課題文n-ro551 80円切手,何枚要りますか。

解説
80円切手: 80-enaj pos^tmarkoj または pos^tmarkoj de 80 enoj といいます。80-enaj は okdek-enaj と書くこともできますが,ハイフンを必ず付けてください。de 80 enoj というときはハイフンは付けません。「円」は jeno を使う人もあるので,80-jenaj pos^tmarkoj という表記もできます。日本人には e と je との区別がはっきりしていないようで,例えば「三重県」の「三重」は mie ではなく mije と発音されるのが普通です。数年前のことですが,La s^tona urbo などを書いた作家の Anna Lowenstein から「円は eno と書くのがよいのか,それとも jeno のほうがよいのか」という問い合わせを受けたので,「わたしは eno を使っている」と返事しておいたところ,「ヤマサキ セイコーさんからは jeno を使うという返事をもらったので,どちらを使うべきか迷っている」というメールが届きました。
「切手」は pos^tomarko といっても誤りとはいえませんが,pos^tmarko というのが普通です。ここでは複数形で使います。

何枚要りますか: Kiom da を使って尋ねます。ここでは「80円切手」の枚数を尋ねているのですから,Kiom da 80-enaj pos^tmarkoj または Kiom da pos^tmarkoj de 80 enoj とします。Kiom da folioj da pos^tmarkoj のように folioj を使うのはよくありません。papero などのように複数形にできない物質名詞についていうときには folioj da を使いますが,pos^tmarko は普通名詞ですから複数形を使って Kiom da 80-enaj pos^tmarkoj のようにいいます。
「要りますか」は vi を主語にして vi bezonas とするか,または Kiom da 80-enaj pos^tmarkoj を主語にして estas necesaj por vi または necesas por vi などのようにいえばよいでしょう。

訳例
Kiom da 80-enaj pos^tmarkoj vi bezonas?


課題文n-ro552 引き出しの中にハガキは何枚くらい残っていますか。

解説
引き出しの中に: en la tirketo といいます。tirkesto には冠詞を付けましょう。聞き手にはどの引き出しを指しているのかが分かっているはずだからです。tirkestoj と複数形にするのはよくありません。ハガキをいくつかの引き出しに分散してしまっておくということはないと思われるからです。この文は Kiom da ...を使うので,文頭に En la tirkesto を置くことは普通はありません。

ハガキは何枚くらい残っていますか: Kiom da pos^tkartoj restas ...? のように訳せますが,「残っている」という表現にこだわらずに trovig^as を使ってもよいでしょう。「何枚くらい」の「くらい」は,日本語のあいまい表現の一つですから,C^irkau^ kiom da ... などのようにいうのはよくありません。neuzitaj pos^tkartoj という表現は普通は使われません。使用されたハガキは,宛名のところに届いているので手もとに残っているはずがないからです。resti は自動詞ですから estas restata のように受身の形で使うことはできません。ただし,自動詞でも log^i などは慣用的に maldense log^ata regiono(過疎地域)のように,受身形で使われることがあります。

訳例
Kiom da pos^tkartoj trovig^as en la tirkesto?


課題文n-ro553 わたしはもっと早くあなたに返事を差しあげるべきでした。

解説
もっと早く: pli frue といいます。rapide は kuri rapide(はやく走る)などのように動きのはやいことを指す語で,漢字では「速く」という字を使って書くことがあります。「もっと」に ankorau^ や plu を使うのもよくありません。ankorau^ は「まだもっと」という意味ですし,plu は「さらに引き続いて」という意味ですから,どちらもここでは不適当です。

あなたに返事を差しあげるべきでした: mi estus devinta respondi al vi というのが正確な表現ですが,ここでは mi devus respondi といってもよいでしょう。estus devinta respondi は「返事するべきであったのにしなかった」という過去のことを表します。-us は時の概念を表さないので,mi devus だけでは過去の行為について言っていることを明示できませんが,相手には過去のことについて言っていることは分かるはずですから,mi devus を mi estus devinta の代用に使うことが可能になります。estus devinta という表現を重いと感じる人もいますが,母語でこれと似た形の表現を使う人にはそういう感じがしないので,そういう人たちにはよく使われています。mi devis respondi というのは,ここではよくありません。devis を使うと「〜しなければならなかった(ので〜した)」という意味になります。estus devinta のかわりに devintus を使う人も見受けられますが,この語は改まった文章では使われません。

訳例
Mi estus devinta respondi al vi pli frue.
Mi devus respondi al vi pli frue.


課題文n-ro554 あなたはもっとよいノートパソコン(tekokomputilo)を買うべきでした。

解説
あなたは買うべきでした: vi estus devinta ac^eti または略式の vi devus ac^eti を使っていいます。

もっとよいノートパソコンを: pli bonan tekokomputilon といいます。tekokomputilon pli bonan という語順でいうこともできます。bonan の代わりに bonkvalitan は使えますが,kvalitan, konvenan はよくありません。

訳例
Vi estus devinta ac^eti pli bonan tekokomputilon.
Vi devus ac^eti pli bonan tekokomputilon.


課題文n-ro555 ドアを開けたら,知らない男の人が立っていたのでびっくりしました。

解説
ドアを開けたら: Kiam mi malfermis la pordon または Malferminte la pordon のようにいいます。「ドア」は話し手の部屋または家のドアを指しているのですから,冠詞を付けます。

びっくりしました: mi surprizig^is または mi estis surprizita を使っていいます。miris はここではよくありません。surprizig^i は「予期しないことにびっくりする」という点動詞ですが,miri は「驚嘆する」という意味の線動詞です。「...にびっくりする」は surprizig^is pro tio, ke ... または estis surprizita pro tio, ke ... というのが普通ですが,estis surprizita, ke ... の形も見られます。事柄を主語にして min surprizis tio, ke ... または tio を省略して min surprizis, ke ... のようにいうこともできます。konsternig^i は「身動きもできず,言葉も出せないくらい驚く」という意味ですから,そういう状態にあることをいうときには使うことができます。la nekonata viro のように冠詞を付けるのは誤りです。

知らない男の人が立っていた: 文字通りには nekonata viro staris となりますが,エスペラント文としては,antau^ mi staris nekonata viro のように,男が立っていた場所を入れないと不完全な文という感じになります。antau^ mi の代わりに antau^ g^i(=pordo), tie などを使うこともできます。fremdulo には「外国人」という意味があるので,ここでは使わないほうがよいでしょう。ne konata は nekonata と1語にしましょう。

訳例
Kiam mi malfermis la pordon, mi surprizig^is, c^ar nekonata viro staris antau^ mi.


課題文n-ro556 あなたの記憶力には驚きます。

解説
あなたの記憶力: via bona memoro というのがよいでしょう。課題文では「記憶力」だけですが,日本語ではこの文は「記憶力がよい」ことに驚いている,というように理解されるのが普通ですから,エスペラント文では bona を入れていいます。via memoro は via bona memoro だけだなく via malbona memoro の意味に取ることもできるからです。memoro は la kapablo memori という意味ですから,「記憶力」を memorkapablo, memorforto, memoreco, memorivo のようにいうのはよくありません。

には驚きます: mi miras pri のようにいいます。pri は pro とすることもできます。miri には「感嘆する」の意味合いがありますが,surprizig^i にはそういう意味がないので,ここでは miri を使いましょう。memoro を 主語にして Via bona memoro mirigas min という表現もできますが,miri が線動詞であるのに対して mirigi は点動詞ですから,mirigas は「よく驚かされる,いつも驚かされる」という反復される行為を暗示します。

訳例
Mi miras pri via bona memoro.
Via bona memoro mirigas min.


課題文n-ro557 津波のニュースは国中を驚かせました。    

解説
津波のニュース: novaj^oj pri la cunamo というのがよいでしょう。英語の news は数えられない名詞ですが,エスペラントの novaj^o は tablo や homo などと同じように単数形でも複数形でも使われます。ここでは「あるひとつのニュース」を指すのではなく,多くのメディアが一斉に流したニュースを指しているのですから,複数形にするのがよいでしょう。novaj^o が「個々のニュース」を指すのではない場合には,multe da novaj^o(大量のニュース)というように単数形で使われることもありますが,ひとつのニュースについていうとき,例えば J^us trafis min pere de radio la novaj^o ke tertremego okazis submare apud Nord-orienta Japanio.(日本の東北部近海で大地震が発生したというニュースが,いまラジオから入ってきました)などという場合のほかは,複数形の novaj^oj を使っていうのが普通です。課題文の「津波」は,すでに知られている津波を指していっているのは明らかですから,冠詞を付けた単数形を使いましょう。

国中を驚かせました: surprizis la tutan landon というのが簡潔な表現です。この lando は la log^antaro de tiu lando(その国の住民全部)という意味です。la popolon de la tuta lando を使っていうのは誤りではありませんが,この意味を la tutan landon で表すほうが一般的です。la popolojn とするのは誤りです。surprizis en la tutan landon の en は削除します。surprizi は他動詞ですから,前置詞を入れないで,surprizi -n の形で使われます。

訳例
Novaj^oj pri la cunamo surprizis la tutan landon.


課題文n-ro558 内陸部で起きる地震は津波を引き起こしません。  

解説
内陸部で起きる地震: tertremo, kiu okazas en landinterno または tertremo okazanta en landinterno といいます。「内陸部で起きるすべての地震」という意味を強調するときは,冠詞を付けた複数形を使って la tertremoj, kiuj okazas en landinterno または la tertremoj okazantaj en landinterno とすることができますが,la tertremo のように単数形に冠詞をつけるのは,ここではよくありません。tertremo okazinta の okazinta は okazanta とします。日本語では「内陸部で起きた地震」という表現を使っていうこともできますが,エスペラントではこの課題文のように,過去,現在,未来を通じて真実であると考えられることを一般的に述べる場合には,-as形の動詞を使っていいます。「内陸部」は landinterno または postregiono といいます。ここでは無冠詞で使います。enlande は「国内で」という意味ですから,ここでは使えません。英語の inland は「内陸部の,内陸部で」という意味がありますが,エスペラントの enlanda, enlande にはそのような意味はありません。

津波を引き起こしません: ne kau^zas cunamon といいます。kau^zas の代わりに okazigas も使えますが,okazas を使うのは誤りです。

訳例
Tertremo, kiu okazas en landinterno, ne kau^zas cunamon.


課題文n-ro559 そのことについては,きのうの新聞で読みました。  

解説
そのことについては: pri tio または pri tiu afero などのようにいえばよいでしょう。pri tion は誤りです。

きのうの新聞で読みました: mi legis en hierau^a j^urnalo のようにいいます。英語では,新聞というメディア一般を指すときは,冠詞を付けて the newspaper といいますが,エスペラントでは特定の新聞を指すとき以外は,j^urnalo または gazeto のように無冠詞で使います。

参考:
Kie estas la matena j^urnalo?(朝刊はどこにあるの)
(家庭内で「朝刊はどこ?」といえば,購読している新聞のきょうの朝刊を指すことは聞き手に分かるので,冠詞を付けていいます。もし新聞をいくつも取っている場合なら,la matenaj j^urnaloj と複数形でいいます。この表現は購読紙全部を指す意味に取るのが普通です。)

「きのうの新聞で」の「で」は en で表します。el や per を使うのは誤りです。

訳例
Pri tio mi legis en hierau^a j^urnalo.


課題文n-ro560 ハルオは,わたしがそのことについてどう思っているのかを,知りたがっているようです。

解説
ハルオは知りたがっているようです: s^ajnas al mi, ke Haruo volas ekscii のようにいえばよいでしょう。al mi を付けずにいうこともできますが,「わたしにはそのように思われる」という場合には al mi を付けたほうがよいでしょう。s^ajnas を付けずに Haruo volas ekscii というと,「ハルオは知りたがっている」という断定的な表現になるので,この課題文の意味から少し離れてしまいます。scivolas は使えますが,volantus scii は誤りです。「知る」に scii を使うのはよくありません。scii は「知っている」という状態を表す線動詞で,「知る」という行為を表す点動詞ではありません。onidire は「うわさによれば」という意味ですから,ここでは不適当です。ekscii の代わりに sciig^i を使うこともできます。

わたしがそのことについてどう思っているのかを: kion mi pensas pri tio または kiel mi pensas pri tio などのようにいえばよいでしょう。pensas は opinias に置き換えることもできますし,kian opinion mi havas pri tio のようにいうこともできます。英語では What do you think?(Kion vi pensas?)の What を How に置き換えると誤りになりますが,エスペラントではどちらも使われます。これは民族語の影響ですが,例えばロシア語では s^to(kion)も kak(kiel)も使われるので,ザメンホフにも Kiel vi pensas?という用例があります。ヨーロッパでは Kion vi pensas? という人が多く,日本では Kiel vi pensas? という人が多いようです。

訳例
S^ajnas al mi, ke Haruo volas ekscii, kion mi pensas pri tio.