DEBBY BOONE

SWING THIS



ソメイヨシノが終わって八重桜が綺麗に咲いています。朝晩は冷えますが、春本場です。 今回紹介するアルバムは、50代の方には懐かしい、デビー・ブーンの新作、<スウィング・ジィス>です。

 デビー・ブーン。本当に懐かしい名前ですね。50代以上の方には誰もが聞き覚え有るはずです。 1970年代後半に<恋するデビー>という曲で大ヒットを飛ばした、あのデビー・ブーンです。

 彼女を知らない方が多くいると思いますので、ここで少し彼女を紹介してみましょう。

 1956年9月、アメリカのニュージャージー州で生まれた彼女。父親は、ヒット曲を数多く持つパット・ブーンです。 4人姉妹の3番目だった彼女は、両親と姉妹とで早くも14歳の時にツアーに参加し全米に歌声を披露しています。 そして<パット・ブーン・ファミリー>として初のレコーディングも体験しています。 姉妹で作っていたコーラス・グループでソロをとっていた彼女は、1975年、ビルボードのAC (アダルト・コンテンポラリー)チャートで25位を記録した<When The Lovelight Starts Through His Eyes> を最初にヒットチャートに登場してきます。1977年、<You Light Up My Life〜邦題:恋するデビー> で総合チャートNo.1を獲得。なんと10週連続で1位を記録するという大ヒットを打ち立てます。 そしてグラミー賞の新人賞を獲得します。80年代になるとカントリー畑、ゴスペル畑でスマッシュヒットを飛ばし、 女優として舞台や映画でも活躍し始めます。しかし、子育ての為、活動の幅を縮小せざるを得なくなります。 漸く子育てもひと段落した2005年、歌手、ローズマリー・クルーニーへのトリビュート・アルバム <Reflections of Rosemary>で復帰、2011年からはツアーも開始して2013年今回紹介する彼女12枚目のアルバム <Swing This>をリリースして健在ぶりをアピールしました。

 それでは紹介していきましょう。

 とても有名なラテンナンバー、#1。始めから踊りだしそうなナンバーでご機嫌です。 続く#2はスタンダードナンバー。軽いノリでバックの演奏も気持ちいいですね。 一転してバラッドで大人のムードを醸し出す#3。「猛スピードでかっ飛ばす!」そんな言葉がピッタリな#4。 アーロン・ヘイクのテナー・サックスがいい味出している#5。ひと言一言をハッキリ噛み締めるように唄う#6。 前奏からワクワクする#7。自然に手拍子を打ってしまいます。いい時代を彷彿させる#8。 男性ヴォーカルでは良く唄われますが、女性歌手では珍しい#9。語りかけるように唄うデビーが隣にいるようですね。 有名なミュージカル・ナンバー#10。心弾みます。ラテンのリズムにアレンジした#11。 イメージは相当違いますが、面白いアレンジでドキドキします。 いきなりサックスの妖艶な響きが夜のムードに誘う#12。お酒がほしくなります。 この曲にはちょっと元気すぎる#13。やっぱりこの曲はしっとりしてた方が合うと思うのですがねぇ〜・・・。 でも、ジャズってて好感はもてます。アルバム最後の#14は、ピアノとのデュオでしっとりと締めくくります。

 如何でしたか?恋する乙女から大人の女性へ変わったデビー・ブーン。お楽しみ頂けたと思います。 アルバムの番号は、DBF122 ですが、レーベルが無いので自費出版の可能性もあります。ヴォーカルのコーナー、 又は通信販売等でお求めくださいね。


2014.4.13