課題文n-ro301 ハルオは自分の祖母がどこで生まれたのか知りません。

解説
自分の祖母がどこで生まれたのか: kie naskig^is lia avino または kie lia avino naskig^is といいます。
エスペラント文の普通の語順は「主語+述語動詞」ですが,場所を表す語句が先に立つと,下に挙げた参考の例文のように「述語動詞+主語」の語順になる傾向があります。この課題文の場合も kie という場所を表す語が先に置かれるので,kie naskig^is lia avino という語順のほうが座りがよいと感じる人が多いでしょう。

参考:
Apud mia domo staras granda arbo.(わたしの家のそばに大きな木が立っています。)
Granda arbo staras apud mia domo.(大きな木がわたしの家のそばに立っています。)

「自分の」は,ここでは Haruo を指しますから,lia を使っていいます。sia は誤りです。前回の解説で挙げた C^io sia estas plej c^arma(自分のものはすべて非常に美しい)の sia は特定の人を指していませんが,今回の「自分の」は「ハルオの」という意味であるからです。
si と sia の使い方は,ここをクリックしてお読みください。

ハルオは知りません: Haruo ne scias でよいのですが,これを kie naskig^is lia avino の前に置くときは ke を付けずに直接つなぐので,訳例に挙げたような文になります。scias と kie の間のコンマは,付ける人と付けない人がいます。

この課題文では ke を使わずにふたつの文がつながれていますが,ke を入れる場合と入れない場合について説明しておきましょう。

Petro log^as en Londono(Petro はロンドンに住んでいます)というような普通の文を,Mi scias(わたしは知っています)につなぐときは,Mi scias(,) ke Petro log^as en Londono(わたしは Petro がロンドンに住んでいることを知っています)のように, ke を入れてつなぎますが,疑問文の場合は ke を入れずにつなぎます。

Kie log^as Petro?(Petro はどこに住んでいるのですか)を Mi scias につなぐと,Mi scias(,) kie log^as Petro.(わたしは Petro がどこに住んでいるのかを知っています)となります。

C^u Petro scias la veron?(Petro は本当のことを知っています)を Mi dubas(わたしは疑っています)につなぐと,Mi dubas(,) c^u Petro scias la veron.(わたしは Petro が本当のことを知っているか疑わしいと思います)

訳例
Haruo ne scias(,) kie naskig^is lia avino.


課題文n-ro302 青木さんが何階に住んでいるのかご存知ですか。

解説
青木さんが何階に住んでいるのか: en kioma etag^o log^as s-ro Aoki とすればよいでしょう。en のところは sur も使われます。log^as s-ro Aoki は s-ro Aoki log^as という語順でもよいのですが,s-ro Aoki を文末に置くほうが,「青木さん」が強調されます。女性であれば s-ino Aoki といいます。女性の敬称として,未婚,既婚の区別なく s-ino を使う傾向が広まっています。英語では Mr.または Mrs. のように大文字でかきはじめますが,エスペラントでは s-ro, s-ino のように小文字を使うので注意してください。
「何階に」は en(sur) kiu etag^o ではなく,en(sur) kioma etag^o を使って尋ねるのが普通です。一般に返事で序数詞(unua, dua, tria, ...)を使って答える場合には, kioma を使って尋ねます。時刻を尋ねるときも Kioma horo nun estas?(いま何時ですか)と尋ねて,Estas la deka [horo].(10時です)のように答えますね。「何日ですか」と尋ねられたときの返事も Estas la dekkvina [tago] de januaro.(1月15日です)のように序数詞を使って答えるので,尋ねるときは Kioma tago de la monato hodiau^? といってもよいはずなのですが,このときは Kiu dato estas hodiau^?(きょうは何日ですか)のように Kiu dato を使って尋ねます。
なお,「階」の表し方には二通りあるので,外国人にいうときには,日本で1階というのは la etag^o je la nivelo la strato(通りと同じ高さの階)と説明しておくのがよいでしょう。

このようにしてできた文を C^u vi scias(あなたは知っていますか)に付ければよいのですが,en(sur) kioma etag^o ... は疑問文ですから,前回の解説の中で述べたように,ke を入れないでつなぎます。

訳例
C^u vi scias(,) en kioma etag^o log^as s-ro Aoki?


課題文n-ro303 わたしは Braunさんに,空室が何階にあるのかをメールで知らせました。

解説
わたしは Braunさんに知らせました: mi sciigis al s-ro Braun, mi sciigis s-ron Braun, mi informis s-ron Braun, mi informis al s-ro Braun などを使っていうことができます。konigis を使うのは,ここではよくありません。konigi は Mi konigos al vi mian advokaton(わたしの弁護士を紹介しましょう)とか,Mi konigos al vi la dokumentojn(その書類をお見せしましょう)などのように使われますが,「情報を伝える」という意味の「知らせる」には sciigi, infromi を使っていいます。

メールで: retpos^te, per retpos^to, per retmesag^o, per elektronika pos^to などのようにいうことができます。elektronika pos^to を使うと,形式ばった感じがするでしょう。

空室が何階にあるのか: en kioma etag^o trovig^as luebla c^ambro, en kioma etag^o estas vaka c^ambro などのようにいえますが,「空室」は vakanta, senhoma, libera, neokupata など使っていうこともできます。neokupita を使う人もいますが,人については neokupita(ひまな), 部屋などについては neokupata(空いている)を使うほうがよいでしょう。

「空室が何階にあるのか」を「わたしは Braunさんにメールで知らせました」につなげるのは,mi retpos^te sciigis al s-ro Braun など後に en kioma etag^o trovig^as luebla c^ambro などを置けばよいのです。ke を入れるのは誤りです。mi informis s-ron Braun per retmesag^o pri tio, en kioma etag^o ... は mi retpos^te informis s-ron Braun pri tio, en kioma etag^o ... としたほうが,すっきりした形になります。
今回の課題文でも,ke を入れた訳がいくつか見られましたが,前回,前々回の解説の中で述べたように,疑問文を主節(ここでは Mi retpos^te sciigis al s-ro Braun など)につなぐときは ke を入れません。

訳例
Mi retpos^te sciigis al s-ro Braun, en kioma etag^o trovig^as vaka c^ambro.


課題文n-ro304 わたしは,その年の大会に日本人が何人参加したのか,おぼえていません。

解説
その年の大会に日本人が何人参加したのか: kiom da japanoj partoprenis en la kongreso de tiu jaro ということができます。「その年の大会」を tiu jara kongreso とした訳が数例ありましたが,エスペラントでは tiu は jara を修飾しないで,jara kongreso を修飾するので,「その年の」「大会」ではなく,「その」「年次大会」という意味になります。名詞にふたつの修飾語が付く場合,日本語や英語では A+B+名詞は,AがBを修飾し,A+Bがいっしょに名詞を修飾することになりますが,エスペラントでは Aが「B+名詞」を修飾することに注意してください。
分かりやすい例で英語とエスペラントを比べてみましょう。

比較:
(1) that child's behavior(その子どもの行動)
(2) tiu infana konduto(その子どもらしい行動)
(1)は子どもの行動を指していますが,(2)の「子どもらしい行動」は,行為者が子どもの場合だけでなく,大人の「子どもっぽい行動,無分別な,軽率な行動」を指す場合もあります。エスペラントで「その子どもの行動」を表すときは la konduto de tiu infano と言うのがよいでしょう。

partopreni en la kongreso は partopreni la kongreson の形も見られますが,前者のほうが一般的です。
tiu kongreso は「いま話題になっている,その」という意味の la koncerna kongreso と言うこともできます。

わたしはおぼえていません: mi ne memoras と言います。memorig^as はよくありません。

訳例
Mi ne memoras(,) kiom da japanoj partoprenis en la kongreso de tiu jaro.


課題文n-ro305 この仕事の成功は,外国のエスペランチストが何人わたしたちに協力してくれるかに掛かっています。

解説
この仕事の成功は: la sukceso de c^i tiu laboro のように言えばよいのですが,laboro は tasko や projekto を使って言うこともできます。laboro は広い意味で「労働,仕事」を指し,tasko は特に「命ぜられた仕事,任務」を指して使われるのが普通です。projekto は「計画」ですが,ここでは使えるでしょう。sukceso には冠詞を付けましょう。動詞から作られた名詞が de ...によって修飾されるときには,冠詞を付けます。

に掛かっています: dependas de を使って言います。注意しなければ」ならないのは,de は前置詞ですから名詞か代名詞の前にしか置くことができないということです。ですから,dependas de kiom da ...のように使うことができません。dependas de tio(,) kiom da ...のように言います。この tio は「ということ」(ここでは「外国のエスペランチストが何人わたしたちに協力してくれるかということ」)と理解すればよいでしょう。tio に普通の文をつなぐときは ke を入れますが,疑問文をつなぐときは ke を入れずに直接つなぎます。

外国のエスペランチストが何人わたしたちに協力してくれるか: kiom da alilandaj esperantistoj kunlaboros kun ni と言えばよいでしょう。「外国の」は fremdlandaj, fremdaj を使って言うこともできます。日本語では「外国人のエスペランチスト」と言うはできますが,alilandana esperantisto とか Esperantistoj de alilandano とは言わないのが普通です。「わたしたちに協力してくれる」は,kunlaboros kun ni のほか kunhelpos kun ni も使えますが,どちらも前置詞は al ではなく kun を使いましょう。「協力してくれる」のは,これからのことですから,時制は -as ではなく -os を使います。-us もよくありません。kooperi は「(協同組合員として)協働する,協力する」という意味ですから,この課題文が協同組合について述べている場合を除いては,不適当な表現になります。(la nova Plena Ilustrita Vortaro は,kooperi について「この語には kunlabori の意味はない」という注を付けています。)

訳例
La sukceso de c^i tiu laboro dependas de tio, kiom da alilandaj esperantistoj kunlaboros kun ni.


課題文n-ro306 Petroは,自分の幸せが Annaと結婚できるかどうかに掛かっていると思っています。

解説
Petroは思っています: Petro kredas または Petro pensas, Petro opinias。 kredi と opinii には sen pruvo(証明,証拠なしに)という含意があります。

自分の幸せが Annaと結婚できるかどうかに掛かっている: lia felic^o dependas de tio(,) c^u li povos edzig^i kun Anna のように言うことができます。edzig^i は geedzig^i または kunedzig^i を使って言うこともできますが,edzinig^i は女性が結婚するときに使われる語ですから,ここでは使えません。kun は al とすることもできます。
sia felic^o が7例もありましたが,課題文n-ro300, n-ro301に書いたように sia は主語に付くことはできません。この課題文の主語は Petro ですが,従属節(ke以下)の主語は felic^o ですから,sia felic^o は誤りで,lia felic^o としなければなりません。同じ理由で c^u si geedzig^os kun Anna は誤りですから,c^u li geedzig^os kun Anna としなければなりません。
estos felic^a nur kiam li edzig^os kun Anna(Annaと結婚するときだけ幸せだ)は,estos felic^a se li nur povos edzig^i kun Anna(Annaと結婚することができさえすれば幸せだ)とするのがよいでしょう。
「Annaと結婚できるかどうか」の「どうか」を訳して c^u li povos edzig^i kun Anna au^ ne のように文末に au^ ne を付けるのは誤りではありませんが,この au^ ne は不要です。日本語では「結婚できるかに」というより,「結婚できるかどうかに」というほうが文が落ち着くので,「どうか」を入れますが,ここでは au^ ne を付けないほうがよいでしょう。
前回の解説に書いたように,tio に普通の文をつなぐときは ke を入れますが,疑問文をつなぐときは ke を入れずに直接つなぐので,tio, ke c^u li povos edzig^i kun Anna の ke は削除します。

訳例
Petro kredas(,) ke lia felic^o dependas de tio(,) c^u li povos edzig^i kun Anna.


課題文n-ro307 難しいのは,どのように彼を説得して,わたしたちに協力してもらうかということです。

解説
難しいのは, ...ということです: malfacilaj^o estas tio とか malfacila estas tio としたり,estas malfacile として「どのように彼を説得して...」を受ける形で表現することができるほか,「困難は...にある」という意味を表す malfacilaj^o staras en tio もエスペラントらしい表現です。malfacilaj^o は malfacilo としても同じですし,staras のところには kus^as も使われます。stari, kus^i は抽象的なもの,例えば malfacilo(困難), demando(問題)などについてもよく使われる表現です。

どのように彼を説得して,わたしたちに協力してもらうか: kiel ni konvinkos lin kunlabori kun ni または kiel ni konvinkos lin ke li kunlaboru kun ni のようにいうことができます。konvinkos は persvados を使っていうことができますが,この2語は同じ意味ではなく,konvinki は 「ある人を理論的に説得してある考えを受け入れさせる」, persvadi は「ある人の感情に訴えてある行動を勧める」という違いがあります。n-ro305の解説で述べたように,kooperi には kunlabori という意味はないので,ここでは kunlabori を使いましょう。ni konvinkos ke li kunlaboru は ni konvinkos lin ke ...のように konvinki の目的語を入れることが必要です。konvinki lin ke lia filo iru al ...(彼の息子を行かせるように彼を説得する) のように konvinki の対象と行為をする人が別人である場合もあるので,この lin は必要です。この課題文では使いませんでしたが,konvinki, persvadi は konvinki iun pri io, persvadi iun pri io という形で使うこともできます。また,persvadi は「説得して〜させる」という意味なので,persvadi iun ke li 〜-u のように ke 以下では -u が使われますが,konvinki は Mi konvinkis lin pri tio ke nia afero certe sukcesos(わたしは,わたしたちの事業が必ず成功するということを彼に納得させた)のように ke 以下に -u 以外が使われる場合もあります。

訳例
Malfacilaj^o kus^as en tio(,) kiel ni konvinkos lin kunlabori kun ni.


課題文n-ro308 Karloとハナコは,どこに住むかということについて話し合いました。

解説
Karloとハナコは,ということについて話し合いました: 「話し合う」には konsilig^i, interkonsilig^i, interparoli, intertrakti, konversacii, diskuti などが寄せられました。interkonsilig^i は konsilig^i 同じ意味ですし,interparoli は konversacii と同じ意味です。注意しなければならないのは,Karlo kaj Hanako interkonsilig^is とか Karlo kaj Hanako interparolis のように inter- の付いた語を使うと,Karlo とハナコのふたりがお互いに意見を出して,ふたりの間で相談している意味を表すように思えますが,この表現は Karlo とハナコがほかの誰かに相談するという意味に取られる恐れがあります。interkonsilig^i や interparoli は interkonsilig^i kun iu, interparoli kun iu の形で「ある人に相談する,ある人と会話をする」という意味で使われるので,ふたり同士で話し合うことを表すには interkonsilig^i inter si, interparoli inter si のように inter si を入れて言うことが必要です。これは konsilig^i, diskuti などについても同じです。

どこに住むか: kie ili log^os とするのがよいでしょう。kie ili log^os の代わりに kie log^i としても意味は同じです。ただ kie log^i は形が軽いので Ili ankorau^ ne decidis kie log^i(彼らはどこに住むのかまだ決めていない)のように使うのはよいのですが,tio につなぐ場合には kie ili log^os としたほうが安定感のある文になります。
「住む」のは現在ではなく未来のことですから,log^as ではなく log^os としなければなりません。pri は名詞,代名詞の前にしか置くことができないため,pri kie ili log^os のように言うことはできません。

訳例
Karlo kaj Hanako konsilig^is inter si pri tio, kie ili log^os.


課題文n-ro309 B.Rolf博士は,その惑星がいつ生まれたかということについての研究を発表しました。

解説
その惑星がいつ生まれた: kiam formig^is tiu planedo のように言えばよいでしょう。「生まれた」には,ここでは formig^is がいちばん適切だと思われますが,naskig^is を使っていうこともできます。ただし naskig^is en la mondon と言うのはよくありません。惑星が生まれるのは宇宙空間であって,la mondo ではありません。語順は tiu planedo formig^is としてもよいのですが,planedo を文末に置くほうが「惑星」に重点を置いた表現になります。

ということについての研究を発表しました: publikigis sian studon pri tio のように言うことができます。studo には「研究するという行為」という意味と,「研究した結果を書いたもの」という意味がありますが,ここでは後者の意味を表します。このふたつの意味は前者を studado, 後者を studaj^o と区別した形で言うこともできます。studon, studaj^on には sian 付けることが必要です。lian は誤りです。冠詞を付けると聞き手,あるいは読み手が知っている研究を指すことになるので,ここではよくありません。「発表する」は publikigi を使って言うのがよいでしょう。

publikigis pri sia studo, kiam naskig^is la planedo のような形の訳が,いくつか寄せられましたが,publikigi は他動詞なので pri とともに使われることはありませんし,この形では kiam 以下が studo の内容を説明することができないので,「その惑星が生まれたときに,研究について発表した」という意味にしか取ることができません。

訳例
D-ro B.Rolf publikigis sian studon pri tio, kiam formig^is tiu planedo.


課題文n-ro310 わたしは次の講習会には,どの教科書がいちばんよいかということについて意見を述べました。

解説
次の講習会には: 「次の講習会には」は en la venonta kurso などと訳したくなりますが,ここでは「次の講習会に使う教科書」について意見を述べたという話ですから,「次の講習会に使うための(教科書)」という意味を表す por la venonta kurso または por la sekvanta kurso のようにいうのがよいでしょう。venonta, sekvanta には冠詞を付けます。

どの教科書がいちばんよいか: kiu lernolibro estas la plej bona のように言えばよいでしょう。bona のところは tau^ga, konvena を使って言うこともできます。「どの」には kiu を使います。kia は「どんな」と言う意味ですから,選ぶ対象が無数にあるような場合には使えますが,講習会用の教科書という限られた対象について言うときは,kiu を使って言いましょう。「教科書」は lernolibro と言います。tekstolibro は英語の textbook からの類推でしょうが,エスペラントでは tekstolibro とは言いません。
「いちばんよい」の「いちばん」を表すには,形容詞に la plej を付ける「比較最上級」を使うので,ここでは plej に冠詞を付けましょう。「比較最上級」は必ず冠詞を付けた形を取り,「ほかのものと比べて,もっとも〜」を表します。冠詞を付けない plej は「絶対最上級」といって,ほかのものと比べる表現ではなく,「非常に,たいへん」などのように訳されます。「比較最上級」は比べる対象を el c^iuj(すべての中で)とか,en la mondo(世界中で)のように明示するのが普通ですが,目の前に置いてある本を指して言うときなどは,el la libroj prezentitaj c^i tie(ここにある本の中で)と言わなくても,状況でそれが理解できる場合には,冠詞を付けることで「いちばん〜」ということを表すことができます。(ただし,冠詞の有無による区別は絶対的なものではなく,冠詞付きの絶対最上級に出会うこともありますが,冠詞なしの比較最上級はないと思ってよいので,日本語で「いちばん」とか「もっとも」が付いている場合は,冠詞を付けておくのがよいでしょう。)

参考:
C^i tiuj floroj estas la plej belaj en la g^ardeno.(この花は,この庭の中でいちばん美しい。比較最上級)
C^i tiuj floroj estas plej belaj.(この花はたいへん美しい。絶対最上級)

ということについて意見を述べました: eldiris mian opinion pri tio のように言えばよいでしょう。eldiris は esprimis, priparolis などに置き換えてもよいでしょうが,opiniis を使うのはよくありません。opinii は「思っている,考えている」と言うような意味で,「意見を述べる」と言う意味ではないので,「意見を発言した」と言うことを表すこの課題文に使うのは不適当です。mi opiniis mian ideon pri tio も opinii の意味の誤解による表現ですね。

En la venonta kurso mi priparolis mian opinion のような構文の訳が寄せられましたが,これは「次の講習会でわたしの意見を述べました」という意味になるので,この課題文の意味とは違ってしまいます。

訳例
Mi eldiris mian opinion pri tio, kiu lernolibro estas la plej bona por la venonta kurso.