはすべて金ではない)という意味のどちらにも取れるので,どちらの意味に取るかは文脈によらなければなりませんが,エスペラントではその点,ne の位置で決まるので明快です。
「全部」はここでは「すべてのメールを」の意味ですから,c^iujn mesag^ojn のようにいうのがよいのですが,この mesag^ojn は省略することができます。
「たくさんの(メール)」は 性質や形状などを表す tiaj ではなく,数量を表す tiom da を使います。「(全部は)読めないほど」に mi apenau^ povis legi を使うのは不適当です。apenau^ は語源的には kun peno(苦労して)から来ていることから分かるように,「かろうじて,やっと(〜する,できた)」という意味があるので,「何とか全部読めた」ことを暗示しますが,この課題文は「全部は読んでいない」ことを暗示しています。

訳例
Hierau^ mi ricevis tiom da mesag^oj(,) ke mi povis legi ne c^iujn.


課題文n-ro278 わたしはきょう全部はおぼえることができないくらい,たくさんの単語を習いました。

解説
全部は〜することができないくらい,たくさんの単語を: tiom da vortoj(,) ke mi povis 〜 ne c^iujn, または tiel multajn vortojn(,) ke mi povis 〜 ne c^iujn。「できない」に povis を使っているのは,「全部は〜できない」という部分否定なので,否定語が後の c^iujn に付くためです。ke mi povis ne memori c^iujn という語順にすると,「全部をおぼえていなくてもよかった」という意味になるので,ここではこの語順は使えません。前回の解説の中で書いたように,ne は否定する語(ここでは c^iujn)の直前に置きます。tiom da vortojn の -n は削除します。da の後に対格(-n)を置くことはできません。

おぼえること: memori を使った訳が大部分を占めましたが,memori は「おぼえる」という行為ではなく,「おぼえている」という状態を表すので,ここでは memorigi al mi を使っていうのがよいでしょう。これは「帽子をかぶる」(surmeti sian c^apelon)と「帽子をかぶっている」(surhavi sian c^apelon)や,「眼鏡をかける」(surmeti siajn okulvitrojn)と「眼鏡をかけている」(surhavi siajn okulvitrojn)などと同じように,日本の学習者にときどき見られる誤りです。enkapigi は「思い込ませる」というような意味ですから,ここでは不適当です。memorigi の代わりに enmomorigi, parkerigi を使うこともできます。lerni も「おぼえる」という意味に使うことができますが,ここでは parkere を付けて parkere lerni というのがよいでしょう。memorigi al si の si は ここでは mi としなければなりません。si が使われるのは主語が三人称(li, s^i, g^i, ili または,これらの語でいい換えることができる語)の場合に限ります。

わたしはきょう習いました: hodiau^ mi lernis でよいのですが,語順は mi hodiau^ lernis としてもほとんど同じです。強いていえば,hodiau^ を文頭に置くほうが「きょう」を強調することになります。en hodiau^ のようにはいわないとおぼえておきましょう。

訳例
Hodiau^ mi lernis tiom da vortoj(,) ke mi povis memorigi al mi ne c^iujn.


課題文n-ro279 そのエレベーターには,身動きもできないくらい,たくさんの人が乗っていました。

解説
そのエレベーターには: en la lifto または en tiu lifto というのが普通です。c^i tiu lifto の c^i tiu は「この」という意味になるので,c^i を削除しましょう。c^i tiu と tiu が,いつも日本語の「この」と「その」に対応しているとは限りませんが,tiu を使うべきときに c^i tiu を使うと聞く人がとまどう場合があります。

身動きもできないくらい,たくさんの人が: tiom da homoj(,) ke oni ne povis sin movi または tro multaj homoj(,) ke oni povu sin movi のようにいうことができます。tiom da homoj は tiel multaj homoj としても同じで,sin movi は movig^i としても同じです。homoj のところに personoj を使う人もあります。oni は ili ということもできます。話し手が乗っていたエレベーターについていうときは,ni を使っていうこともできます。ke neniu povas movig^i の povas は povis としなければなりません。svarmi は比喩的に使われる場合を除いて,movig^eti(少し動く)という意味を含んでいるので,「身動きもできないくらい」 を表すには適していません。

乗っていました: estis または trovig^is を使っていうのがよいでしょう。enliftig^is も使えますが,envagonig^is は不適当です。envagonig^i は 「vagono(車両)に乗り込む」という意味です。

訳例
En la lifto estis tiom da homoj(,) ke oni ne povis sin movi.


課題文n-ro280 あなたが必要なだけお金をお貸ししましょう。

解説
あなたが必要なだけお金を: tiom da mono, kiom vi bezonas というのがよいでしょう。mono は単数形で使われます。da の後に対格(-n)が置かれることはありません。いま必要ではなく,これから必要とするような状況であれば,bezonos といいます。kiom のところに ke を使うのはよくありません。tiel multe kiel vi bezonas もよくありません。kiel が tiel と呼応して使われている例を挙げておきます。

参考:
La afero ne estas tiel facila, kiel al vi s^ajnas.(これは見かけほど簡単なことではありませんよ)

お貸ししましょう: mi pruntos al vi, mi pruntedonos al vi のようにいえばよいでしょう。-os を -u にして mi pruntu al vi のようにいうこともできます。エスペラントには,英文法でいう「単純未来」「意志未来」の区別はなく,将来において行なわれる行為,状態を,遠い未来,近い未来の区別なく表します。

参考:
"C^u iu el vi bonvolos iri kun mi?"(「誰かわたしと一緒に行ってくれませんか」)
"Mi vin akompanu."(「わたしがご一緒します」)

訳例
Mi pruntedonos al vi tiom da mono, kiom vi bezonas.