CAROL SLOANE

Romantic ELLINGTON


今年もクリスマスが近づいてきましたが、キャロル・スローンがとても 素敵なアルバムをプレゼントしてくれました。それが今回紹介する<ロマ ンティック・エリントン>です。

キャロル・スローンと言えばエリントンと言う位、彼女は必ずと言って いいほどアルバムにはデューク・エリントンの曲を入れてきました。そし て、1977年には、日本のトリオ レコードから待望のエリントン アルバム である<ソフィスティケイテッド・レディ>というアル バムをリリースしたのです。そして、20数年の時を経て、再びデューク ・エリントン集を届けてくれました。
トリオにストリングスが時おり加わり、とてもしっとりとした感じに仕 上っています。たとえて言うならば、ホテルのラウンジでカクテルでも飲 みながら、リラックス・ムードで夜の街を眺めている、そんな感じでしょ うか。
さて、本題の方に入りましょう。サックスにベニー・ゴルソンを迎え、 何とも言えない不思議な雰囲気を醸し出す#1。ストリングスとのバラン スがとても良いですね。彼女がとても愛してやまない曲、#2。ここでも 、ストリングスとベニーのサックスが効果的にはいってます。トリオの演 奏に変る#3。〃微笑んだ顔で今夜は眠るでしょう〃と言ってみたいです ね。キャロルの技巧が光る#4。淋しがりやの人にピッタリな#5。難曲 中の難曲#6はピアノとのデュオで。前半と後半でテンポを変えて唄う# 7。デビュー アルバムにも収録していた#8。この辺りで少しお 酒が回ってきた感じでしょうか?適度なフェイクが心地よい#9。トリオ で作った前出のアルバムのタイトル曲ですね。間奏からはいるベニー ・ゴルソン のサックスがとても良いですね#10。"Take Love Easy 〃、そんな気持になる事ありますか? とってもロマンチックな# 11。ずっと付き合ってきたのにその人の事が解らないことってあります よね。 キャロルが作詞家としてデビューした思いでの#12。流 石です。そしてハートフルに唄われる最後の曲#13。
如何でしたか? とてもリラックス出来たんじゃありませんか?彼 女はダウンビート誌などに評など書いているだけあって、詩の解釈が素晴 らしいですね。是非一度彼女のアルバムを手にとってみて下さい。


CDナンバーは 8480 DRGレコードより出ています。( 輸入盤)