課題文n-ro331 20ほどの言語に訳されたと言うエスペラントの本は何と言う本ですか。

解説
「20ほどの言語に訳されたと言うエスペラントの本」は,la Esperanta libro, kiu estis tradukita en c^irkau^ 20 lingvojn と言うことができます。聞き手はこの「エスペラントの本」を知っていると言う前提での質問ですから,冠詞を付けて la Esperanta libro とします。「訳された」は過去の行為の表現ですから, estas tradukita ではなく,estis tradukita と言うのがよいでしょう。「20ほどの言語」は上に挙げたように c^irkau^ のほか,proksimume も使えますが,dudeko da lingvoj と言う表現があります。
「と言う」を訳して onidire や lau^ onidiro を使った訳がいくつか寄せられましたが,これらは「うわさによると」と言う,かなりあいまいな,ときには疑わしいと言う意味を伴う表現ですから,ここでは使わないほうがよいでしょう。日本語の「と言う」が原文の意味を伝えるのに必要かどうかを考えることが必要です。
estis tradukita al のように al を使った訳がありましたが,traduki は traduki rakonton en Esperanton(物語をエスペラントに翻訳する)のように使われ,受身では rakonto estis tradukita en Esperanton(物語がエスペラントに翻訳された)と言うのが普通です。

何と言う本ですか: 「何」と言う語からは kio が浮かんでくるでしょうが,ここでは「すでに出版された本のうちのどれが」と言う意味ですから,kiu を使います。なお,分かりやすく説明するために,短い文を使って説明しますが,日本語の「花瓶を割ったのは誰ですか」は,エスペラントでは Kiu estas tiu, kiu rompis la vazon? と言うよりも,Kiu rompis la vazon? と言うほうが普通です。もちろん,Kiu estas tiu, kiu rompis la vazon? も正しいエスペラント文ですが,まわりくどい表現に感じられ,なぜこのような言い方をするのか奇異に思う人が多いでしょう。言語に関心のある外国人に日本語ではこのように言うと説明するとき以外は,Kiu rompis la vazon? と言うほうがよいのです。同じことがこの課題文についても言えるので,この課題文は訳例に挙げた訳のように言うのが簡潔で分かりやすい表現です。

訳例
Kiu Esperanta libro estis tradukita en dudekon da lingvoj?


課題文n-ro332 JEIが設立されたのは何年ですか。

解説
この文は「JEIは何年に設立されたのですか」という疑問文にします。

何年に: En kiu jaro と言います。年号を表すのに序数詞を使って言えば,En kioma jaro と言えないことはないはずですが,今では年号は基数詞を使って言うのが普通ですから,En kiu jaro と尋ねるのが一般的です。ザメンホフの用例にも En kioma jaro は見当たらず,すべて En kiu jaro が使われています。Kiam を使って Kiam estis fondita JEI? のように Kiam を使って尋ねるのは,En kiu jaro を使って尋ねるのと同じではありません。En kiu jaro と尋ねたときには,この課題文の場合なら,en la jaro 1919(1919年に)と言う答が返ってくるはずですが,Kiam と尋ねたときには,antau^ c^irkau^ 90 jaroj(約90年前に)とか,unu jaron post la finig^o de la Unua Mondmilito(第一次世界大戦終結の1年後に)などのような答えが返ってくるかもしれません。この課題文の場合は En kiu jaro を使って言うのがよいでしょう。ただし,Kiam estis la fondojaro de JEI?(JEIの設立年はいつですか)のように,fondojaro(設立年)を使って言う場合には Kiam を使って言うことができます。

設立された: estis fondita または fondig^is を使って言えばよいでしょう。過去の行為について述べているのですから,受け身で esti を使うときは,過去形の estis を使います。JEIは現存するので、estas がいいのではないかと考えて,estas fondita とされた方がありましたが,これはよくありません。例えば,ザメンホフが書いた手紙を指しながら受け身形で言うときは,C^i tiu letero estis skribita de Zamenhof.(この手紙はザメンホフによって書かれました)と言います。ただし,「書かれた」と言う過去の行為についてでなく,その手紙の内容について言う場合は,例えば,La letero estas skribita pri la uzado de la artikolo(手紙は冠詞の用法について書かれています)のように,estas を使って言うことができます。fondi とほとんど同じ意味の establi を使って言うこともできます。fondi は「設立する」と言う意味ですが,establi には「設立する」と言う意味だけだなく,「(設立したものを)永続的な存在にする」と言う意味が加わっています。

la JEI の冠詞は削除しましょう。会の名前に冠詞が付いている場合でも,頭文字だけで言うときは無冠詞になります。

訳例
En kiu jaro JEI estis fondita?
En kiu jaro fondig^is JEI?


課題文n-ro333 Valano と言うのは誰のペンネームですか。

解説
Valano と言うのは: Valano だけでよく,nomata や tiel nomata を付けるのはよくありません。"Valano" のように " " を付けるのもよくありません。課題文323の解説の中でも述べましたが,名前を" " の中に入れるようなことはしないのが普通です。

誰のペンネームですか: Kies plumnomo estas と言えばよいでしょう。kies は de kiu と言う意味ですが,De kiu で始めると文としてまとまりません。Kiu plumnomo は「どのペンネーム」と言う意味ですから,ここでは使えません。

参考:Kiun plumnomon mi preferu?(どのペンネームにしようかな) (複数のペンネームの前で迷っているときの独り言)

訳例には Kies plumnomo estas Valano? を挙げましたが,この estas Valano は Valano estas と言う語順にすることもできます。英語の Whose pen name is Valano? の is Valano を Valano is とすることはできませんが,エスペラントではこの語順は自由です。 estas と Valano とでは Valano のほうが重要な語で,文末に置いたほうが目立つので,estas Valano と言う語順のほうが好まれる傾向があります。ただし,受身形の場合,英語の疑問文では be動詞(be, am, are, is, was, were)は必ず主語の前に置かれるので,例えば前回の課題文は英語では In what year(または What year) was JEI founded? となりますが,エスペラントでは En kiu jaro estis JEI fondita? ではなく,En kiu jaro JEI estis fondita? とするのが普通で,estis が JEI の前に置かれるのは,韻文などを除いては起こりません。
ki- で始まる疑問詞(kia, kio, kie, kial ... など)を使って言う疑問文では c^u を使いませんから,この課題文で c^u を使うのは誤りです。

訳例
Kies plumnomo estas Valano?


課題文n-ro334 あなたは, その研究を日本語でないとしたら, 何語で発表するのですか。

解説
その研究を何語で発表するのですか: En kiu lingvo vi publikigos la studon ...? のように言うのがよいでしょう。En は Per としても同じですし,studon は studaj^on としても同じです。「研究」に studado を使うのはよくありません。日本語の「研究」には「研究すること」と言う意味と,「研究の内容」を指す意味とがあって,前者の意味は studado,後者の意味は studaj^o で表すことができますが,「研究を発表する」と言うときの「研究」は後者の意味ですから,ここでは studado を使うことはできません。studo は studado の意味にも studaj^o の意味にも使える語ですから,上に挙げたように studo を使って言うことができます。「発表する」には「研究発表をする」と言う意味で referi を使うこともできますが,この語は自動詞ですから referi 〜-n の形でなく,referi pri 〜 の形で使われます。publikigi は他動詞ですから publikigi pri 〜 の形ではなく,publikigi 〜-n の形で使われます。publiki は publikigi と同じ意味ですが,publikigi のほうが一般的なようです。「何語」は kia lingvo でなく,kiu lingvo を使います。kia lingvo に対する答えは,bela lingvo, malfacila lingvo とか,nun preskau^ ne uzata lingvo(今ではほとんど使われていない言語)などのようになるでしょう。kiu は副詞を修飾できないので,Kiu lingve のように言うことはできません。

日本語でないとしたら: se ne en la japana と言うのが簡潔な表現です。se ne japanlingve とも言えますが,Per kiu lingvo で始まる文では,se ne per la japana と言うほうが,出だしに呼応していて整った感じを与えます。「日本語」は無冠詞の japana lingvo も目にしますが,lingvo を省略して言うときは la japana のように冠詞を付けるのが普通です。(担当者としては la japana または la japana lingvo をお勧めします。)
「でないとしたら」を krom, escepte, anstatau^ などで表すことはできないので,上に挙げたように se ne を使って言うのがよいでしょう。krom se vi ne uzos la japanan は「日本語を使わない場合を除いて」と言う意味ですから,ここでは使うことができません。uzi は他動詞で目的語が必要ですから,se vi ne uzos japanlingve は se vi ne uzos la japanan lingvon としなければなりません。

訳例
En kiu lingvo vi publikigos la studon, se ne en la japana?


課題文n-ro335 マサオとではないのなら,誰といっしょにそこへ行くのですか。

解説
マサオとではないのなら: se ne kun Masao と言うのがよいでしょう。se ne estas Masao はよくありません。

誰といっしょにそこへ行くのですか: Kun kiu vi iros tien と言うのが普通です。Kune kun kiu vi iros tien と言うこともできますが,やや重い感じがするので,ここでは Kune kun でなく Kun だけでよいでしょう。kun の強調形としての kune kun は,この形で使われるのが普通ですから,韻文などの場合を除いて,kun kiu vi iros kune のような語順はないと考えてよいでしょう。
「そこへ行く」は venos を使って言うこともできますが,veni は atingi lokon, kien oni iras(行く場所に着く)と言う意味の点動詞ですから,「誰といっしょに行く」と言う,移動の過程を重視する場合には,線動詞の iros を使って言うほうがよいでしょう。「そこへ」は tien と言うのがよく,iros c^i tien は不自然な表現に聞こえます。iri は「話し手のいる場所から離れて行く」と言う意味ですし,c^i tien は「話し手にいる場所へ」を表す表現であるからです。iros tie は iros tien としなければなりません。「そこへ」と言う移動を表すときは -n を付けることが必要です。

訳例
Kun kiu vi iros tien, se ne kun Masao?


課題文n-ro336 この提案に賛成したのは,あなたとアキオのほかに誰と誰ですか。

解説
この文は「あなたとアキオのほかに誰と誰が,この提案に賛成しましたか」と言う構文にします。

あなたとアキオのほかに: この課題文の日本語は「あなたとアキオ」も賛成していると言う意味であることは明らかですから,krom vi kaj Akio のように krom を使って言います。escepte de vi kaj Akio(あなたとアキオを除いて)は,vi(聞き手)とアキオは賛成しなかったと言うことを表しますから,ここでは使うことができません。下に述べるように krom には「追加」と「除外」と言う二つの使い方がありますが,escepte de は「除外」の意味だけに使われ,「追加」の意味に使われることはありません。
krom には「(〜を含んで)〜のほかに」と言う意味(追加)と,「(〜を含まないで)〜のほかは」と言う意味(除外)とがあります。「(〜を含まないで)〜のほかは」と言う意味のときは escepte de と同じです。どちらの意味に取るかは文脈や,その場の状況によりますが,この課題文では賛成した人に尋ねているのですから,尋ねられた人には krom が「(〜を含んで)〜のほかに」と言う追加の意味で使われていることは明らかです。しかし,例えば Krom Akio c^iuj aliaj aprobis la proponon と言うような文では,アキオが賛成したのか賛成しなかったのかは明らかではなく,どちらの意味に取ることもできます。つまり,「アキオのほかに全員がその提案に賛成した」のか,「アキオのほかは全員がその提案に賛成した」のか分からない文なのです。この文でアキオが賛成したことをはっきり示すためには,Krom Akio ankau^ c^iuj aliaj aprobis la proponon のように ankau^ を入れて言う必要があります。アキオだけが賛成しなかったと言う意味をはっきりさせるには Escepte de Akio c^iuj aliaj aprobis la proponon のように言えばよいでしょう。
「あなたとアキオ」の語順を変えて Akio kaj vi とするのはよくありません。こう言う場合の語順は 二人称,三人称,一人称と言う順番に並べるのが普通なので,日本語で「アキオとあなた」となっていたときに語順を変えて vi kaj Akio とするのはよいのですが,「あなたとアキオ」と言う語順を変えて Akio kaj vi としなければならない理由はありません。

誰と誰が: kiu kaj kiu でなく,kiuj と言うのが普通です。

この提案に賛成しました: aprobis c^i tiun proponon または konsentis c^i tiun proponon。konsenti pri や aprobi pri と言う形は使われないとおぼえておくのがよいでしょう。

訳例
Kiuj aprobis c^i tiun proponon krom vi kaj Akio?


課題文n-ro337 Braun博士は,わたしのほかに出席者の何人かと握手を交わしました。

解説
と握手を交わしました: 「ある人と握手をする」は manpremi kun iu または premi al iu la manon と言います。英語では hand を複数形にして,shake hands with と言いますが,エスペラントでは冠詞付きの単数形を使って premi la manon と言います。ただし premi al si reciproke la manojn(互いに手を握り合う)と言う表現もあります。manpremi は他動詞として使われることもありますが,manpremi kun の形で使うのが普通です。manprenis はうっかりミスでしょう。

出席者の何人か: kelkaj el la c^eestantoj と言うのがよいでしょう。iuj el la c^eestantoj と言うこともできます。kelkaj c^eestantoj は「数人の出席者」と言う意味です。「出席者」は c^eestintoj ではなく,c^eestantoj を使って言いましょう。過去の行事について c^eestintoj を使うこともできますが,ここでは「出席している人」との握手について言っているのですから,c^eestantoj または partoprenantoj と言うのがよいでしょう。ただし,点動詞 alig^i の派生語 alig^into(入会者)の場合には,alig^anto と言う形はありません。c^eesti や partopreni は, la partoprenantoj en la seminario okazinta hierau^(きのう催されたセミナーの参加者)のように,過去の行事の参加者についても -anto の形で使うことが多く見られます。もちろん mortanto(瀕死の人), mortinto(死者)のように, -anto と -into を区別しなければならないこともあります。

わたしのほかに: krom mi が多く寄せられましたが,krom mi とすると,「わたしのほかに Braun博士が(わたしだけでなく Braun博士も)」と言う意味になって,わたしも出席者の何人かと握手を交わしたことになってしまいますから,ここでは krom kun mi としなければなりません。krom は前置詞ですが,接続詞のように機能する場合があって,述語動詞(ここでは manpremis)とともに使われている前置詞(ここでは kun)を名詞や代名詞(ここでは mi)の直前に置くことができます。また,krom en la okazo, se ...(...の場合のほか)のような形もあります。辞書にはこの用法が載っていませんが,実際にはよく使われる形ですからおぼえておきましょう。
inkluzive de mi(わたしを含めて)と言う表現も使えますが,inkluzive mi の mi は min としなければなりません。

訳例
D-ro Braun manpremis ankau^ kun kelkaj el la c^eestantoj krom kun mi.


課題文n-ro338 わたしはそのメールをマサオのほか Karlo と Petro に転送しました。

解説
そのメールを: la retleteron, la retmesag^on などのように言えばよいでしょう。la は tiun としても,ここでは同じです。「メール」は文脈で明らかなときには mesag^on だけでも十分です。retpos^to は「インターネットでメールやファイルをやり取りするシステム」のことですから,ここでは上のように言うか,retpos^taj^on を使って言わねばなりません。elektoronan leteron, elektronikan pos^taj^on の elektrona は elektronikan とすれば正しくなりますが,長くて重い表現なので,普通は上に挙げたように言います。mian を使うのは,ここではおかしいですね。

マサオのほか Karlo と Petro に: ankau^ al Karlo kaj Petro krom al Masao のように言うことができます。ankau^ を入れると誤解の恐れがなくなりますし,「Karlo と Petro に」が強調されることになります。krom には「除外」と「追加」の両義があることは n-ro336 の解説で述べましたが,もうすこし詳しく説明しておきましょう。

「除外」の krom
krom は肯定文の中では否定の意味を表すのが普通ですが,その場合たいてい文に c^iu, c^iuj, tuta が含まれています。
* Krom Karlo c^iuj estis tie. Karlo のほかはみんないた。(Karlo はいなかった。)
* La tuta teksto estas gramatike senerara krom unu frazo. その文章はひとつの文を除いて全体としては文法的に正しい。(ひとつの文は正しくない。)

krom は否定文(ne, neniu, nenie, neniam などや sen のある文)の中では,肯定の意味に使われます。
* Tie estis neniu krom Petro. そこには Petro のほか誰もいなかった。(Petro はいた。)
* Karlo ne c^eestas en nia kunveno krom kun Petro. Karlo は Petro といっしょでなければ,わたしたちの会合に出席しない。(出席するときは必ず Petro といっしょである。)

「追加」の krom
追加の krom は,普通は ankau^ や場合によっては ankorau^ や ec^ を伴います。
* Krom Karlo tie estis ankau^ liaj gepatroj. そこには Karlo のほかに彼の両親もいた。

krom は krom tio ke ... または krom ke ... の形で,「...と言うこを除いて」(除外), 「...と言うことのほかに」(追加)と言う意味を表すときに使われます。

転送しました: transsendis または plusendis を使います。

訳例
Mi transsendis la retleteron ankau^ al Karlo kaj Petro krom al Masao.
Mi plusendis la retmesag^on ankau^ al Karlo kaj Petro krom al Masao.


課題文n-ro339 わたしは Braun博士がドイツ人であると言うことを除いては,彼について何も知りません。

解説
Braun博士がドイツ人であると言うことを除いては: krom tio ke d-ro Braun estas germano でよいのですが,Mi scias nenion pri ... で始まる構文にしたときは,d-ro Braun のところを li としましょう。krom tio ke の tio は省略することができます。escepte de d-ro Braun estas germano のように言うことはできません。escepte de は名詞,代名詞の前に置くことはできますが,節(ここでは d-ro Braun estas germano)の前に置くことができません。博士号を持っている人の名前に付けるときは,d-ro と小文字で書くのが普通です。「ドイツ人」は germano と言います。「ドイツ国民」 と言う意味で germaniano と言う語もありますが,ドイツ人を指すときは germano と言うのが普通です。

彼について何も知りません: mi scias nenion pri li ですが,Mi scias nenion pri ... のように文頭に置く形で言うときは,li を d-ro Braun にして Mi scias nenion pri d-ro Braun と言うのがよいでしょう。いきなり Mi scias nenion pri li で始めると,聞き手は「彼って誰のこと?」と戸惑います。「何も知らない」は ne scias でなくて,scias nenion と言うのがよいでしょう。nenion scias と言う語順にすることもできます。

訳例
Mi scias nenion pri d-ro Braun krom ke li estas germano.


課題文n-ro340 あす雨が降らない限り,あなたをお訪ねします。

解説
雨が降らない限り: krom se pluvos または se ne pluvos や escepte se pluvos のように言うのがよいでしょう。krom ke は「と言うことを除いて,と言うことは別にして」と言う意味で,ke 以下は事実,または話し手が事実であると信じている事柄が述べられます。krom se は「もし...でなければ」とか「...しない限り」と言う,仮定とか条件について述べる場合に使う表現ですから,ここでは krom se を使いましょう。escepte se を使っても同じです。krom には「除外」と「追加」と言うふたつの意味がありますが,krom se には「除外」の意味しかなく,「追加」の意味はありません。(逆に krom の派生語の kroma, krome には「除外」の意味はなく,「追加」の意味しかありません。)
krom se は「除外」の意味しかないので,その後には ne pluvos ではなく,pluvos を置かなければならないので,注意してください。se を使ったときには se ne pluvos が置かれます。つまり,krom se +肯定文=se +否定文 と考えればよいでしょう。

あなたをお訪ねします: mi vizitos vin でよく,寄せられた訳文も全部この形でした。

なお,morgau^ は krom se pluvos のほうにではなく,mi vizitos vin のほうに付けるのがよいでしょう。

訳例
Krom se pluvos, mi vizitos vin morgau^.