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BALLAD COLLECTION |
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これから段々と寒さが増してきて、部屋に閉じこもることが多くなりま
すが、そんな時にはこの一枚。スティーヴィー・ワンダーの〃バラード・
コレクション〃を紹介しましょう。 スティーヴィー・ワンダー。彼の名前を知らない人はほとんどいないこ とでしょう。60年代初頭より今日まで、40年近いレコーディング生活 の中でも、今回のコンピレーション・アルバムは特に抜きん出たものにな りました。 と言うのも、単なるヒット曲の羅列ではなく、バラードを中心に心に残 る名曲ばかりが選ばれているからなのです。それでは紹介していきましょ う。 アルバムのトップを飾るのは、73年の大ヒット・ナンバーです。懐か しいムーグのシンセサイザーとダニエル・ベン・セブロンのコンガがとて も印象的です。72年のアルバム<トーキング・ブック>の冒頭に入って いた曲です。#2は69年のアルバム<マイ・シェリー・アムール>から のタイトル曲。最近では、クレモンティーヌのカヴァーでも有名ですね。 今でも必ず月に一度は聴いているアルバム、<インナーヴィジョンズ>か らの#3はうれしいトラックです。このアルバムは本当に名曲のオンパレ ードでした。そして、究極の愛のバラード#4。ゆったりとした時の流れ を感じとる事ができます。自然のさえずりをバックに唄う#5。<ファー スト・フィナーレ>からの#6はピアノとシンセとスティーヴィーの三重 奏とでも言う様な美しいバラード。ナンシー・ウィルソンやバーブラ・ス トライサンドのカヴァーでヒットした#7。オリジナル・アルバムとして は一番新しい(と言っても95年ですが)<カンバセーション・ピース> からの#8。かつての夫人であるシリータとの共作#9。<夏に消えた恋 >なんていう日本語タイトルが妙に気になりますね。そして、今でも輝き を失わない大作<キー・オブ・ライフ>からの#10。ハープとの美し過 ぎるデュエットです。85年のアルバム<イン・スクエア・サークル>の 中でひと際光っていた#11。79年に初めて手がけた映画音楽<シーク レット・ライフ>からの#12。映像が眼に浮かびます。たしか、インス トゥルメンタル・ヴァージョンもありました。#13も映画の挿入歌で、 3年ほど前のディズニー映画<ピノキオ>の中で唄われていました。再び <キー・オブ・ライフ>からの#14は2枚組アルバムの冒頭にある曲で 、このアルバムがただものではない事を感じさせたと言っても過言ではな いでしょう。<ミュージックエイリアム>というベスト・アルバムにしか 収録されていない(シングルはありますが)#15。とても雄大なバラー ドです。フランシス・コッポラの映画<アウト・サイダー>の主題歌#1 6。<ホッター・ザン・ジュライ>と言うアルバムからは、勿論、この曲 でしょう、#17。歌詞を聴いて泣き出しそうなあなた、次の恋はこんな 風にならない様に。そして、アルバム最後を飾るのは、日本盤のみのボー ナス・トラック#18です。某社、缶コーヒーのCM曲といえばもう お分りですね。もう一度、八代亜紀のCMも見てみたいですが、どう でしょうか。 如何だったでしょうか。とっても徳した気分でしょ。スティーヴィーっ て、曲作りは勿論、こうして聴いていると、作詞についても本当に素晴ら しいのを改めて感じます。みなさんもどうぞ一家に一枚、このCDを 置いてみては? CDナンバーは POCT-1136 です。 日本先行発売でポリドールから出ています。 |