Barbra Streisand

CLASSICAL BARBRA



 今年の冬は本当に寒い日が多く感じます。雪もそこそこ舞いました。 こんな冬には部屋でゆっくりコーヒーや紅茶、 またはウィスキーを飲んで音楽をゆったりと聴きたいものです。今回紹介する バーブラ・ストライザンドの<クラシカル・バーブラ>は、プロデューサーに クラウス・オーガーマンを迎え、 彼の指揮ゆよるコロンビア交響楽団をバックにクラシック音楽をバーブラが歌うというアルバムです。 1973年に録音されたこのアルバムは、1976年に発売になり、 グラミー賞のベスト・クラシック・パフォーマンス部門で昨年亡くなったドイツのバリトン歌手、 ディートリッヒ・フィッシャー・ディスカウやビバリー・ヒルズなどと共にノミネートされ、 惜しくも受賞は逃しましたが、ポピュラー歌手がクラシック部門にノミネートされるという快挙を成し遂げたのです。 このアルバムがボーナストラック2曲を加えて再発されました。

 それでは早速紹介していきましょう。

 ドビュッシー作曲の#1。タイトル通り、美しい夕暮れの風景が浮かんできます。 この曲を聴いただけで落ち着きます。カントローブ作曲の#2。 中々眠りにつかない子供をあやして眠らせようとする感じが良く表れています。 ヴォルフ作曲の#3。ピアノと歌との調和が抜群です。本当に美しいトラックです。 フォーレの#4。ヴォーカリーズで歌われるこの曲。気持ちが穏やかになりませんか? 続いて#5もフォーレの作品。詩がとても素敵です。 素敵な夢から覚めてその夢がまた見れるようにと願う。 皆さんもそんな経験あるのではないでしょうか? 演奏会でも良くプログラムに取り上げられるオルフの#6。ラテン語で歌われます。 ヘンデル作曲の#7はオペラ<リナルド>ドイツ生まれの彼がイギリスに渡ってほどなく書いたオペラ<リナルド>。 その3幕で歌われるこの歌。なんて荘厳なのでしょうか。 ピアノの前奏を聴いただけで月夜が想像できてしまうシューマンの#8。 ちょっとドイツ語の発音が気になりますが、まあ、そこはご愛嬌ということで。 一応ヘンデルの作曲だと言われている#9。というのは20世紀になって発見されたからなんですが、 その特徴からヘンデルだと言われている訳です。宗教音楽としてとても素晴らしいと思いませんか? このアルバムのプロデューサーであり、指揮も行なっているオーガーマンの作曲した#10。 オリジナルアルバムではこの曲が最後のトラックでした。ロシアの詩人、 プーシキンの詞を英訳して英語で歌っています。#11はボーナストラック。 シューベルトのこれぞ歌曲という曲ですね。#12もボーナストラック。 これもまたシューベルトの歌曲です。しかし、この2曲はコレクターのもので、 私はやはりオリジナルのままが、アルバムとしては成功していると思います。

 如何でしたか?ホッと出来たと思います。本当に落ち着きました。昼でも夜でも、 何時聴いてもいいなと思うアルバムですね。アルバムの番号は、88691922552でソニー・ マスターワークスから出ています。バーブラ・ストライザンドのコーナーに行くか、 通信販売でお求め下さい。

2013.2.24