ANDREA BOCELLI

pasion



 何という早さでしょう。今年の梅雨は例年より3週間も早く明けてしまいましたね。 そしてそれに続く猛暑。こんな時には外に出たくないもの。でも夏を感じたい。 そんな方にお勧めのアルバムが今回紹介するアンドレア・ボチェッりの新作、<パッション>です。

 先程も言いましたが、もう有名すぎて説明の必要もないと思いますが、少しだけ彼を紹介してみましょう。

 1958年9月、イタリアのトスカーナで生まれた彼は、幼い時から音楽に親しんでいましたが、 12歳の時にサッカーのボールを頭に受け、それが原因で失明してしまいます。両親の希望もあって法律の学位を取得、 弁護士として働いていましたが、音楽への情熱は冷める事がありませんでした。1994年、 イタリアのサンレモで毎年開催される<サンレモ音楽祭>に参加。新人部門で優勝し、 一躍注目を集める事となります。同年アルバムデビューを飾りますが、これはあくまでイタリア国内でのこと。 1997年、前に発売していたアルバム2枚を編集してインターナショナル・デビュー盤となる<ロマンツァ>を発売。 これが世界で大ヒットを記録、世界中に彼の名前は知れ渡ることになりました。日本には2000年5月に初来日。 3度来日してコンサートを開いています。

 それでは、早速紹介していきましょう。

 アコースティック・ギターをバックに語りかけ、そして南の国に来た雰囲気にしてくれる#1。 ギターのソロが素敵です。軽いボッサのリズムで心地よい#2。イージー・リスニング風な#3。 ドラマチックな#4。半世紀以上前にできてから愛され続けている名曲#5。 なんとジェニファー・ロペスとのデュエットです。最近はめっきり減った音楽祭。 その音楽祭に出品されそうなスケール大きな曲#6。素晴らしいですね。ボッサノヴァの有名曲#7。 体が動きそうです。今年はフランスの誇る歌手、エディット・ピアフが亡くなってから丁度50年。 彼女の代表曲のひとつ、#8。勿論フランス語で歌っています。そして後半ではピアフの歌声も聴くことができ、 一緒に歌っているかの様です。素敵なギター・ソロから始まる#9。地中海の爽やかな風を感じます。 間奏で出てくる風景を感じる素晴らしいトランペットのソロはクリス・ボッティです。 アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲#10。セクシーな歌声はネリー・フルタードです。 ちょっとセクシー過ぎると思うのですが・・・(笑)。ジルベール・ベコーの素敵な曲#11。 早く9月になって素敵な恋がしてみたいものですね。昔懐かしいラテンの#12。 ボッサ・ノヴァと言えば誰もが思いつく#13。ポルトガル語をイタリア語にしただけで随分印象が変わるものですね。 南の国の太陽と海と風と空。こんな情景が目に浮かぶ#14。ゆったりとした気持ちになれますね。 アルバム最後の#15は、エルヴィス・プレスリーで有名な曲ですね。ホッとしてアルバムは終わります。

 如何でしたか?本当に素敵なアルバムでしょ。 以前のボチェッリとは違って肩の力が抜けて聴きやすいアルバムに仕上がっています。それもその筈、 プロデュースがデヴィッド・フォスターでした。アルバムの番号は、 B0018044−02でユニヴァーサル・ミュージックから出ています。ワールド・ミュージックのコーナー、 又は通信販売でお求め下さい。

2013.7.14