n-ro321 わたしには,ドイツに住んでいる叔父がいます。

解説
わたしには〜がいます: mi havas 〜n と言えばよいでしょう。この叔父のことは,聞き手が知っている「(ドイツに住んでいる)あの叔父さん」ではないので冠詞は付けません。

ドイツに住んでいる叔父: 「叔父」は onklo ですが,ここでは havas の目的語になっているので onklon, kiu log^as en Germanio となります。kiu の前のコンマは付けない人もいますし,Germanio は Germanujo を使う人もいます。国名の語尾は,もともと -ujo だったのですが,-ujo は容器,樹木などを表すので,国名には国際的に違和感のない -io を使うことを主張する人が出てきて,-io を使う人が増えてきました。たしかに Italujo, Au^strujo などより Italio, Au^strio などのほうが元の形に近いですね。今では -io は Akademio でも認められた接尾辞になっていますが,今でも -ujo を使う人はいます。一般的に UEA(世界エスペラント協会)系の人は -ujo を使うと言われていますが,UEAの年鑑にある国名は Japanio, Germanio などのように -io が使われていますし,UEAの機関誌 Esperanto の編集局のアドレスは Slovakio となっていますから,このように言うことはできなくなっているようです。(UEA会長の Renato Corsetti は -ujo を使っています。)
「住んでいる」には log^i を使って言うのがよいでしょう。rezidi と言う語もありますが,rezidi は「公的に」と言う意味合いで使われることが多く,例えば「首相官邸」は la oficiala rezidejo de la c^efministro と呼ばれます。onklon, kiu log^as の代わりに onklon log^antan を使って言うこともできます。onklon en Germanio だけでも課題文に近い意味を表すことができます。

訳例
Mi havas onklon(,) kiu log^as en Germanio.


課題文n-ro322 Urbanovaという名前の詩人について,何かご存知ですか。

解説
Urbanovaという名前の詩人について: pri la poeto(,) kies nomo estas Urbanova のように言うことができますが,この詩人は女性なので poetino を使う人が多いでしょう。poeto は homo kiu faras poemojn(詩を作る人)を指す語ですが,母語の影響で女性の詩人に poeto を使うことに抵抗を感じる人は多いようです。poeto, poetino には冠詞を付けましょう。無冠詞だと unu el la poetoj kies nomo estas Urbanova(Urbanova という名前の詩人のうちのひとりについて)と言うような意味になるので,ここでは冠詞を付けないと不自然な表現になります。poemisto という語はありません。la poeto(,) kies nomo estas Urbanova は la poeto(,) kiu estas nomata Urbanova または la poeto nomata Urbanova としても同じです。

何かご存知ですか: c^u vi scias ion と言います。kion や per kio を使って言うのは誤りです。konas を使って尋ねると「何か聞いたことがありますか」と言うような意味になります。知識や情報を持っているのは scias を使って言います。

Urbanova について質問を書き添えてこられた方がありましたので,簡単に紹介しておきます。
Eli Urbanova は 1922年生まれのチェコの詩人です。詩人としてのデヴューは1940年ですが,1948年にエスペラントを学び始めると,その数ヵ月後にはエスペラントで詩を書き始め,それ以後は多くの詩をエスペラントで発表しています。詳しくは下記のホームページをご覧下さい。
http://eo.wikipedia.org/wiki/Eli_URBANOVA

訳例
C^u vi scias ion pri la poetino kies nomo estas Urbanova?
C^u vi scias ion pri la poetino nomata Urbanova?


課題文n-ro323 この村には,柳楽(なぎら)と言う苗字(みょうじ)の家が,20軒くらいあります。

解説
この村には: en c^i tiu vilag^o または en tiu c^i vilag^o と言えばよいでしょう。c^i tiu vilag^o を主語にして言うこともできますが,そのときの動詞は havi にして,「20軒くらいの柳楽(なぎら)と言う苗字の家」を目的にします。

柳楽と言う苗字の家が,20軒くらいあります: trovig^as c^irkau^ dudek familioj(,) kies nomo estas Nagira(20軒くらいの柳楽と言う苗字の家があります)というのがよいでしょう。(kies の前のコンマは付けない人もあります。) dudek familioj(,) kies nomo estas Nagira は dudek familioj nomataj Nagira としても同じです。trovig^as は sin trovas としても同じですし,estas を使って言うこともできます。ekzistas も誤りではありませんが,「存在する」というような意味で,堅苦しく重い感じがするでしょう。ここでの「家」は domo や hejmo でなく,familio を複数形にして使います。domo は konstruaj^o(建物)または log^ejo(住むところ)と言う意味で,hejmo は familia log^ejo(家族の住むところ)と言う意味ですから,ここでは不適当です。日本語の「家」には「建物」,「家庭」などの意味がありますが,「家庭」の意味は hejmo と重なる部分と,そうでない部分があるので,例えば「家庭の事情」というのは hejmaj kialoj ではなく,familiaj kialoj と言います。「苗字」は familia nomo と言えますが,familioj に続けて familioj(,) kies nomo estas ... という形で使うときは,nomo だけでよく,そのほうがスマートです。複数のものが,それぞれひとつずつ持っているものは,単数形で表すのが普通なので,nomo は単数形を使います。

比較
C^iuj levis la dekstran manon.(全員が右手を挙げました。)
C^iuj levis la manojn.(全員が両手を挙げました。)

「柳楽」は Nagira と表記するのが普通です。"NAGIRA", "Nagira" などのように書くのは,この課題文のような文ではよくありません。
「くらい」は c^irkau^ または proksimume を使って言えばよいでしょう。
「柳楽と言う苗字の家」を主語にして,「20くらいあります」を trovig^as c^irkau^ dudek のように言うことはできません。dudek を du dek と2語に書くのはよくありません。

訳例
En c^i tiu vilag^o sin trovas c^irkau^ 20 familioj(,) kies nomo estas Nagira.


課題文n-ro324 わたしの知り合いには,奥さんが看護師の医師がいます。

解説
わたしの知り合いには: inter miaj konatoj と言うのがよいでしょう。en miaj konatoj のように en を使った文が多く寄せられましたが,en を使うのは誤りです。en は「〜の中に」と言う意味ですから,人の前に使うと「(その人の)体の中に」を表すことになります。inter のところに c^e を使うのもよくありません。konato には「知り合いの人」と言う意味があるので,konatulo のように人を表す接尾辞-ul- を付ける必要はありません。以前は konatulo を使う人がいたので,三宅小事典には konatulo=konato が載っていますが,Butler のエス英では konatulo を使わないように指示しています。作文のときには konatulo は使わないほうがよいでしょう。amiko は konato と違うので,ここで amikoj を使うのはよくありません。

参考: Li havas multajn konatojn sed nur du au^ tri amikojn. (彼には知人は多いが,友達は二三人しかいない。)

奥さんが看護師の医師: kuracisto(,) kies edzino estas flegistino のように言うことができます。「看護師」は男性にも女性にも使われる言葉で,エスペラントでも職業を表す -isto を女性にも使う人が増えているようですが,kies edzino estas flegisto のように edzino といっしょに使う表現には抵抗を感じる人が多いようですから,ここでは flegistino を使うほうが無難でしょう。kuracisto に冠詞を付けるのは,ここでは誤りです。

訳例
Inter miaj konatoj trovig^as kuracisto(,) kies edzino estas flegistino.


課題文n-ro325 マサオの友だちの中には,両親がエスペランチストの女の子がいます。

解説
マサオの友だちの中には: inter la amikoj de Masao と言うのがよいでしょう。友だちの中には男性も女性もいるでしょうから,geamikoj と言うのが正確であると言えますが,amikoj と言えば男女を含めた表現として使われるのが普通です。単数形の場合は,amiko, amikino と区別して使う人が多いようです。amikoj には冠詞を付けます。無冠詞の amikoj, geamikoj は「マサオの友だちのうちの何人か」を指すので,ここではマサオの友だち全部を対象としていることを表すために冠詞を付けます。「マサオの友だちの中には」と言う表現と全く同じではありませんが,unu el la amikoj de Masao としても,ここでは課題文に近い意味を伝えることができます。

両親がエスペランチストの女の子: knabino, kies gepatroj estas esperantistoj と言います。kies の前のコンマは付けない人もいます。「エスペランチスト」は esperantistoj のように小文字で書くのが今では普通です。「女の子」には knabino を使います。ino, frau^lino, virineto, amikino は,いずれもよくありません。これらの語は年齢に関係なく(つまり高齢者にも)使われる語ですが,「女の子」は普通「幼い,小さい,若い」と言う意味を伴って使われる語です。

訳例
Inter la amikoj de Masao trovig^as knabino, kies gepatroj estas esperantistoj.


課題文n-ro326 このサークルの会員の中には,娘さんが日本人と結婚している中国人がいます。

解説
このサークルの会員の中には: inter la membroj de c^i tiu rondo のように言えばよいでしょう。membroj は anoj としても同じです。「サークル」には rondo がいちばん近い語ですが,klubo や grupo を使ってもよいでしょう。en c^i tiu rondo(このサークルには)と言うこともできますが,en la anoj de c^i tiu rondo の en は誤りです。inter tiu c^i rondo も誤りです。inter の後は必ず複数形が置かれるので,inter tiuj c^i rondoj とすれば文法上は誤りではありませんが,「これらのサークルの中には」と言う意味になります。

参考:Inter c^i tiuj rondoj trovig^as Esperanta rondo.(これらのサークルの中にはエスペラントのサークルがあります。)

c^i tio grupo のように言うことはできません。英語の this には指示形容詞と指示代名詞の働きがあるので, c^i tiu も c^i tio も this ですが,エスペラントの tio は指示代名詞ですから,名詞の前に付くことはできません。

娘さんが日本人と結婚している中国人: c^ino, kies filino edzinig^is al japano のように言うことができます。al は kun を使って言うこともありますが,意味上の違いはありません。日本語の「と結婚する」と言う表現は男女の区別なく使われますが,エスペラントでは区別をするので,女性の場合は「妻になる」と言う意味の edzinig^i を使って言います。kies flino edzinig^anta al japano は誤りです。関係詞以降は「主語+動詞」の形が必要ですから,kies filino estas edzinig^inta al japano としなければなりません。edzinig^i は点動詞なので反復する行為について言うとき以外は -as や -anta の形を使うことはできません。「結婚している」と言うつもりで edzinig^as を使うのも誤りで,estas edzinig^inta または edzinig^is を使って言わねばなりません。estas edzinig^inta と edzinig^is はまったく同じではなく,estas edzinig^inta が「結婚している(現在も夫婦である)」と言う意味であるのに対して,edzinig^is は「結婚した」と言う過去の行為を述べているので,現在もその状態が続いているかどうかは表していませんが,文脈で誤解される恐れがない場合は estas edzinig^inta の代用として edzinig^is を使っても構いません。kies filino estas la edzino de japano と言うこともできますが,edzino の前の冠詞を忘れないでください。無冠詞の edzino は「複数の妻のうちの一人」と言う意味になります。「中国人」が女性の場合には c^inino も使えますが,特に性別を意識しない場合には男女とも c^ino を使ってもよいでしょう。

訳例
Inter la membroj de c^i tiu rondo trovig^as c^ino, kies filino edzinig^is al japano.


課題文n-ro327 それらのサークルの中には,会員が二人しかいないサークルもあります。

解説
それらのサークルの中には: inter tiuj rondoj と言います。la tiuj rondoj のようには言わないので,冠詞を削除しましょう。「それらのサークルの中のひとつは」と言う構文にして unu el tiuj rondoj で始まる文で言うこともできます。「会員が二人しかいないサークル」がひとつでない場合は,kelkaj el tiuj rondoj のような表現になるでしょう。

会員が二人しかいないサークル: rondo(,) kiu havas nur du membrojn またはそのようなサークルがいくつもある場合は rondoj(,) kiuj havas nur du membrojn となります。rondo, kies membroj estas nur du と言うのはよくありません。例えば「わたしの兄弟はふたりです」を Miaj fratoj estas du と言うのがおかしいように,kies membroj estas du もおかしな表現です。
rondo が2回出るのを避けるために tiu や tiuj を使った訳がいくつかありましたが,これはよくありません。tiu は同じ名詞の反復を避けるために使われますが,この用法はかなり限定的で,特に tiu de の形でよく使われます。

参考: La nomo de ilia rondo estas simila al tiu de nia.(彼らのサークルの名前はわたしたちのサークルのと似ています。[注] la nia と冠詞を付ける人もありますが,この冠詞は必ず付けなければならないものではありません。)

人について言う場合には tiu を使うことができます。

参考:Inter la membroj trovig^as tiu, kiu estas fama pro sia kontribuo al esperantologio.(会員の中にはエスペラント学への貢献で有名な人がいます。)

tio を使うのも誤りです。反復を避けたい場合には Inter tiuj rondoj trovig^as unu(,) kiu havas nur du membrojn のように unu を使って言うことができます。複数の場合には kelkaj(,) kiuj を使えばよいでしょう。
rondo に冠詞を付けるのはよくありません。聞き手にそれと分かるサークルを除いて la rondo を使うのは誤りです。

訳例
Inter tiuj rondoj trovig^as rondo, kiu havas nur du membrojn.


課題文n-ro328 わたしは会員の半分が外国人のサークルに入っています。

解説
会員の半分が外国人のサークル: rondo, duono de kies membroj estas alilandanoj と言う形は,うっかりすると使ってしまいそうな表現ですが,文法上の問題があります。duono de kies membroj(その会員の半分)と聞けば,複数の会員を思い浮かべますが,duono は形の上では単数ですから,複数形の alilandanoj と estas で結ぶのは正しくないと言えます。例えば, Duono de la pomoj estas via(そのリンゴの半分はあなたのものです)の via を viaj とすると, 主語(Duono)との数の不一致が目立ちますね。この課題文で主語と数の不一致を避けるためには,alilandana と言う形容詞を使うか,構文を変えるなどの工夫が必要です。ただし,実際の会話では duono から受ける複数のイメージに引かれて,alilandanoj と言う人もいます。
duono da は誤りです。「〜の半分」は duono de 〜 と言います。la duono de のように冠詞を付けるのも誤りです。ただし,「残りの半分は」と言うときは la alia duono と冠詞を付けます。kies duono de membroj や kies duonaj membroj なども誤りです。英語では half the members と言うことができますが,これは half of the members の of を省略した形ですから,エスペラントでは duono de la membroj となります。la rondo, al kiu mi apartenas や mi estas membro de la rondo のように rondo に冠詞を付けるのはよくありません。mi estas ano de tiu rondo の tiu も,冠詞と同じように聞き手が知っているサークルを指して言うときの表現です。
fremduloj は「よそ者」と言う意味もあるので,「外国人」と言うときには使わないほうがよいでしょう。

に入っています: mi estas membro de, mi estas ano de, mi apartenas al などのように言うことができます。mi alig^is al や mi membrig^is al を使って言うこともできます。これらは「会員になった」と言う過去の行為を述べる表現ですが,状況や文脈によって話している時点でも会員であると言う意味に理解されます。日本語でも「○○サークルに入ったよ」と聞けば,その人が「そのサークルの会員になっている(現在,会員である)」と理解しますね。alig^as, membrig^as のように -as を使うのは誤りです。aligl^i, membrig^i は点動詞ですが,1回きりの動作を表す点動詞には -is か -os しかなく, -as の形はない,とおぼえておくのがよいでしょう。ひとつだけ例外がありますが,その詳しい説明は,ここをクリックしてお読みください。(『エスペラント日本語辞典』では動詞に線動詞,点動詞の表示が付いています。)

訳例
Mi apartenas al rondo, duono de kies membroj konsistas el alilandanoj.


課題文n-ro329 この工場では,労働者の三分の一が日本人です。

解説
この工場では: en c^i tiu fabriko でよいのですが,この副詞句を文頭に置いたとき,fabriko の後にコンマを付けて区切るのはよくありません。日本語では「この工場では」の後に読点( 、)やコンマを付けてもおかしくありませんが,エスペラントでは en c^i tiu fabriko, triono de ... のようにコンマで区切ることはしないのが普通です。日本語で「この、工場では...」と書いてあれば,読点の使い方がおかしいと感じますが,en c^i tiu fabriko, triono de ... と言うコンマの使い方は,おかしいと感じる人が多いでしょう。英語などではコンマの用法は厳格に決まっているので,その使い方を小学校からしっかり学びますが,日本語の読点の使い方は,ヨーロッパ語に比べるとかなりあいまいです。そのためエスペラントを書くときに,日本語の読点やコンマに引かれてコンマを使ってしまいがちですが,それはよくありません。ザメンホフの文章の中の例をひとつ挙げておきましょう。日本人は Esperanto と unu の間にコンマを付けたくなりますね。エスペラントでは英語などのような厳格な規則はありませんが,一般的にコンマの付け過ぎには気を付けましょう。

En la unuaj jaroj de la ekzistado de Esperanto unu sinjoro montris al mi germanan libron (tradukon de verko de Dickens) kaj diris:
エスペラントが存在するようになった初期の頃,ある人がわたしにドイツ語の本(Dickensの作品の翻訳)を見せて言いました:

労働者の三分の一: triono de la laboristoj とします。laboristoj の前には「この工場の労働者」であることを表すために,冠詞を付けることが必要です。「労働者」に laborantoj を使うのはよくありません。

日本人です: konsistas el japanoj とするか,estas japana と言うのがよいでしょう。estas japanoj とすると,主語の triono と数が一致しなくなります。triono と言う語の内容は,ここでは複数の労働者を表しているため,japanoj と言う人もいますが,文法上は誤りです。形容詞の japana を使えば数の不一致の問題がおきません。英語で「わたしは日本人です」と言うのは,I am japanese と言う言い方と I am a Japanese と言う言い方がありますが,前者の Japanese は形容詞で,後者の Japanese は名詞ですから,エスペラントの Mi estas japana と Mi estas japano に当たります。japanio は「日本(国)」のことですから,ここで使うのは誤りです。

この課題文の訳として En c^i tiu fabriko, triono de kies laboristoj estas japana. と言う訳とこれに類似の約が数通寄せられましたが,triono de kies laboristoj estas japana は fabriko を修飾する形容詞節ですから,「労働者の三分の一が日本人である工場では」と言う意味を表すだけで,文としては完成していません。

訳例
En c^i tiu fabriko triono de la laboristoj konsistas el japanoj.
En c^i tiu fabriko triono de la laboristoj estas japana.


課題文n-ro330 この工場で働いている外国人は何人いますか。

解説
「この工場で働いている外国人」は alilandanoj, kiuj laboras en c^i tiu fabriko のように言うことができますが,この課題文は「何人の外国人がこの工場で働いていますか」と言う表現に言い換えて訳したほうが,すっきりした文になります。日本語の表現にこだわって Kiom da alilandanoj, kiuj laboras en c^i tiu fabriko, estas? と訳すのはよくありません。esti は場所の表現とともに使われると,「〜にいる」と言う意味になりますが,そうでない場合には「〜である」と言う意味に取るのが普通です。

参考:
Multaj alilandanoj estas en la fabriko.(多くの外国人がその工場にいます。=その工場には外国人が多い。)

Kiom da alilandanoj, kiuj laboras en c^i tiu fabriko? は,kiuj 以下が alilandanoj を修飾する形容詞節で,文としての述語動詞がないため,文の形になっていません。形容詞節は「主語(ここでは kiuj)+動詞(ここでは laboras)」から成り立っていますが,働きは形容詞と同じで名詞(ここでは alilandanoj)を修飾しているだけですから,Kiom da alilandanoj, kiuj laboras en c^i tiu fabriko? は Kiom da alilandanoj laborantaj en c^i tiu fabriko? と同じで,述語動詞(-as, -is, -os, -us, -u の形を取って,文の中心となる動詞)が欠落しているため,文として成立しません。

訳例
Kiom da alilandanoj laboras en c^i tiu fabriko?