FRIEND N FELLOW

DISCOVERD



 2月に入って雪が降る事が多くなる東京ですが、 そんな時は寒くて部屋でじっとしている時に紅茶でも飲んでホッとした時間を過ごしたくなるものです。 こんな時にこんな音楽を部屋で流してみては如何でしょうか?フレンドフェローの<ディスカヴァード>。 今回紹介するアルバムです。

 フレンドフェロー。 ドイツを中心として活躍するヴォーカルのコンスタンズ・フレンドとギターのトーマス・フェローの二人で作るユニットです。 日本ではあまり知られていませんが、既に結成して20年。 ヨーロッパでは今回で8枚目のアルバムとなるこの<ディスカヴァード>。 日本でのデビュー・アルバム<カヴァード>の続編とでもいう素敵なアルバムをリリースしてくれました。 ワイマール音楽大学時代に知り合った二人はこのユニットを1991年に結成し、4年後には自主制作アルバムを発表。 その後RUFレコードと契約を結んでアルバムを発表していきます。前述の<カヴァード>は日本でもヒットし、 彼らの存在が徐々に知られてきたという所でしょうか?このアルバムを聴いたあなたは、 きっと彼らのファンになる事間違いありません。

 それでは紹介していきましょう。

 フィリー・ソウルの名曲#1。多くのアーチストがカヴァーしていますが、 コンスタンズ・フレンドの低い声がフレンドフェローの世界へと誘ってくれます。丁度今、 この季節はグラミー賞の発表がありますが、最近のグラミー賞常連、コールドプレイのヒット曲#2。 不思議と引き込まれますね。軽くジャンプする#3。クイーンの曲でフレディーが書きました。 思わず手拍子を打ってしまいそうです。ジョニ・ミッチェルのエヴァーグリーン#4。 ギターに寄り添うように唄う彼女の声が素敵です。ギターがいいですね。ヴァン・モリソンの名曲#5。 これも色々なアーチストがカヴァーしていますが、 彼らのヴァージョンはベストの一つにあげられるのではないでしょうか。ルー・リードの#6。 このヴァージョンは砂漠を歩いているような錯覚に陥ります。走る、走る。そんな印象を与えてくれる#7。 ジョニー・キャッシュが40年以上前に出したヒット曲です。 ブルーのジャケットが印象的だったジョニ・ミッチェルのアルバム、その名も<ブルー>。 #8はそのアルバムの中に収められている名曲です。ギターのアレンジがなんて美しいのでしょうか。 このアルバムのベスト・トラックではないかと思います。ティアーズ・フォー・フィアーズのヒット曲#9。 この曲を聴くたびに今彼らはどうしてるのかなと思います。誰か知っていたら教えて下さい。 1980年代はイギリスのグループがヒット曲を連発していましたが、この#10もその一つです。 ユーリズミックスのヒット曲ですね。アニー・レノックスが強烈でした。ギター・ソロが素敵です。 多くのヒットアルバムと名曲を届けてくれているスティーヴィー・ワンダー。 スティーヴィーとは全く違ったアプローチで好感が持てます。 最近は女優業も忙しいジェニファー・ロペスの#1ヒットとして知られる#12。 トーマスが超絶技巧のギターを披露しています。 アルバム最後の曲#13は昨年(2010年)の8月14日に急逝したアビー・リンカーンの自作曲。 彼女へのオマージュを込めて唄うコンスタンズの声を聴いているとグッときますね。 アルバムの最後に相応しい曲でした。

 如何でしたか?何かホッとしませんか?ゆっくりとした時が流れて行きましたね。 アルバムの番号は、BSMF−5012でBSMFレコードより出ています。 ジャズ・ヴォーカルのコーナーに行ってみてください。

2011.2.13