Carole King

A Christmas Carole



 初めてと聞いて正直驚いたのは私だけではないでしょう。 もう50年以上のキャリアの中で初めてのクリスマス・アルバム。キャロル・キングが作った クリスマス・アルバムは、とっても彼女らしいクリスマス・アルバムとなりました。 まるでパーティーでもしているようなこのクリスマス・アルバム。とても楽しいアルバムです。

 キャロル・キングはアメリカの音楽史上でも大きな位置を占めるアーチストの一人ですが、正直、 若い方には馴染みが薄いかもしれません。そこで、少しだけ彼女を紹介してみましょう。

 1942年、ニュー・ヨークはブルックリンで生まれた彼女は、16歳でデビューします。しかし、 全く芽が出ませんでした。その後、ジェリー・ゴーフィンと結婚します。1960年代、 夫と二人三脚で作った夫婦の作品は他のアーチストによりヒットを連発します。 その頃の代表曲に<ロコモーション>、<ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー>などがあります。 夫と離婚(1968年)後の1970年に待望のソロ・アルバム、<ライター>を発表。 翌年に発表したセカンド・アルバム、<つづれおり>が大ヒットを記録。同年のグラミー賞で4部門を獲得します。 シングルで出した<イッツ・トゥー・レイト>とジェームス・テイラーが歌った彼女の作品、 <君の友達>が大ヒット。押しも押されもせぬ大スターとなるのです。 この頃、五輪真弓の作品にも協力しています。1990年に初来日。ロックの殿堂入も果たします。
 今までに20枚以上のアルバムを発表している彼女。その彼女の初クリスマス・アルバム。 それでは早速紹介していきましょう。

 ソフト・ロック調の#1。のっけからキャロル節が爆発です。長く続く息にビックリな#2。 とってもクリスマスな楽しい曲#3。もうお馴染みですね。娘のルイーズ・ゴーフィンの作った#4。 パーティー気分が味わえますね。ソウルフルな#5。娘たちと一緒に歌う#6。映画<若草の頃>で歌われた#7。 アーヴィング・バーリン作曲の#8。暖かさが伝わっていきますね。再び娘が作った#9。 大昔のジャクソン5が歌いそうな曲ですね。クリスマスには多くの人が歌うクリスマスのスタンダード#10。 ダニー・ハザウェイの#11。手を叩いてノリノリになりそうですね。アルバム最期の#12は三度娘の作った曲。 キャロルらしさがよく出ています。娘との絆を感じますね。

 如何でしたか?キャロル・キングのクリスマス。本当にそんな感じのアルバムでした。 今年のクリスマスに是非聴いて頂きたいと思います。
 アルバムの番号は、0888072332683でHear Musicから出ています。ロック&ポップスの所、 又は通信販売などでお求め下さい。

2011.12.19