Paul Anka "A Body Of Work"


今回は7月に来日するポール・アンカの新作を紹介しましょう。ポール・ アンカって誰?と考えてしまった方も多いと思います。そんなあなたも全 米トップ20に入るヒットが20枚以上もあるとて聞いて一度聴いてみた くなることでしょう。また、年輩の方にはとても懐かしい名前だったので はないでしょうか。そんなあなたにも楽しめ、彼が息の長いエンタテナー だった事を再認識することでしょう。とても素晴らしいCDです。

まずは新作の#1。朝のすがすがしい気分が感じられます。列車に乗っ て草原の中を走っている気持にさせてくれます。セリーヌ・ディオンとの デュエット#2。恋人同志のせつない思いが二人の掛け合いから想像でき ます。
70年代のソウル・バラッドを思い起こさせる#3はテヴィン・キ ャンベルとのデュエット。オール・フォー・ワンがバック・コーラスで参 加しています。#4は恋人が去ってしまった後、また一人ぼっちになって しまった淋しさをしっとりと聴かせます。これも新作#5。裏声の使い方 がとても上手です。
#6はもう30年近く前の曲。愛娘とのデュエットで す。〃愛のバラード〃の邦題で知っている人も多い事だと思います。今聴 いても古さを全く感じません。ケニー・Gやバリー・ギブも参加しています。
幻想的な編曲で始まる#7は41年前のトップ10ヒット。パ ティー・ラベルとのデュエット。ラテン風のアレンジがとっても合ってい ますね。思わず踊ってしまいそうです。ポール自身がヴォーカル・アレン ジを手がけた#8。トム・ジョーンズのヒット曲の#9は今現在のトムと の掛け合いです。二人とも60歳前後とは思えません。
ピーター・セテラ との#10はデヴィッド・フォスターとの共作。15〜6年前にビルボー ドのAORチャートを賑わせた名曲です。今聴いてもカッコイイ曲で す。
最後を締めくくるのはシャンソンに英語の詞をつけて、フランク・シ ナトラに贈った#11。あまりにも有名ですね。これは現代の技術によっ てシナトラとのデュエットを実現させています。ジョニー・マンデルのア レンジがとても素晴らしいと思いませんか?

如何でしたか?ちょっとコンサートに行きたくなったんじゃないでしょ うか。前回の来日から16年程経ちましたが、そのステージは一見の価値 があるはずです。どうぞ足を運んで下さい。そして、生のステージを堪能 してくださいね。
CDナンバーはepicのEK 69405(輸入盤) 国内盤 も出ています。
なお、ポール・アンカの公演日程は、7月11日(日曜)〜13日(火曜 )までの3日間、渋谷のオーチャードホールにて行われます。